異世界転生ってどうよ?
至らぬ点が多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。改善した方が良いところ、誤字脱字等何かありましたらメッセージをいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
俺の名前は、田中 一。顔もスタイルも普通の35歳独身の会社員だ。今日も週末の出張帰りで高速を使って帰宅途中である。今日も長距離運転が続き、疲れのピークが来ていた。
「ふぁぁぁ、ひ・・・疲労がMAXだな。」
明日は久々の休みなのでそこまで急ぐ必要はないのだとぼんやりした頭で考える。
「少し休んでいくか。まあ、事故ったら意味無いしな。安全第一だ。」
ハジメはそう思いつつ、車をPAへ移動し空いているスペースに止める。SAは、まだ先で軽くなるだけならPAでも十分だろうと思ったからだ。トイレと自販機しかないが、逆にこの暗さは寝やすいだろう。
「1~2時間位寝るか・・・。」
携帯の目覚ましをセットして、座席を倒して目をつぶる。久々の忙しい日々の疲れが予想以上なのか、あっという間にまどろみの中へ・・・。
それからどれくらい時間がたったのだろうか、どこからかともなく女性の声が聴こえる・・・。
「・・・・・・ますか?・・・こえますか?」
「・・・こえるか?」
ん?なんだ?呼ぶ声が増えたような?・・・。目を開けると車の中ではなく、ハジメは薄い靄のかかった広い空間に立っていた。
「夢・・・か?それにしては、はっきりしていて変だな?」
「聴こえますか?」
「おわっ!だ・・・誰だい?」
ハジメは、思わず返事してしまった。
「ああ良かった、繋がったのですね。それでは召還を・・・。」
な!召還?おいおい・・・。良かったからの召還ってなんだ?
「いや、どういう意味で・・・。」
「・・・・・・させてもらう。」
え?また声が変わった?
「何?誰?一体・・・。」
どういうことだ?声が二人?召還?意味がわからん・・・・。やはり、これは夢なのか?最近、確かにそういう小説にはまっていたからなぁ。ついに夢まで見てしまうようになったか・・・。現実逃避もいいとこだな。しかもこんな強引な展開は確実に夢だろう。とハジメは自分で自己分析していると、その足元に金色に輝く魔方陣が浮かぶ・・・。
「魔方陣・・・かな?やはり夢にしては流れにスムーズさが無いというか・・・!!。」
足元にでた魔方陣とは違う魔方陣が頭上にも現れる。こちらは銀色である。
「うん?上にも?しかも色違い?・・・なんか妙だな・・・おっと。」
その瞬間、ハジメの体が引き伸ばされるような感覚になりブラックアウト・・・。夢なのか現実なのかわけが分からないまま意識が遠のいていく・・・。起きたらPAの車の中だといいなぁ・・・。
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ハジメが目を開けるとそこは中世の城の中っぽい雰囲気の一室だった。足元には、先程と同じ金色の魔方陣が光っている。但し大きさは倍以上ある。そしてその周りには、4人の人物がいる。鎧を着た兵士らしき2人と大臣か魔法使いかわからない人が1人。そして王冠をかぶった美しい女性が1人。まさに王女という感じの雰囲気を持っている。自分の姿を確認すると、お約束な様にスーツは着ているが手や体付きは20代ではないかという様な変化を感じていた。
「うーん。やっぱ、こうきたかー。」
定番な召還されたという状況の展開に思わずつぶやいてしまう。
「え?」
王女らしき女性が首を傾げる。
「い、いやこっちの話です。」
「そ、そうですか!勇者様、私は・・・。」
そう女性が話し始めた途端、突如はじめの頭上にあの銀色の魔方陣が出現する。
「ん?また、さっきの魔方陣が・・・。」
とハジメがつぶやいた瞬間、体が引き伸ばされるような感覚になりブラックアウト・・・。うあっなんだ!!やっぱり夢なのか!?今からお約束の冒険のスタートじゃないのか?はじめは色々と混乱したまま、意識が遠のいていく・・・。
作者は精神防御力が弱いのでご了承ください。