01-愚鈍牛狩猟
静かな山間の渓谷を流れる清流。その清流を中心に広がる森林地帯は、数多くの魔獣が住み着き人間が容易に立ち入る事を許さない。
ここらの森林地帯にわざわざ訪れるのは、棲息している魔獣そのものが目的の魔獣狩りぐらいのものだろう。
ここはカノルドス王国の王都ユイシークから北西へ五日程離れた山岳地帯。
山の麓にはいくつかの村落が存在する。これらの村落の主産業は木材の伐採や木の実の収集、狩猟などだが、この辺りには温泉が湧き出す場所が幾つかあり、温泉目的で訪れる観光客相手に様々な商売も行われていた。
カノルドス王国は北方の国という事もあり、昔から貴族平民問わず温泉が好まれている。
それでも遠隔地の温泉を訪ねるのは平民には難しく、やはり主立った客層は裕福な商人か貴族たちという事になる。
もしくは、この辺りで魔獣を狩るために訪れる魔獣狩りたちだろうか。
そんな清流の河原では、今一頭の魔獣が食事の真っ最中であった。
体高は3メートルを優に超え、分厚い皮膚と脂肪は生半な剣や鏃を容易に無力化するだろう。
頭頂には牛のように横に張り出した二本の角と、鈍い動作から愚鈍牛と呼ばれる──魔獣狩りたちの間での通称は単純にグドン──魔獣である。顔付きも何となく牛に似ていなくもない。
だが、手足の先には蹄ではなく鋭い鉤爪を有し、二足歩行をする。牛と呼ばれてはいるものの、識者による類別としては飛竜や水竜と同じ亜竜に分類される魔獣である。
そして今、この魔獣が食べているのは辺りに生い茂っている草ではなく、この魔獣が主食としている二尾蛯と呼ばれる別の魔獣。
二尾蛯は陸上に住む蛯に似た魔獣で、体長は1メートルちょっと。だが体長よりも長い尻尾を二本有し、それがこの魔獣の主な武器となっている。
二尾蛯は頭を下にした逆立ちの体勢で尻尾を持ち上げ、その尻尾を鞭のように自在に振り回すのだ。その威力は凄まじく、まともに人間が食らえば骨折程度では済まないほど。
だが愚鈍牛はその分厚い皮膚と脂肪にものをいわせて、尻尾を食らいながらも平然と二尾蛯に近付き、その鋭い鉤爪で押え込むようにして捕え、獲物とするのだ。
二尾蝦にとって、愚鈍牛はまさに天敵と呼ぶべき存在であろう。
二尾蝦の肉を食い千切り、がつがつと咀嚼中だった愚鈍牛が、ふと何かに気づいて頭を上げ周囲をきょろきょろと見回す。
そして愚鈍牛の眼は捕えた。渓流の浅瀬に立つ、小さな人間の姿を。
表面を赤褐色の鱗で覆った鎧。胸部と腹部、そして背中を覆う鎧はバックアンドブレストと呼ばれる種類の胸甲だ。肩当てから伸びる細くしなやかな腕を守る防具もまた、赤褐色の鱗で覆われた手甲。
腰回りを固める装甲もやはり赤褐色の鱗で表面を覆い、複数のパーツからなる腰甲は見ようによってはミニスカートのようにも見える。
そしてそこからすらりと伸びる健康的な足。
なぜか太股部分に装甲はなく、白い肌が剥き出しになっているが、膝上から爪先までを一体化した赤褐色の魔獣素材を用いた長靴で守りを固めている。
そしてその首元。そこには親指の爪ほどの大きさの緑の玉石を連ねた首飾りのようなものが、燦々と降り注ぐ陽光に眩しく煌めいていた。
邪魔にならないように三つ編みにされた赤味の強い金髪が、峡谷を吹き抜ける涼風にゆらりと揺れる。
そしてその両の手には剣と楯。左手の楯の表面にも鎧同様赤褐色の鱗が連なる。逆の右手には金属とは明らかに別種の光沢を持つ白い緩やかな反りを持つ片刃の剣。
