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プロローグ

「こんな突起物があるだなんて! これは、病気に違いないわ!」

「ただの喉仏だ! うわっ! 触るな!」

「誤魔化してもダメよ! ショウ君にはなかったんだから!」

「アイツはまだガキだから……って、だから触るんじゃねぇ!」

「いいえ、きっと、致死性の病気よ! でも、安心して! 私が絶対に治してみせるから!」

「安心も何も、俺は健康そのものだ! はうっ! そんないやらしい手付きで触られたら、俺は……もう……! もう……!! はぐわああああああああああああああああああああ!!!」


 いかにも荒くれ者という見た目の魔族の男は、恍惚とした表情を浮かべて発光、叫びながら――()()した。


「あ、待って! ……もう、()()()()()()()()()()()


 それを〝空間転移魔法によるもの〟だと勘違いしているのは、リヴィ――純白の看護師ナース服に身を包んだ、うら若き人間の美女だ。


 訳あって、看護師(ナース)として魔族の国へと派遣されて来たリヴィは、この診療所――〝リヴィの愛のクリニック〟――で、毎日、大勢の魔族たちを診療していた。


「しかも、一回診療した人は、もう二度と来てくれないのよね。はぁ……。そんなに私の診療って、怖いのかしら?」


 木製の椅子に座りながら、俯いて、先程まで男が座っていた椅子を見詰め、暗い表情を浮かべるリヴィだったが――


「ううん! きっと、魔族の人たちはみんな〝医者嫌い〟ってだけよ! 真心を込めて、誠心誠意向かい合えば、いつか分かってくれるわ! 絶対に諦めない! 私は、怪我や病気で苦しむ人たちを助ける! そして、両国の架け橋になって、この戦争を終わらせてみせるんだから!」


 ――勢い良く立ち上がると、新たな決意を胸に、顔を上げ、そう宣言した。


 医療従事者として、素晴らしい信念を持つリヴィだったが――


「さ~て、お仕事頑張るぞ~! 次の方、どうぞ!」


 ――魔族の国に来てからの一ヶ月で、リヴィによって消滅――殺害された魔族の数は、()()()()()()()()()()



【お願い】


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