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1話 特殊すぎる愛玩動…物?

私にはペットがいる。


可愛らしい姿で私に迫る私のペットとは、それほど広く無い小さなアパートで一緒に暮らしている。


会社帰りの私を癒すペット。新人社員だから右も左も分からず、疲れた私に安らぎを与える存在。


それが今、扉の前にいることだろう。


高まる心を抑えて、私のアパートの部屋の扉を開ける。


「おっせぇなツミキ!待ちくたびれたぞ!とうとうギャンブルにでも手を染めたかぁ?ツミキがいなけりゃ俺の生活が危ういから絶対に辞めろ!」


私のペットは喋る。そして口がちょっとだけ悪い。


この口の悪さは私に取って良いスパイス。言葉の意味は優しいし。


口の悪い牛人形のパペット。名前は、確かデスギャラクシークラシュリャクモだったはず。長いし覚え切れないから、略してデーモ。


出会いはついこの前。先週、去年亡くなった私の祖父……お爺の蔵を整理してたら、偶然その時軽い地震が起きて私の頭上に小さな木箱が落下した。


痛みに震える私の目に入ったのは、木箱から投げ出されたパペット人形。


そしてパペット人形が不満を愚痴愚痴とマシンガンみたいに連射する光景。


出し方が雑だとか。もっと丁重に扱えだとか。私じゃなくて地震と置き場所が悪いんだけど……


それから、私はそのパペット人形をどうするか迷って、迷って迷って、放置するのもしのびないから私のアパートに持ち帰った。


私は人形が好き。布の肌。綿の肉。ボタンの目に糸の口。


幼い子供の頃に初めて見た人形は私の脳裏に強く刻まれた。大きくて、可愛くて、ふわふわで……


毎年誕生日プレゼントは色んな人形を両親にねだって、買って貰って、大事に大事に抱きしめて。


だからあの時、デーモが欲しいって思ってこの部屋に持ち帰ったんだと思う。


今まで手に入れた人形は、全部私の寝室の棚に飾ってある。デーモは例外。


私の人形コレクションの棚に置くよりも、デーモは自由にした方が良い。今までずっと箱の中に閉じ込められてたから、これくらいは自由にして上げても文句は無いはず。


だから、今はペットとして私と一緒に暮らしてる。


デーモからは大不評だけど、私は止めない。だって可愛いから!喋る愛玩人形なんて最高の一言。これに尽きる!!

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