この剣は飛竜の爪から切り出して鍛え上げた代物で、魔獣狩りたちの間では『飛竜刀』と呼ばれている剣である。
その切れ味は鋼の剣よりも遥かに鋭く、それでいてかなりの軽量。今この剣を持っている女性──愚鈍牛に人間の雌雄など判別できないだろうが──が用いても支障がないほどに軽い。
その女性は飛竜刀と楯を構えると、その緑柱石のような碧の瞳をすぅと細める。
と、同時に女性の両足が清流の川底を力強く蹴った。撃ち出された矢の如く、女性は愚鈍牛目がけて一気に駆け寄る。
あっという間に彼我の距離を殺した女性は、駆け寄る勢いを一切殺すことなく刺突を繰り出す。
飛竜刀の鋭い切先は、女性の腕力と勢いに後押しされて、やすやすと愚鈍牛の太短い脚の皮膚と脂肪を貫いた。
脚を襲った鋭い痛みに愚鈍牛が咆哮する。
周囲の木々をざわめかせる程の咆哮。慣れない人間がその咆哮を耳にすれば、恐怖のあまりその場で凍りつきかねない。
だが、女性は大音量に僅かに顔を顰めるだけで、愚鈍牛が咆哮を上げている間に離れて十分な間合いを稼ぐ。
この時になって、ようやく愚鈍牛は目の前の人間が自分を傷付ける外敵だと判断した。
そして外敵を排除するため、愚鈍牛は人間を目がけて牛のように突進する。
だが、第一歩目が地面に触れる直前、その脚を先程以上の痛みが突如襲った。
痛みの正体は小さな矢。どこからともなく飛来した矢が、愚鈍牛の脚の甲を絶妙のタイミングで貫いたのだ。
脚が地面を踏みしめる直前に襲いかかった痛みに、愚鈍牛は足元を狂わせその巨体を清流の中に横倒しに倒れさせた。
周囲に大量の水しぶきが飛び散る。
その水しぶきを貫くように、何本もの矢が続けざまに愚鈍牛に降り注いだ。
矢はその殆どが重厚な皮膚と脂肪に阻まれたが、それでも運のいい数本が皮膚と脂肪を貫く。全身を襲う痛みに愚鈍牛が再び咆哮を上げる。
「さすがね。あれだけの矢の早撃ちはちょっと真似できないわ」
倒れた愚鈍牛に矢が降り注ぐ光景を見て、飛竜刀を構えた女性が誰ともなく呟いた。
そしていまだに清流の浅瀬でもがいている愚鈍牛に、女性は再び一気に駆け寄る。
まるでそのタイミングを見計らったかのように──実際、見計らったのだが──矢の雨が止む。
清流の水面を蹴り砕いて愚鈍牛に接近した女性は、振り上げた飛竜刀を愚鈍牛の首筋目がけて勢い良く振り下ろす。
女性の手に皮膚と脂肪、そしてその内側の筋肉までもを切り裂く感触が伝わってくる。
そして勢いよく噴き出す愚鈍牛の血。女性の剣が愚鈍牛の首筋を走る太い血管を切り裂いたのだ。
それをやや離れた樹上から見ていたもう一人の女性は、横構えにしていた弓を下ろしながら呆れたように呟く。
「相変わらず無駄に勢いだけはいいな。しかも愚鈍牛の皮膚と脂肪を切り裂くとは……」
艶やかな黒髪を頭上で結い上げた女性の出で立ちは、飛竜刀を持った女性と同じく赤褐色の魔獣素材を用いたもの。
だが防御力を重視した作りの飛竜刀の女性の鎧とは違って、この女性の鎧は防御力よりも機動性を重視した作りになっていた。
見た目的にも、明らかにこの女性の鎧は重厚さがない。
だが、それでいいのだ。彼女の役目はこうした後方からの牽制と援護攻撃なのだから。相手の矢面に立つのは、飛竜刀の女性の役目なのだ。
「さて、そろそろ頃合いか。最後の仕上げは我らがご主人様に任せるとするか」
