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魔獣使い  作者: ムク文鳥
第3部
78/89

28-南方戦線決着

 王都南部、正門付近。

 それは最後の足掻きだったのかもしれない。

 投石器(カタパルト)から打ち出された岩弾が、正門付近の城壁に激突。石を組み上げて築いた城壁の一部を崩壊させた。

 その光景を目にしたセドリック軍の兵士たちから歓声が上がる。

 だが、飛来する岩弾はそれ以後ぱったりと途絶えてしまう。

 その理由は単純。最後の投石器が破壊されたからだ。

 今まさに、敵部隊の最後方に設置されていた投石器の最後の一基が、飛竜(バロム)によって破壊された。

 爪で切り裂かれ、顎で噛み砕かれ、そして炎に包まれて。

 セドリック・エーブルが苦心して改良を施した十基近い攻城兵器群は、全てがその無残な屍を晒している。

 そしてそれと時を同じくするように、破壊された正門前に居座っていた巨大な魚の魔獣が、突然何もない空間に現れた黒い亀裂の向こうへと姿を消した。

 その事にセドリック軍の兵士たちは首を傾げるも、王都へと続く経路上の障害がなくなり、道が開かれた事には変わりない。

 兵たちはこの隙にとばかりに再び正門へと殺到する。

 だが、その兵たちの足が突如、止まった。

 無論、兵士たちが自発的に足を止めたのではない。彼らの足は、まるで何かにからめ取られるかのようにその動きを止めたのだ。

 そう。それはまるで、泥に足を取られたかのように。

 驚いた兵士たちは自分の足元を見る。そこには、いつの間にか黒くてどろどろとした粘塊が、正門前一帯を覆うように広がっていた。


「な、何だ、これ?」

「あ、足が……足が抜けねえぞっ!?」


 突如足を取られ、移動を封じられた兵士たちは戸惑い、そして未知の存在であるこの粘塊へと恐怖感を抱く。


「弓、一斉射。目標、正門前。動きを止めた敵兵を狙い撃て」


 低く、良く通る静かな男の声が頭上から降る。

 一拍の間の後、頭上から兵士たち目がけて矢の雨が降り注ぐ。

 城壁の上から一斉に撃ち出された矢は、足を止めた敵兵の身体を真上から射抜き、その命を刈り取っていく。


「斉射、止め」


 再び先程と同じ声が射撃停止の命令を下し、それに従ってぴたりと矢の雨も止む。

 そして、彼は城壁の上から戦場全体を俯瞰する。

 眼下に群れる敵兵の数は、当初より三割から四割ほど減少しただろうか。

 加えて、攻城兵器が全て破壊されている。敵に目端の利く指揮官がいれば、そろそろ退却を命じてもいいほどの損害だ。

 だが、彼に敵を逃がすつもりはない。それどころか、ここで一気に終わらせる気でいた。


「ルベッタ」


 彼──リョウトは、傍らに控えていた美貌の黒髪の従者の名を呼ぶ。


「そろそろ最後の仕掛けにとりかかる。弓隊は任せる。手筈通りにね」

「心得た」


 従者がにっこりと微笑みながら頷くのを見たリョウトは、彼に従う魔獣をもう一体呼び出す。


「ファレナ。随分と疲れさせてしまうと思うけど、がんばってくれ」


 姿を現した癒蛾(ファレナ)は、彼の求めに応じるようにその周囲をひらひらと数回旋回すると、舞うように空へと上昇する。

 リョウトは更に魔獣を呼び出していく。


「ガドン。後少しだ。おまえも頼むよ? フォルゼ。水の補給は終わったね? ルルードはそのまま正門を守ってくれ。敵兵を一人としてそこから王都に入れるなよ」


 リョウトは正門前に現れた斑熊(ガドン)岩魚竜(フォルゼ)を優しげな声で励まし、黒粘塊(ルルード)にも更なる奮闘を期待すべく声を投げかけた。

 そして、魔獣たちは彼の求めに応じ、それぞれ動き出す。

 ガドンとフォルゼは戦場へと。ルルードはその場に残って正門を守るために。

 少し視線をずらせば、そこには低空で旋回するバロムと、敵陣の外周を泳ぐように悠然と移動するマーベクの姿が見えた。




 それは漁に似ていた。言うなれば、漁師が行う追い込み漁のようなものだ。

 王都の南方に布陣したセドリック軍は、リョウトが使役する魔獣たちにその戦力をすり減らされ、今では六千ほどにまで減少していた。

 その六千の敵兵を、リョウトは魔獣たちを使って追い込んで行く。現在、セドリック軍の兵たちは、魔獣たちによって正門からやや南の平原部へと集められようとしていた。

 城壁の上から俯瞰し、彼は魔獣たちへと次々に指示を飛ばす。

 吟遊詩人として鍛えれた彼の喉は、戦場の喧騒にも負けることなくよく響く。

 それもまた、彼の資質の一つだ。拡声器も無線機もない世界のこと、指揮官の声がよく通れば通るほど、直接の指示が届くことになる。伝令を使わずに指示が直接届くのはそれだけで十分有利なことなのだ。

