3.設定を考える
設定を考える人が得意な人がいます。
世界観一覧表とか、キャラクターの設定表とか、魔法の細かい仕組みについてとか、年表とか、
ああいうのが作るのが得意な人です。
【世界観】
異世界サイルーク
五千年前に神と魔王の争いによって作られた云々
僕は面白い設定を考えるのは嫌いじゃないんですが、
ああいう重厚で、深く、世界の広がりを感じる設定を「作る」ってのがどうしても苦手です。
さらに言えば、ああいう世界観をガチで作る人は、なかなかの時間をかけてます。
僕はやったことないので分かりませんが、アニメ見ながら半日くらいで作るのはムリな気がします。
楽しい場合は別ですが、面倒で楽にしたい場合は方法を考えたいです。
【論理破綻しないようにする】
まず思いつくのは、「ストーリーで必要な部分だけ」設定を作るってことです。
あるいは、「書いてて必要になったら」設定を作るってことです。
一番ラクです。
剣と魔法ものだったら、別に最初から魔法の体系に考えておくんじゃなくて、
魔法が登場したら、「魔法の体系の設定を考える」ってことです。
異世界転生モノで、新しい街に移動したら、そこで「街の設定を考える」ってことです。
要するに、行き当たりばったりです。
手抜き技であり、綱渡りみたいな危険性を多大にはらんでますし、伏線とか張れません。
ただ、この時に大事なのは、「論理的に破綻しない」ってことです。
例えば、
「魔法使いはこの世界では重要な存在として重宝されてる」って設定を出しておいて、
いじめられっ子の魔法使いが登場したら、「おいおいアイツなんでいじめられてたんだよ。魔法使い大事なんだろ」ってなります。
設定とは、スポーツで言う、ルールです。
お話を縛る鎖のようなものです。
中世ファンタジーを選んだら、現代風のアイテムを使ったお話は難しくなります。
強気の主人公を設定した場合は、お話の上でも、強気らしい行動をとることになります。
優しいヒロインを設定した場合は、外道な行動はなかなか取れなくなります。
理想は、設定をがっちり決めて、物凄い安定感で書いていくことです。
これはあくまで楽するための方法です。
ただ、楽する時は、とにかく論理的に破綻を避けて頑張るのがベストかなと思います。
※流石に全部行き当たりばったりはどっかで破綻するので、ストーリーの流れを決めたら、
必要な設定を、メモに洗い出して、事前に簡単に考えておくのがいいのかなと思います。
(ストーリー例)
勇者が生まれ故郷の村を出発⇒途中の森で魔法使いと会う
(決める設定)
・勇者のキャラ
・故郷の村がどんな所か
・出発時に話す人は? いるなら、その人のキャラも。
・森までの道のりは?
・森はどんな所?
・魔法使いのキャラ
・出会い方は? 敵モンスターに襲われてるなら、モンスターの設定は? モンスターが出るなら、村の人はどうしてるんだよ⇒(論理的破綻を避けるため)普段村の人が通らない道を通ってる。⇒なら、何で魔法使いはこの道を渡っているんだよ⇒(論理的破綻を避けるため)急ぎの用事のために仕方なく⇒なら、その用事の設定は?
※ここで言う論理とは、1+1=2の論理というよりも、「読んでる人が納得するか」という論理です。
相手の読者や、小説内の雰囲気で変わります。
例えば、ギャグ調の話でしたら、明らかおかしい場合でも突飛で面白ければ、読んでる人が納得してくれるかもしれません。その場合は、論理破綻してないことになります。
※今回、設定作りをいかに楽にするか考えましたが、ただ基本的には設定はきっちり決めておいた方がいいです。
理由は、お話は書きだしたら止まれませんが、設定は事前に好きなだけ決めておくことができるからです。
破綻を避けるためには、事前の仕込みは可能な限りしておくのが無難です。
【要約メモ】
・「ストーリーで必要な部分だけ」設定を作る
・楽する時は、とにかく論理的に破綻を避けて頑張るのがベスト