そう零した女性の首元で、連ねられた蒼水晶がきらりと陽の光を跳ね返した。
愚鈍牛の首筋から噴き出した返り血を浴びないように距離を取った女性は、愚鈍牛から注意を逸らす事なく、ちらりと清流から周囲の森林部へと繋がる獣道に眼をやり、ゆっくりとそちらへ移動する。
この時になってようやく起き上がった愚鈍牛は、人間がそろそろと横這いするように移動している事に気づいた。
それを見た愚鈍牛は、この人間が逃げようとしていると思い至った。
おぉぉぉん、と怒りの咆哮を上げた愚鈍牛は、首から血を溢れさせながら逃げる人間を追う。
対して女性の方も、愚鈍牛が自分目がけて走り出した事を確認すると、くるりと反転して本格的な逃走に切り換え、緩やかな上り坂となっている獣道を全力で駆け登る。
本来、愚鈍牛の脚は遅い。その巨体の歩幅を考慮しても、人間の脚力でも余裕で逃げ切れる程に遅い。そこから愚鈍牛という名が付けられた程なのだ。
だが、逃げる女性と追う愚鈍牛の距離は一行に変化しなかった。これは明らかに女性が故意に速度を調整しているからなのだが、人間を追う事に夢中の愚鈍牛がそれに気づく事はない。
そして斜面を駆け登った女性は森の中に飛び込む。当然それを追う愚鈍牛も、周囲の木々をなぎ倒しながら突き進む。
やがて逃げる女性の前方に、開けた空間が出現した。
そして空間の真ん中に、一人の黒髪の男性の姿があった。
その姿を視認した時、女性の顔には深い深い笑みが浮かぶ。その笑みに含まれているものは絶対の信頼。そして不変の情愛。
男性の姿を確認し、女性の走る速度が心持ち上がる。だが、彼女は十分役目を果たした。愚鈍牛をこの場に連れて来るという囮の役目を。
二人の女性同様、この男性も赤褐色の魔獣素材の鎧を纏っていた。
ただし、飛竜刀の女性ほど防御重視でもなく、弓の女性ほど機動性重視でもなく。
敢えて言えば二人の中間ほどの防御力と機動性を合わせ持った鎧だ。
そしてその腰には二振りの剣。
一本は紫水竜の鱗から鍛えられた紫水竜剣。そしてもう一本はありきたりな鋼製の剣だが、鍔の部分が大きく張り出し、握る拳を覆うような護拳がついている。いわゆるパリィングソードとかパリィングダガーと呼ばれる受け払い用の防護剣である。
だが、男性はそれらの剣を構える事はしなかった。
やがてべきべきと木々をなぎ倒して、愚鈍牛が広場に姿を見せた。
それを確認した男性は、右は黒いが左は紅いその眼をやや細めながら、装甲に覆われていない左腕を前方に翳した。
その左腕に刻まれた五つの痣──縁紋と男性は呼んでいる──の一つが淡く光を放つ。
「ガドン!」
男性の唇から言葉が零れ出ると同時に、彼の横の何もない空間に黒い亀裂が走った。
そしてその亀裂を押し広げ、のそりと巨大な生物が姿を現わす。
ずんぐりとした身体に丸っこい頭。手足は太短く、全身が柔らかそうな毛皮に覆われている。
その毛皮の色は白。だが耳と四肢、そして両目の周りだけが黒い。
早い話が大熊猫なのだが、カノルドスでは斑熊と呼ばれるれっきとした魔獣である。
何より大熊猫との違いはその大きさ。3メートルを超える愚鈍牛よりも遥かに巨大なその身体は優に5メートルを超える。
そして愚鈍牛同様、動きは早くないもののその巨体から生まれる怪力は、飛竜であるバロムの鱗を易々と引き裂く程だ。
突如現われた斑熊に驚いて脚を止めた愚鈍牛に、斑熊は猛然と襲いかかった。
