7.面白さって何だろうか?
面白い小説を書きたいって思います。
おそらく「俺は面白くない小説を書きたいんだぜ!」って豪語する人は少ないんじゃないかなーと思います。
でも、面白さってのは何なのか。
これは深い問題です。
とても本質的で、深淵を覗くような気分になります。
どことなく哲学の香りがします。
多分僕なんかが正しい答えを言い当てることはできないと思いますので、面白さって言葉の条件を絞り込みますか。
○○にとっての面白さとは?
ここの○○には人の名前が入ります。読んでくれる人の名前が入ります。
まあ少なくとも、『小説家になろう』で掲載するなら、こういう条件が加わりますね。
『小説家になろう』における○○にとっての面白さとは?
例えば、あなたが高校生にウケたい文章を書きたい場合は、こうなります。
『小説家になろう』における、高校生の○○にとっての面白さとは?
高校生もいろいろいます。性別は? 男ですかね?
『小説家になろう』における、男子高校生の○○にとっての面白さとは?
高校の学歴とは気にしますかね。どっちでもいいですが。あえて、高学歴を狙いますか。ただ、東大とか行っちゃいそうな人を釣るのは大変そうなので。
『小説家になろう』における、そこそこ進学校の男子高校生の○○にとっての面白さとは?
こうなります。
ここまで来ると、どういうのが面白いのかある程度想像がつきやすくなった気がします。
まあ、男子高校生相手だったら、主人公は中高生の方がウケるだろー。中二よりは、高二病くらいがちょうどいいだろー。とか、いろいろ想像ができます。
あとはウケる方法を考えるだけです。
誰を楽しませるか。これがはっきりしてくるだけで、大分面白さの狙いがつけやすくなります。
また、よく聞くのは、自分が面白いと思ったのが一番いいって方法があります。
僕もその方法をとってます。
商業じゃないからね。それでいいと思います。
ただ、ここで注意すべきは、自分が面白いと感じる内容と、同じ内容が世間一般に本当にウケるのか?
もし、一切ウケなくて、それが精神的に辛いんだとしたら、先の戦術みたいのもとってみてもいいと思います。
例えばこのエッセイは、9割高自分の備忘録として役割に近い内容ですが、
残りの1割は、
『小説家になろう』における普通の小説基礎はもう大体知ってるし後は楽したい、小ネタ・テクニック、理論っぽいのを読みたい○○にとっての面白さを狙ってます。
そんな感じです。
※ちなみに『小説家になろう』に載せるなら、自分の読ませたい相手の層が、どれくらい数、いるのかなーと言うのは考えておくとお得です。多分、高齢者の方よりは、高校生の方が多いですし、ハードSF読む層よりは異世界転生を好む層が多いのは、紛れもない事実です。
※まあ、自分の射程外の層を引きずり込むパワーある面白さを、その小説を持っていれば、こんな議論無意味ですが。