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「どどん!」「ッドン!!」

「どどん!」

「…その擬音ではタオパイパイを連想する人がいそうですね」

「フッ」


毎度毎度、馬鹿な会話(花火を擬音化したら)を展開させているのは

[モーリー]こと[雨森弥太郎]と【独裁社】社長[八王子芽依]である。


「それにしても凄い人だ」

「そろそろ開始時間ですからね」


今日は仕事ではなく、プライベートで社長とデート?中である。


「花火をゆっくり見るのは久しぶりだ、普段なら露店だからな」


彼女はふっと漏らす様に笑うと、俺に扇子で扇げと目配せ(睨んでくる)する。

常に彼女の指示を実行する事が、社員になってからの俺の役目だ。


「にしても、熱いですね浴衣…見た目は涼しそうなんですけど」

「浴衣は涼し気に着こなすものだ。

ちなみに、私と一緒に花火見物側に回れたからまだ涼しいほうだぞ?」

「え?」

「親父殿とダ・ダンは今頃『広島焼き』を焼いている」

「…」

「なに、稼ぎ時を見逃す私ではない。

それに今回は公平?にクジで決めたから異論は言わせないさ」


きっと普段なら見せないだろう―――

隣りにいる彼女はいつの間にか常にまとっている威厳や覇気を消し、

年相応で、無邪気な少女の笑みを夜空に咲く花に注いでいた。


「ッドン!!」




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