四肢を駆使して走り寄り、近付きざまにその鋭い鉤爪を横凪に振るう。
それだけで愚鈍牛の首の骨は、何ともあっさりとへし折れたのだった。
今回の標的である愚鈍牛を無事に仕留めたリョウトたちは、清流の傍にある天然の露天風呂に三人一緒に浸かりながら、狩りでかいた汗を流していた。
「しかし凄いな。ガドンの力の強さは」
そこらに生えていた樹を引き抜き、座り込んでばきばきと齧っている斑熊のガドンを眺めながら湯に浸かっていたルベッタは、先程からしきりにガドンの怪力を感心していた。
そして今回の狩りの主役であったガドンは、リョウトたちから少し離れたところで食事中。
なぜガドンがリョウトたちから離れたところにいるのかといえば、どういうわけかガドンは水の傍に近寄ろうとしないのだ。これはリョウトとガドンが出会った頃からであり、詳しい理由はリョウトも知らない。
だから先程の狩りでも、アリシアが囮となって川から離れた森の中に愚鈍牛を誘き寄せる作戦を取ったのだ。
「まあ、力の強さだけなら、ガドンはバロムより上だからね」
ルベッタと同じように湯に浸かったリョウトは、気持ち良さそうに眼を閉じたまま答えた。
「本来、愚鈍牛というのは実に厄介で、狩るのが難しい魔獣なんだがな。確かに動きは鈍いからこちらの攻撃が外れることはあまりない。しかし、奴らには重厚な皮膚と脂肪がある。これらがこちらの攻撃の殆どを無効化してしまう。それに何より、あいつらは極めてタフなんだ」
ルベッタの言葉通り、愚鈍牛に攻撃を当てるのは難しくない。だが止めを刺すのは極めて難しい。
愚鈍牛の分厚い皮膚と脂肪は、こちらの攻撃の殆どを阻んでしまう。
それは即ち、致命傷を与えるのは容易ではないという事だ。そして愚鈍牛の生命力は極めて強靭で、倒れる直前まで全力で暴れ回る。
普通愚鈍牛を狩る時は、少しずつ少しずつダメージを与えていって、長い時間かけて弱らせたところで止めを刺す。
だがガドンの一撃は、そのタフな愚鈍牛の首の骨を一撃でへし折ったのだ。ルベッタがしきりに感心するのも無理はないだろう。
先程アリシアの飛竜刀が愚鈍牛の首を切り裂き、盛大に血を噴き出させたが、あれはまさに会心の一撃であり、あのような攻撃はそうそう入りはしないものだ。
そしてそのアリシアだが。
彼女は現在、すっかりガドンに夢中になっていた。
確かにガドンのあどけなく転げ回ったり、引き抜いた樹を齧る姿は愛らしくはある。それが例え5メートルを超える巨体でも。
アリシアは湯の中にぼけっと立ち尽くし、先程からずっとガドンの姿を眺めている。
「……ああ……なんて愛らしいのかしら……」
その瞳は完璧に愛らしいものを愛でる少女のそれだ。
だが、湯の中にいる以上、彼女も今、全裸である。その形のよい乳房や下腹の翳りを惜しげもなく陽の光とリョウトの眼に晒しているのだが、今の彼女はそれも全く気にもならないぐらいガドンの仕草にめろめろのようだった。
もっとも、今更リョウトに裸を見られたからといって、それがどうしたとルベッタなら答えそうだが。
しばらくそうしてガドンの姿を眺めていたアリシアが、不意にリョウトへと振り返るとざばざばと湯を掻き分けて彼の傍まで来る。
「リョウト様! あの魔獣、私にください!」
「い、いや、ね? くださいと言われても、別に僕のものというわけではないし……」
