4.ストーリーを考える
ストーリーを考える。
これも面倒な話ではあります。
世界観とかキャラは決まったけど、お話は出てこない。
または、場面場面は頭に浮かぶけど、その場面にもっていくまでの流れを作れない。
どうにかしないといけません。
ぱっと思いつくのは、「パターン化された物語を元にする」、「いらない場面」は書かない。
この辺りでしょうか。
「パターン化された物語を元にする」というと、まあ、物語にはパターンがあります。
ジャンルで説明すると、
異世界転生モノは、「主人公が死ぬことで異世界に行く。で、何かしら"行動"をする。」
VRMMOは、「主人公がゲームの世界に行く。で、何かしら"行動"をする。」
ミステリは、「主人公が事件に巻き込まれる。で、事件の解決をする」
SFは、「主人公が現実と違う世界にいる(または巻き込まれる)。で、何かしら"行動"する」
ファンタジーは、「主人公が現実と違う世界にいる(または巻き込まれる)。で、何かしら"行動"する」
学園異能は、「主人公が学園にいた上で、何かしら事件に巻き込まれる。で、何かしら"行動"する」
適当に書きました。例外は無数にあります。
まあ、基本は、「行って帰る」ですね。
不思議なことを体験して、帰ってくる。
とりあえず何かしら日常と異なった「体験」を起こして、主人公が行動をする。
で、何か変わって、日常に帰る。
この基盤さえできてれば、後はどうにかなります。
例えばそうですね。
剣道部にいた主人公が、転生先で無双する話って設定(お話)だけあったとしたら。
【大枠】
①主人公が転生する。(行く)
↓
②剣を使って敵と戦う。(行動)
↓
③異世界で平和に暮らせるようになる。(帰る)
これでいけます。
まあ、起承転結と同じ使い方です。
で、後は細かく刻んでいきます。
①③は、まあ問題ないですが、②の行動が結構考えないと面倒でしょうか。
いけるか分かりませんが、「行って帰る」で考えてみましょうか。
②
転生先で見知らぬ敵と出会う(行く)
↓
戦う(行動)
↓
敵を倒す(帰る)
結構苦しいですね。というか無理がありますね。
敵の設定とかを考えないとうまくお話が動かない感じはします。
どうするかなー。
いい方法ないかなー。
お話のパートですが、設定考えますか。
即興で、論理破綻だけ避けて「何故?」って、②の行動に疑問を投げていきます。
②
戦う←何で戦うのか?
Answer:襲われたから←何で?何に?
Answer:森の中を歩いていたら。化物に。←何で化物がいるんだよ。どんなのだよ。
Answer:そういう異世界だから。デカイ豚みたいなやつ。←化物がいるのか? 人間は? デカイってどんぐらいだよ?強いのか?
Answer:人間はいる。ただ、化物に苦しめられてる。2メートルくらい。強い。人間が勝てないくらい強い。
とりあえず、こんぐらいでしょうか。
主人公のいる場所と、敵の正体くらいは決まってきました。
この上でお話を作りましょう。
②
1.2メートル強の豚の化物と出会う。(行く)
↓
2.戦う(行動)
↓
3.倒して安全を確保する(帰る)
次は「2.」のバトルシーンを考える必要がありますね。「1.」「3.」はそのままなので大丈夫でしょう。実際は出会い方とか考える必要あるので、さらに細かく刻んでいく必要はありますが。
で、こうやって細かく刻んで刻んでいけば、一応話の道筋はできてきます。
ただ、問題は、書きたい人が戦うシーンを欲していた場合、他のシーンが邪魔になります。
「①主人公が転生する。」「1.2メートル強の豚の化物と出会う」こんなの書きたくないです。
と、いう訳で、
冒頭に書いた「いらない場面」は省きましょう。
具体的には、「豚とのバトルシーンから始めれば」いいんです。
それが楽かなー、と思います。
で、その後で、「実は俺は転生してきたんだ」「この森で出会ったんだが」って、ちゃんと書いてもいいですし、適当に語って終わってもいいです。一行「俺は転生した」でもいいです。
省きましょう。
ただ、これをやりすぎると、何の話だがわけが分からなくなりますので、使いまくるのは危険です。
後、話の道筋はちゃんと作っておかないと、後で破綻します。
【要約メモ】
・基本は、「行って帰る」
・基盤さえできてれば、後はどうにかなります。
・省きましょう。