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「今日だっけ?」 「嘘つき」

「今日だっけ?」


社長[八王子芽衣]は別にそれを期待していなかったという様に、怠惰にそれを受け取った。


「いえ、ホワイトデイはずっと前になりますけど・・・私の気持ちという事で、よろしくどうぞ」


慣れない事をするためもあるが、やたら緊張して顔を強張らせている俺は、[雨森弥太郎]。

きっとそろそろ[モーリー]という愛称を皆さん覚えてくれただろう、入社3ヶ月になる男だ。


「まぁ言うまでもなく、モーリーの物は私の物なのだけど。一応お礼を言おうか」


そう言いながら『ありがとう』の一つも言わない自称16歳の社長。

チョコのお返しの一品にと思って俺が買って来た物はホールケーキ。

お返しが欲しそうだと勝手に思っていたのだが、

箱を開けている今も社長の心はどこか別の所にある様だった。


箱を開け、中を覗くと・・・・


【お誕生日おめでとう!ビバ社長!!】と書かれたチョコプレートが芽衣の目に留まった。

数秒社長はそれを眺め、呆れた様に一つ小さく笑った。

一瞬背筋に冷たいものが走ったが、社長は再びそれを眺め、俺を見つめ直して優しく笑う。


「嘘つき」



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