 とはいえ、人間の肉声である以上、どうしても限界もある。だが、人間よりも鋭い知覚を持つ彼の魔獣たちは、戦場のどこにいても彼の声をしっかりと聞き取っていた。

 バロムが旋回しながら炎を吐き出し、敵兵の退路を塞ぐ。その際、少なくない敵兵がその炎に飲み込まれる。

 マーベクが躍り上がるように地面から姿を現し、そちらへ進もうとしていた敵兵の進行を妨害する。突然地面から現れた巨大な魔獣に、敵兵は驚いてその足を止めた。

 ガドンがゆっくりとした動きながら、リョウトの指示に従って的確に敵兵を追い込む。白黒の毛皮に覆われた巨体から放たれた咆哮は、敵兵の心をすくみ上がらせその動きを阻害する。

 フォルゼが口から真っ直ぐに水を吐き出し、逃げ出そうとする敵兵を纏めて吹き飛ばした。距離が開いていたために致命傷にはならなかったが、それに巻き込まれた十数人の敵兵が倒れ込む。

 更に、城壁からも矢が降り注ぐ。それは的確に敵兵の行動範囲を狭めていく。

 リョウトは魔獣たちに細かな指示と飛ばし、時にルベッタを通じて弓兵を使い、六千の敵を一か所へと集める。

 彼のこの行為を先程、漁に例えた。だが、もしかすると狩りと呼ぶ方が正しいかもしれない。

 シャチやイルカが餌となるイワシなどの小魚の群れを襲う時、群れの外周を仲間で取り囲むように泳ぎ、逃げられないように追い詰める。

 そして、餌がある程度集まった時、一気に小魚の群れに襲いかかるのだ。

 今、リョウトが行おうとしているものも、これに近い。

 魔獣や矢を使って、逃げ惑う敵兵の進路を巧みに阻害し、一方へと追い詰める。

 今やセドリック軍の兵士たちは、魔獣や矢による断続的な攻撃という恐怖に晒され、恐慌状態に陥っている。

 どんなに抗おうが、どの魔獣たちも強力であった。

 残った六千という戦力を組織的に運用すれば、魔獣を撃破することも可能だったかもしれない。

 しかし、魔獣という脅威に晒され、城壁上から一方的に矢で攻撃されているこの状況で、冷静に行動できる人間は少ない。例えそれが、様々な戦場を渡り歩いた傭兵であっても。

 城壁の上に控えたリョウトは、敵兵が狙い通りに集まっている事にくすりと笑みを零す。

 だが、その顔色は決して良くはない。疲労という名の敵が、徐々にその身体を蝕んでいるからだ。

 左目を失い、少なくない血液も失った。その直後に戦場に立ってひっきりなしに指示を飛ばしている。正直、真っ直ぐに立っていられるのが不思議なほどである。

 ルベッタはとうにその事に気づき、時折ちらちらと心配そうな視線を主へと向ける。

 だが、今はその主から与えられた仕事をこなさなくてはならない。

 駆け寄りたい気持ちを押し殺し、自らも矢を放ちながら城壁にずらりと並んだ王国軍の弓兵に指示を与える。

 それでも彼女は主から目を離さない。自分にあたえられた仕事を行いつつ、ルベッタは主の身体にも気を配ることを忘れない。

 もしも主の身体がぐらついた時、いつでもその身体を支える事ができるように。




 時は来た。

 敵兵たちが予め想定された範囲内に集まったと判断したリョウトは、残された右目をすぅと細めた。

 彼の口が動き、その魔獣の名を呼ぶ。

 名前を呼ばれた魔獣は、上空からゆっくりと降下して追い詰められた敵兵たちの上をひらひらと舞う。

 その際、その極彩色の羽から零れる細かな粉が、逃げ惑う敵兵たちへとゆっくりと降り注いでいく。

 魔獣に周囲を固められ、一方的に矢で射られて追い詰められたセドリック軍の兵たちは、頭上から降り注ぐ細かな粉に殆ど気づかない。

 だが、その粉はゆっくりと確実に兵たちの身体に蓄積されていく。

 口から、鼻から、自分でも気づかない内にその細かな粉を身体に取り込んでしまったのだ。

 城壁からじっと戦場を見詰めるリョウトは、敵兵たちに現れたその変化を見逃さなかった。

 追い詰められて逃げ惑う敵の兵士一人が、突然倒れたのだ。

 しかも、その倒れ方はあまりにも不自然だった。まるでいきなり身体の自由を奪われたかのような、そんな唐突な転倒。