「やれやれ。そこまであのもこもこが気に入ったのか……」
困惑するリョウトと呆れ返るルベッタ。そんな二人の間の湯の上を、黒くて小さな物体がぷかーと流れて行く。
「そもそも貰ってどうするのだ?」
湯の上をぷかぷかと漂っていた黒い物体が、むくりと細長い首をもたげてアリシアに問う。
「決っているわ! あのもこもこのふわふわに包まれてまったりほっこりするのよ!」
「わけが判らん。人間というものは時々理解不能な思考をするな」
ふるふると数回首を振ると、黒い物体──ローは再びぷかぷかと湯の上を漂う。
「ふむ……。なあ、ロー? 後学のために一つ尋ねるが、竜というのはそうやって湯に浸かる習性があるのか?」
ローは現在、湯の上を漂っている。しかも腹を上にした仰向けの状態で、だ。その姿はロー独自の仕草なのか、それとも竜全体の習性なのか。ルベッタが聞きたいのはその辺りだろう。
「ん? これは以前、リョウトの祖父であるガランから聞いたのだ。湯に入ったら腹を上にしてぷかぷかと浮かんでいるのが流儀だと、ガランが言っていたぞ? 実際、その時はガランもこうして浮かんでいたしな」
「……爺さん……竜に変な事教えるなよ……」
しょっぱい顔で頭を抱えるリョウト。だが、そのリョウトが急にガドンへと振り返った。
「どうした、ガドン……? ああ、そうか。もう帰りたいんだな」
リョウトの言葉に、ガドンは頷いて肯定を現わす。
リョウトが左手を前に出す。彼の左手にある縁紋の一つが淡い輝きを帯びると同時に、空間に黒い亀裂が走る。
ガドンは座っていた巨体をもっこりと起こし、のしのしとした足取りでその亀裂へと向かい、身体をねじ込むようにその亀裂の中に姿を消した。
「……ああ……もこもこが……もこもこが行っちゃった……」
「しかし、いつ見ても不思議な光景だな。この黒い亀裂はどこに繋がっているんだ?」
がっくりと湯の中で跪くアリシアを放っておいて、ルベッタは以前から疑問だった事をリョウトに確認する。
「きっと、魔獣の森にあるガドンの塒に繋がっている……と、思う。何せ僕自身はこの黒い亀裂を通り抜けた事がないから、正確な事は判らないんだ」
「なるほど。で、呼び出す時は?」
「これも推測だけど、それぞれの魔獣たちがいる所に亀裂が現われるんだと思う。呼び出した魔獣たちはすぐに現われるからね」
「確かに。もし、塒にしか亀裂が現われないとしたら、呼び出したい時に必ず魔獣が塒にいるという保証はないものな」
リョウトの異能はかなり特殊な異能だといえる。
その能力を、本人も含めて完全に理解している者はおそらくいないだろう。
過去の文献などを探したとしても、きっと前例はないに違いない。それ程までに希有な異能なのだ。
「さあ、そろそろ行こうか。まだ最後の仕事が残っているからね」
立ち上がってそう告げたリョウトに、ルベッタもまた頷いて立ち上がる。
この時になってもまだ、アリシアだけは湯の中で打ちひしがれていたけど。
『魔獣使い』更新しました。
今回より第2部に入りました。取り敢えずはリョウトたちの現状その1といった感じで。
そして、『辺境令嬢』で張った伏線を『魔獣使い』で回収するという反則も使用。「愚鈍牛」と「二尾蝦」の元ネタはそのまま「グドン」と「ツインテール」。
グドンの主食がツインテールなんてネタ、もう知ってる人も少ないんだろうなぁ。
今後もよろしくお願いします。