2-6 テンプレ君の奴隷選び
「2-1 テンプレ君スタートする」の表題を改め内容を一部変更致しました。
食事を終えそのまま昨日の報告と今日の予定などの打合せを始める。
「さてまずは昨日の報告を聞こうかな、先ずはセシールから。どうだ?この宿の業務は大体理解できたかい?」
「はい、概ね業務内容と一日の流れは把握出来たと思います。特にガストンさんの料理の腕前には驚愕させられました。あれ程の腕前の方はたくさんの一流と呼ばれる料理人の方を見てきましたが初めてですので。エマ様も細かな気配りや心配りのできる方で女性として憧れてしまいます。」
「そうか、セシールには当面宿の営業のサポートをメインで行なって貰う予定だからこのまま手伝って早めに業務に慣れて欲しい。後、空いた時間に奥さんに計算を教えてやってくれないか?これを使って練習するといい、あとエディ君とデボラにはもう渡してるけどセシールにもこれを渡しておく。」
そう言ってメモ帳とボールペン、練習用の紙を渡し使い方を一通り教える。
「次にデホラ、報告を頼む。」
「はい、現在ハルムートに冒険者はおおよそ2000名ほどいるようです。ただその内中級以上となると500名程度、上位者となると50名を下回るようです。」
「2000人もいるのか、思ったより随分多いな。」
「はい、なんでも北の山脈や南の魔の森に対する警戒の為との事です。また、それに伴い依頼件数も多いとの事です。」
「ともあれターゲットとすべき人数は450もいるって事か、その内7〜9%程度の確保を目指す事になる訳だ。簡単では無いが極端に難しいと言う訳でも無いな。」
「続けて報告致します、依頼内容ですが見習いは主に採取や狩猟に雑用関係の依頼がメインとなります。初級からは魔の森への立入が許可される為それらに加え難易度の低いモンスター素材の取得が増え、中堅は更に難易度が上がったモンスター素材の取得と護衛依頼がでてきます。またこの辺から指名依頼と強制依頼の義務が発生し、上位は制限が無くなりますが指名依頼と強制依頼の数が跳ね上がる様です。また、ノルマですが各依頼に難易度を合わせてポイントが設定されており見習いで月に50P・初級で150P・中堅で300P・上位で600Pとなっております。また、半年で見習いから上がれなかったものは強制的に冒険者資格の剥奪とかなり厳しい設定がなされてる様です。正直税金を逃れる為などと考えていた自分が恥ずかしくなりました。もし運よく加入出来ていたらと思うとゾッといたします、エディ様を危険に晒してしまうところでしたので。情報というものが如何に大切かを痛感させられました。」
「そうか、デボラにこの仕事を任せて良かった。これからもそうやって沢山学んで成長して欲しい。今日も引き続き調査を続けてくれ、ノルマもあるだろうから簡単な依頼を受けて難易度を調べてくれ。ただ絶対に無理はするなよ。」
「はい、わかりました。」
「それじゃあ最後に私の報告をしよう。昨日、生産ギルドへ訪問し製造許可の申請をうけることになった。無事申請が通れば工房を構える事になると思うから今後の生産拠点を取得できると思う。」
「「!?」」
「続いて、昨夜とあるプロジェクトのコンサルタント業務を受注した。契約も既に交わしてある、受注金額は前金で1,000Zで成功報酬は達成率により変動するが5,000Zを目指している。」
「「「!?」」」
「まだ詳細を話すわけにいかない上にかなり特殊かつ難しい仕事になるので当面私一人で当たる事になる、という事で夜間の打合せが増える為帰りが遅くなる事が増えるのでよろしく頼むよ。あとそれに伴って従業員の増員も考えてるのでその時はよろしく。」
「「「…。」」」
なぜか皆沈黙している、どうしたんだ?