 それに倣うように、他にも同じような転倒をする者が続出する。

 転倒しないまでも、六千の敵兵の殆どがその身体に異常を覚えていた。

 足が動かない。手が動かない。指が、目が、耳が、鼻が、身体の各器官が奪われていくようなその感覚を自覚していた。

 足が動かなければ移動できない。腕がなければ武器を振るえない。指がなければ得物を握れない。目がなければ、耳がなければ、鼻がなければ。戦場で突然五感の一つを奪われれば、それは容易く致命的なものを招く。

 自分の意志に従わない己の身体に、兵たちの恐慌はさらに大きくなる。

 彼らは頭上を舞う一匹の巨大な蛾の存在に気づかない。気づく余裕もない。

 とはいえ、六千もの敵兵全てが身体全身を麻痺させられたわけではなく、その殆どは身体の一部が麻痺したに過ぎない。だが、戦場の真っただ中で身体の一部が麻痺すれば。それがどういう結末を招くか想像に難くはあるまい。

 セドリック軍六千の兵士たち全てが身体の異常に気づき、最早満足に動くこともできなくなった時。

 その時こそ、王都南方で行われた戦闘が終息を迎えた瞬間だった。




「……甘いな」


 敵軍が動けなくなったのを見下ろしながら、ルベッタは傍らに立つ主へと告げた。


「そう思うかい?」

「ああ。リョウト様は甘い……だが、それもまたリョウト様らしいと俺は思うがね」

「敵軍を構成するのはその大半が傭兵だ。勝敗がはっきりすれば、無理に殺す必要はない。確か、それが傭兵の流儀だろう?」


 ルベッタはリョウトの言葉に頷いた。

 今日剣を交えた相手も、明日は味方となるかもしれない。それが傭兵の日常なのだ。

 契約を交わした以上は全力を振るうが、だからと言って、勝敗が明白になった後にまで無駄な殺し合いはしないのが傭兵たちの暗黙の了解である。

 セドリック軍の大半を占めているのはその傭兵である事を、リョウトはセドリック軍に傭兵として潜入していたアリシアやルベッタから聞いていたのだ。


「……人によっては、リョウト様のこの行いを偽善と呼ぶかもしれない。だからと言って、敵を一人残らず殺し尽くす必要もない。少なくとも元傭兵の俺はそう考える」

「ありがとう、ルベッタ。それに、僕はこの方法が最も早くけりがつくと判断したんだよ」


 確かに、リョウトの魔獣たちなら残った六千の敵を全滅させる事も可能だろう。

 だが、戦場はここだけではないのだ。

 ユイシークが受け持った西方もあれば、ロー──バロステロスが担当した東方もある。

 彼らが敗けるとは思わないが、それでもリョウトは自分が担当する南方の戦闘を早々に終わらせ、残る二方の支援に回るつもりでいた。

 そして、この南方にセドリック・エーブルの姿は見えなかった。となれば、彼はサイノスの情報通りに東方にいるか、もしくは西方にいるという事になる。

 今回の反乱の首謀者であるセドリック・エーブルを討ち取るか捕らえるかしない限り、王国側が勝利したとは言えないのだ。


「それより、ファレナは大丈夫なのか? あれだけの敵兵を麻痺させたんだ。相当無理をしたのだろう?」

「うん……僕もそれが心配でね。少なくとも、命を落とすような事はないと思うが……」


 リョウトの右目が心配そうに細められ、戦闘の終了した戦場へと向けられた。

 癒蛾の鱗粉にはその名の通りに傷を癒す効果があり、それは誰しもが知るところである。

 しかし、癒蛾の鱗粉に癒し以外の効果がある事を知る者は少ない。癒蛾の鱗粉には、麻痺効果や幻覚効果を持つものもあるのだ。

 この鱗粉を吸い込んだ者は、徐々に手足を痺れさせていく。吸い込んだ量が多ければ、全身を麻痺させる事もある。

 幻覚効果の方はそれほど強いものではなく、ちょっとした酩酊状態に陥らせる程度だ。

 さすがに強靭な生命力と頑強な肉体を持つ魔獣相手には、この鱗粉も効果を及ぼさない。バロムの背に乗って前線で戦っていたアリシアが布で口元を覆っていたのは、この鱗粉を吸い込まないようにするためだった。

