学生生活エモ爆弾
「反爆できちゃった」
目の前の白衣をまとった短身の美少女が決めポーズをしながらアピールしてくる
「反...?」
俺は部室の扉前で顔に手を当てイケポーズをしているちっこい女学生を押しのけ学生鞄を机に置く
「なんすかそれ」
ふふん...いいかね?小さな鼻をならして説明を始める
「世界には3種類の爆弾がある
原子力の力を用いた原爆、水素の力を用いた水爆、そして反物質の力を用いた反爆!」
「ファンタジー?」
女の子が地団駄を踏みながら説明する
「反物質は存在する!ファンタジーじゃない!CERNが建設したLHC(大型ハドロン衝突型加速器)で確認されている。疑問に思うなら今からスイスに行って見てこい」
下から両手をワキワキさせながら威圧してくる
「いや、先輩みたいに学識も無ければ金も無いんでホイホイ海外いけないんすよ...
それでその反爆どこにあるんすか?」
部室をキョロキョロ見回す
「おいおい、世界を壊す爆弾がその辺にポンって置いてあると思うかい?」
「あー、ですよね...」
自分でも馬鹿な質問したなと思った
「これだよ」
ポンポンとチューブを繋いだ謎の装置を叩きながらそう主張する先輩
「ポンって置いてある!」
「ポンポンポンポン!」
「ちょやめてくださいよ!世界壊すやつ叩いちゃだめですから!」
先輩から反爆を身を挺して守る。
世界を守るって意外と身近なことなのかもしれない。
「丈夫に作ってるから幼女のポンポン程度では壊れないよ
そしてここに反物爆弾設計書がある。」
紙をピラピラさせながら下から上から目線を投げかけてくる。器用な幼女だ。
「誰が幼女だ!」
「言ってないです」