「ユーゴ兄さんは本当に非常識だね、なんで一日でそこまで話を大きく出来るのかわからないよ。」
「そうですね、工房を開くとか5,000Zとかもう頭がおいつきません。私はどんな規模の会社に入ってしまったのでしょう。」
「流石はユーゴ殿、桁が違いますな。ユーゴ殿にお世話になる事にして間違いありませんでした。」
ああ、話に追いつけてなかったのね。まあ俺だって想定外の連続でこんな事になった訳で意図してやれてたら凄いんだろうけど全部偶然だからね、その偶然が本当に良かったのかわからないけどな。なにせムーランという最高の楽しみがなくなっちまったから、一回も楽しめていないのにだ。とにかく奴隷買わないと、もう俺のメンタルと利かん棒が限界だ。
という訳で今日は単独行動をしなければならない、したがってエディにはお留守番してもらおう。
「その案件の事で今日は単独で動かなければならない。エディ君はセシールと一緒に宿の手伝いを頼むよ。」
「ええっ、僕ユーゴ兄さんと一緒がいいよ。それに一人で行動させると何をしでかすか危なっかしいし。」
「エディ君や、私を危険物扱いするのはよしなさい。宿の手伝いも立派な社会勉強です、それにセシールも言っていたがガストンさんの料理の腕は超一流だ。どんな事でも超一流の仕事を見る事はとてつもなく勉強になるから。」
「チェッ、わかったよ。今日は宿で頑張る事にする。」
「そうだ、もし今朝の冒険者達が来たらどこに宿を取ってるか聞いといてくれないか?こっちから連絡取りたい時どこに行ったらいいのかわからないんじゃ話にならないからな。」
「うん、わかった。まかせてよ。」
「それじゃあみんな今日も一日よろしく頼む。」
▼
俺は部屋に戻って身支度を整えると早速奴隷を買いに向かった。
ドキドキしながら奴隷商館まで行くとやはり店舗が多数ありどこから入ろうか悩ましい、取り敢えず一番大きな店舗から入ってみよう。
店舗へ入るとそこは想像していたものとは違い明るく清潔で高級車のカーディーラーの様な雰囲気だった。やはりロータスでは奴隷は一般的な商品であってそれ以上でもそれ以下でもないのだろう。
「いらっしゃいませ、本日はどういった商品をご希望でしょうか?」
店員がやってきて要望を訪ねられたので早速要望を伝える。
「成人の女性で性的な対象として問題ない事が希望です。」
うはっ、口にして気づいた。俺かなり恥ずかしい事言ってる。でもしょうがないじゃないか、もう利かん棒が口聞いてる様なもんだもん。
「ふふっ、わかりました。ご予算はいかほどでしょうか?」
「逆に最も高額だとどれ位になるんですか?」
「そうですね、お客様のご希望される様な商品でしたら10,000Zが最高額となります。このクラスの商品は当店でも看板商品となりオークションではなく店売りでご購入いただけるのは当店ぐらいでしょう。」
なんかドヤ顔しながら提示してきた。あれ?でもおかしいな、昨夜のレイモンさんの話しと食い違う。MAXで10,000Z程度なら人件費でそんなに問題になるか?確かに全員がこの額ならかなり厳しいがこれはMAXの話しである。やっぱりキナ臭い事になってそうだな、面倒な事になんないと良いけど。
いかん、今は自分の事の方が大事だろうが、仕事の事は取り敢えず置いておこう。
「あの、大変失礼な事をお聞き致しますがこのお店ってハルムートではランク的にはどの位のお店になるんですか?」
「おかげさまでハルムートではその品揃えと品質において最も優良な店として御評価を頂いております。」
またドヤ顔だ、しつこいな。となるとこの店で一番って事はハルムートでも一番と考えて問題ないのだろう、店売りの最高額は10,000Zと考えて良さそうだな。
「そうですよね、店構えからして違いますからね。予算は3,000〜4,000Z程度、ただ価値があればもう少し増額も考えてます。加えて人数もまだ決めていないので実際に色々と見てどうするか決めたいのです。もし可能であれば幅広く見せてもらえると助かります。」
「わかりました、ただあまり大人数を一度にというのは大変でしょう。ですのである程度こちらで価格帯に合わせて厳選させていただいて10名程度ご紹介させていただきますが如何でしょうか?」