 だが、癒蛾は各種の鱗粉を使用すると、自身の体力を消耗してしまう。

 今回、六千人もの敵を相手に一度に鱗粉を使用した。当然、ファレナは相当消耗しただろう。

 それでも尚、ファレナは自分の意志に従って鱗粉を使ってくれた。

 リョウトがその事に感謝しつつ前方を注視していると、ふらふらと宙を漂いながらこちらへと向かってくる大きな蛾の姿が見えた。


「ファレナ!」


 リョウトが魔獣の名を呼びながら、嬉しそうに微笑む。

 ファレナはよたよたと宙を漂い、何とかリョウトの元へと戻って来る。そして、そのまま彼の腕の中へぽてりと墜落するように収まった。


「お、おい、本当に大丈夫なのか?」

「うん、大丈夫みたいだ。相当疲労しているけれど、死に至るほどじゃなさそうだよ」


 リョウトは腕の中の蛾の身体を愛しそうに撫ぜながら、優しく目を細めた。


「ありがとう、ファレナ。今回は無理をさせて済まなかった。しばらくはゆっくり休んでくれ」


 リョウトのその言葉に応えるように、ファレナは腕の中で二、三度羽を動かすと、そのまま舞い上がって黒い亀裂の向こうへと姿を消した。




 リョウトの指示の元、動けなくなった敵兵を王国軍の兵士たちが拘束していく。

 ルベッタは、近くに潜伏していたカロスの傭兵隊も呼び寄せ、これに協力させた。

 次々と拘束されていくセドリック軍の兵士たちの傍らに、四体もの魔獣が集まっていた。

 もちろん、その中心にいるのはリョウトとルベッタである。

 複数の魔獣たちと畏れる様子もなく接する二人の姿を、敵味方問わず多くの兵士たちが畏怖と尊敬の視線で遠巻きに見詰める。

 リョウトとルベッタは今、魔獣たちの怪我の具合を確かめていた。

 魔獣といえども生物である。今回の戦闘で魔獣たちも少なくない怪我を負っていた。丈夫な毛皮や堅牢な鱗に包まれている魔獣たちだが、剣や槍の攻撃を受ければ負傷する事は十分あり得るのだ。

 現に、ガドン、マーベク、フォルゼは相当数の怪我を負い、全身から血を流している。とはいえ、どれも致命傷には程遠いものばかりだが。

 無傷なのは、物理的な攻撃を受け付けない黒粘塊(ルルード)ぐらいのものだった。


「済まない、みんな。ファレナの疲労が激しくて、すぐに治療は無理のようだ。少しだけ我慢してくれ。陛下と合流したら、治癒してもらえるように頼んでみるから」


 リョウトは魔獣たちの頭を一頭ずつ優しく撫でてやる。

 今回、彼がファレナに無理をさせてまで敵兵全員を麻痺させたのは、魔獣たちを傷つかせたくないという一面もあった。

 敵が全滅するまで戦闘を行えば、当然今以上に魔獣たちは傷を負う事となっただろう。

 互いの被害を最小限に。そして最短の時間で終わらせる。それが今回のリョウトの狙いだった。

 魔獣たちを撫ぜるリョウトの傍らに立ち、ルベッタは魔獣たちとは違う方向をじっと見詰めていた。

 その視線の先には、空を舞う飛竜の姿。


「……アリシアは行ったのだな……」

「ああ。以前の君と同じだよ。彼女なりに決着を着けたいのだろう。それより、ここは王国の兵やカロスたちに任せて、僕たちは陛下の支援に向かおう」


 リョウトの言葉に頷いたルベッタは、遠くを舞う飛竜に背を向けた。

 遠く背後の空を行く、友であり同僚であり()()である女性に無言の声援を送りながら。



 『魔獣使い』更新。


 南方戦線はこれにて決着。

 今回、リョウトの性格を考慮した上でこのような決着となりました。

 甘いというご意見もあるかもしれませんが、これもまた一つの形ということでひとつ。


 さて、次回は残る西方の決着を。次回で一連の反乱騒ぎに一段落つくと思います。


 では、次回もよろしくお願いします。


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