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4姉妹の日常  作者: Dimension Girl
日常編
4/28

胡桃が語る「夜の日常」

三女の胡桃が語ります♪

 「ちょっと、胡桃!!今日は陽向が買い物に行ってるんだし、少しぐらい雪奈を手伝いなさい!!」

 携帯での情報交換中、突然お姉ちゃんに携帯をとられた。

 今、大事なとこなのに!!学年イチのイケメン君のタイプが、わかりそうなのにっ!!

 帰って来て早々、あたしを怒ること無いと思う。それに、いつもはひなちゃんこそ、何もしてないじゃんか。

 口を尖らせるあたし。お姉ちゃんは、なおも怒りながら、1階へと降りていった。お姉ちゃんは、死んだお母さんよりずっと主婦っぽいと思う。遅刻スレスレを繰り返すひなちゃんや、あたしにすぐ怒る。いや、怒ると言うより、叱ってる?!って感じ。(そう言えば、雪奈に怒っているところを見たことないな。雪奈は、真面目だからか。)

 また、携帯に戻るあたし。

 あ、イケメン君って、真面目でおとなしい子好みなのかぁ~。

 うちの雪奈なんてぴったりじゃない。

 

 今日の夜ご飯は、トンカツとポテトサラダ。ひじきの煮物。いつも夕食は(っていうか、食事全般は)お姉ちゃんが作っている。

 「ごめん、明日私昼ご飯作れない。陽向、明日家にいる?」

 「お姉ちゃん、賢人(けんと)君とデート?」

 あたしはニヤニヤしながら言う。賢人君とは、お姉ちゃんの彼氏…と言いたいところだけど、あの2人、実際のところ恋人じゃないんだよなぁ…。他人から見たら、彼氏彼女なのにさ。

 これは、100%、鈍いお姉ちゃんが悪い!!

 「デートって言うか…。賢人が水族館のタダ券持ってて、どうせ暇だから行こうってなっただけなのよ?」

 それ、完全に賢人君誘ってるの、お姉ちゃんの事!ってか100%デートじゃん!!

 お姉ちゃん、鈍すぎ!

 「あたし、明日は一日中部活。もうすぐ試合があるから。胡桃、どうせずっと家にいるんじゃないの?」

 くっそ、ひなちゃんは部活かよ。ってことは、明日の昼、あたしが作るの?!

 めんどくさ~ぁ。

 「じゃ、胡桃。お弁当作っておくから、適当に食べといて。あ、洗い物ちゃんとしといてよ?雪奈に任せるんじゃないわよ!!」

 「はいはい。」

 作らなくていいのは、助かったけど。

 あ~あ、あたしも何か部活入っとけばよかったなぁ。


 「くるみおねえちゃん、お風呂、次どうぞ。」

 雪奈が部屋に入って来て、急にあったかくなった。

 「明日、わたしが洗い物するよ?みさきおねえちゃんはああ言ったけど。」 

 雪奈って、ホントに出来た子。可愛くって、成績も良くって、性格も完璧。

 「いいわよ、別に。面倒なだけだから。」

 「わたしはみさきおねえちゃんに、告げ口したりしないよ?」

 「嫌って訳じゃないから。それに、無理やり妹にやらせるほどの性格は持ってないわよ。」

 雪奈は、はにかんだように笑った。その顔は、お母さんにとっても似ていた。

 「やっぱり、くるみおねえちゃんは優しいよね。」

 あたしは、そんなキャラじゃないと思う、んだけど…。

 いつもお姉ちゃんに怒られて、年が近いせいか、ひなちゃんといっつも喧嘩して。出来た三女とは思えない。むしろ妹の雪奈の方が、しっかりしている。

 あたしは、少しだけ、末っ子に生まれてきたかったなぁって思ってる。周りの友達はみんな末っ子で、羨ましいことといったら…ね。

 そんなことを思いながら、あたしは入浴準備を始めた。

あんまり雪奈喋ってねぇ~。(最後無理やり喋らせた。)

次は、末の雪奈が語り手です!

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