具体的に予算の話しを聞いて目の色が変わった、どうやら本気になってくれたらしい。
「ええ、構いませんよ」
「では別室での御紹介となりますのでそちらへご案内させていただきます。」
奥の部屋へと案内される、そこはちょっとした広間となっていた。
「商品を準備して参りますのであちらへ掛けてお待ちいただけますでしょうか?」
「わかりました、よろしくお願いします。」
しばらく案内された広間で一人椅子に座って待っていると5名の全裸の女性がやってきた。おいおいマジでこれやっべーぞ、いきなり全裸かよ。
「お待たせいたしました、お客様のご要望に性的な部分が含まれるという事であらかじめ脱衣した状態でご用意させていただきました。価格は右から6,000Z・5,000Z・5,000Z・4,000Z・4,000Zとなっており全員処女でございます。」
いやしかし凄えなこれ、ロータスのレベルがわからないけど4枚でも充分高レベルなんですけど。6,000Zの娘なんてモデルと見紛うばかりのレベルじゃないか、10,000Zって一体どんな事になるんだよ。
まあそこは鑑定で見ていくと傾向がある程度つかめたけどね、要は出自と教養に容姿の差か。
6,000Zの娘は容姿抜群で読み書き程度は学があるけど教養は無い。
反面5,000Zの娘の一人は小太りで容姿は決して良くないが飛び抜けて教養も学も高い。漂う気品と魔力量から出自の高さが伺える、元貴族かな?
もう一人の5,000Zの娘は容姿は4,000Zの一人に劣るものの読み書きができて何より爆乳、やはりロータスでもオッパイは偉大らしい。
そして4,000Zの可愛い子、この子は容姿は良いが学と教養が全く無い。
もう一人の子は普通に考えれば容姿は決して悪くないし教養は無いが学はある。
まあ今の子達を一通り見た印象はこんなもんだ。俺は次の子達もも見せてもらえるよう依頼する、すると今の子達と入れ替わりまた5名の全裸の女性がやってくる。
「今度の子達は先程子達よりも落ちて非処女が多数です。右から白貨4,000Z・3,000Z・3,000Z・3,000Z・2,000Zとなります。処女の子は3,000Zの一番右のみです。」
4,000Zの娘は教養も学もあり容姿はそれなりで巨乳だが非処女で23歳、ロータスでどうかはわからんが俺にとっては大分若いと思うが。
3,000Zの処女の娘は容姿は良いが学が無く体が貧相、ちっぱい好きには大正義なんだろうが。
もう一人の3,000Zの娘は容姿はそれなりで学もあり巨乳だが25歳で性技を持ってる、元娼婦さんかな?
最後の3,000Zの娘は非処女で容姿は良く無いが教養と学がある。
2,000Zの娘は顔も体もそれなりだが学が無く非処女。さらに賞罰に盗みがついていた、育ちが良く無い様だ。
全ての女性を見終えて暫し考える時間を貰える様頼むと快く了承し女性を連れて部屋を出て席を外してくれた。
要望に合わせて本当に幅広く紹介してくれた為おおよそのレベルと相場はわかったのだが全体的に見て何故だかどうもピンと来るものがない。決して悪くは無いのだがどうも決め手に欠けるのだ、まあ利かん棒は痛いぐらいにビンビンだけどな。
さてどうしたものか本気で考える、よく考えれば勢いだけで来てしまった為自分の希望自体がまとまっていないのだから決められるはずが無いのだ。勢いのままにピンと来る事があれば良かったのだろうがそんな事も無く、挙句決めるに決められないといった有様だ。
我ながら情けない話しだ、下半身だけで突っ走ると碌な事が無いのは今まで何度も経験した事じゃ無いか。人には成長成長と言っておきながら自分がこれでは話になら無いな、同じ過ちを繰り返しているじゃないか。
正直ここまでして貰ってごめんなさいとはかなり言いづらい、だがこのままそんな中途半端な気持ちで購入しても決していい結果を迎えられる訳がない。申し訳ないが恥を忍んで仕切りなおさせてもらおう、この恥は当然のペナルティだ。ここで恥をかく事を惜しんで傷口をひろげるのはそれこそ愚の骨頂である、俺はそう決心し店員を呼んだ。




