街で冒険者傍ら学校に入学を決意した件について
きたぜファンタジー!!
おっと、そういえば俺ってどういう姿なんだろう。
設定とか固めとかないと門番にうっかり口を滑らせ入る事を拒否とかなったら笑えない。
なにか映る物……あったあった。
俺は水面を覗き込み、驚愕の外見を目の当たりにする
「ほほう。これが俺…」
言わずもがな非常に可愛い。つーか俺の性癖100じゃ
ないか…目つきは鋭く、ギザ歯のような…髪はまさに
銀色だな。おお、神よ…(白いローブの女を崇めるとまでは行かないが)そこだけは感謝するぜ…
うーん…こうしよう、この世界は魔物蔓延る弱肉強食の世界、親が居ない子供なんてザラにある…少々居た堪れないが孤児で村に住んでいたが魔物の襲撃によって住む場所が無くなったので日雇いで生活させてください…とな。
大人って訳でもないからまあ何とかなるっしょ、
いざとなったら分からない作戦だ。
実際の年齢は前世と同じぐらいのなのか…?背丈は小さいがなんとなく体がそういう感じがする。
門の近くまで来たが、こりゃデカいな〜。紋章は違いがあんまり分からなかったがなんか…この豪華な鳥の紋章は
ノベニク国だ、とすると東大陸の中でも中央大陸と最も近く、よく中央大陸とのモンスターの素材、魔族の
加工品やらを輸出している国で、比較的強いモンスターや凶悪なモンスターやらが跋扈する魑魅魍魎の地もある、カオスな大陸、まあ当然ノベニク国は世界中の冒険者やハンターが集まる場所なんだそう、中央大陸と並び軍事力ならギリ僅差で2位と…
それに連れてこられた目的を達成するため、世界を救うには中央大陸のこれまたど真ん中に住む魔王を殺害するのが条件、だから東大陸で実力と、仲間を集めて中央大陸に行き、魔王討伐ってのが今考えてるルートだ、そう単純じゃないだろうが当たりっちゃ当たりだな。死ぬ危険もあるわけだが。
無事入国できたのなら学校に入学するのもありだな。
まあやってみないと始まらないしチャレンジチャレンジ!
「あ…あの…ノベニク国ですよね村が火竜によって滅ぼされて…あ、あの怪しい者じゃないので…い、入れてもらえませんか…?」
悲しい感じは出来たな、入れてもらえませんかって
果たして国に入るときに言うセリフとして適切かは分からないがまあOKだろう。
[称号ドジっ子の効果が発動します。]
なんだ、白いローブの女のような声、これがシステムの声?
[あ、もう言いませんのでいちいちセリフとるの面倒ですので。]
…まあそりゃそうか
と思ってた時、門番は言った。
「あ〜ここら辺りで火竜の出現報告が会ったしな…他に生存者は居るのか?」
まじか、本当に居たみたい。
「私だけです。パパもママも…………」
「ああ、それは気の毒に。が…嬢ちゃん、簡易的な鑑定を受けてからじゃないと入国できないんだ。横の台座に手をかざして貰えないかな?」
まあそれぐらいはいいだろう。なんかバレるとかあったら計画はパーになるかもしれんが。
シャラシャラシャラシャラ……と心地良い音色で光が放出され、体を包む。
「ふむふむ、結果は……おお、かなりの素質だな。筋力と魔力が高く、持っている魔技も上等…ちゃんと学校に通って、冒険者として実力を積めば火竜なんてボコボコに出来るぞ!良かったな!!」
そう言ってワシャワシャの頭を撫で、太陽のような笑顔でこちらを見る。
あ、あ、あ、、…眩しすぎる…罪悪感が……
門が開かれ、俺は通ってゆく。
スタスタスタと歩いていくと…
「お…おお…」
圧巻…ゲームでしか見なかったあの世界に今、俺が居るってのがめちゃくちゃ興奮する。
白ローブウーマンの言ってる事が分かる気がしなきでもない。
お、見れば分かる…というか日本語で書いてある。
冒険者協会と。
世界は大まかに東大陸 西大陸 南大陸 北大陸 そして一番デカい中央大陸の5つの大陸からなっています。
そして小さな島国というか小さな島が南北島てきな感じ?で