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002『ご褒美と罰金』

■ ご褒美と罰金


 Yさんには二人の娘がいる。下の娘は小学校の低学年で、読書が嫌いで本を全く読もうとしない。Yさんは心配し、漫画本でもいいから活字を読ませたいと考えていた。

「漫画を10分読んだら、ご褒美に10円ちょうだい。それなら毎日読む」

 下の娘はそんなことを言い出し、Yさんは仕方なくこの条件を飲むことにした。

 一方、上の娘は小学校の高学年。本よりも漫画のほうが好きで、漫画ばかり読んでいる日が多い。漫画を読むのをやめさせたいとYさんは思っているが、うまくいかない。

「漫画を10分読んだら、罰金10円だよ」

 Yさんがそう言ってみたところ、上の娘は答えた。

「それでも別にいいよ」

 それから毎日、Yさんの娘姉妹は、寝る前の10分間に仲良く漫画を読んでいる。そして、姉は妹に毎日10円ずつ渡している。Yさんは財布を出すのがだんだん面倒になり、姉妹の間でお金をやりとりするように命じたからだ。

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