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野郎二人はフリーダムッ!?科学+魔法=オーバーキルな異世界生活   作者: 皇 竜胆
第八章 ティユールの街から始まる産業革命
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第五話 皆で工房見学に行こう


「うっ、頭が……」「あ゛ぁ~つらい~~……」

「二人共、昨夜はかなり飲んだようですね」

「クラウったら立場を忘れすぎですわ……」


 翌朝、安心亭の食堂は大賑わいだった。平常運行の優之介、斬波、レミリアは何事もなかったかのように朝食を摂り、観光気分のソフィーリア、タマキ、理音、優里音、春香、咲良は和気あいあいと朝食を摂る心地の良い空気の中、クラウディアと葵の二人は二日酔いで気分が悪いのか、テーブルに突っ伏して動かなかった。


「斬波さん、昨日は何があったんですか?」

「それはだな……」


 クラウディアと葵が二日酔いになった経緯を聞かれた斬波は、その場で記憶を辿りながら話した。


「昨日、外を散歩しつつガリアスんところにでも行こうと思ったら葵達とばったり会ってな、そこからは予定を変更して市場を葵達と回っていたんだが、今度は市場でクラウとばったり会ったんだ」

「それで?」

「クラウと合流してから最初は何事もなかったが、次第に葵とクラウが揉め出して喧嘩になったと思ったら飲み比べ勝負に発展した結果、二人共ああなったわけだ」

「「「「「…………」」」」」


 斬波の話を聞いた一同は一斉にジト目を斬波向けるが、ジト目を向けられている当の本人は意に介さず黙々と朝食を摂っている。


「なるほど、葵さんとクラウさんが二日酔いなのは斬波さんが原因だと……。まぁそれはそれで今日は皆さんどうされる予定なんですか」


 事情をだいたい察した優之介は話題を今日の予定に切り替えて話を振った。


「特にありませんわ♪」

「え、ないの?」

「ユウノスケ様の武勇伝をユウノスケ様から聞くことが目的でしたので……」

「「「「…………」」」」


 しかし、ソフィーリアの一言で早くも話が止まり、場の空気が濁ってしまう。このままではだらだらと過ごす退屈な一日になってしまうぞ。


「そんじゃ、ガリアス工房に皆でお邪魔するか?」

「「「「「おぉ~……」」」」」


 退屈な一日にならないように斬波が機転を利かせ、皆にガリアス工房にお邪魔することを提案した。

 特に何も予定がなかった一同は勿論満場一致で賛成、朝食を食べ終え休憩を挟んだら一行はガリアス工房に足を運んだのだった。



――――――――――――――――――――



「えらい大人数で来たな、しかも皆別嬪ときた。ここは男女の遊び場じゃねぇぞ?」

「今日は皆で工房にお邪魔して見学と例の案件の進捗具合を見に来たんだ」


 一行がガリアス工房に到着すると親方のガリアスが直々に出迎えてくれたが、野郎二人が連れて来た女性たちを見て少し表情がむすっとしているようだ。

 ガリアスの言う事もわからなくもない、この御一行のメンバーは優之介と斬波の男二人と葵、理音、優里音、春香、咲良、レミリア、ソフィーリア、タマキ、クラウディアの女性九人の合計十一人で構成されているのだが、男女比がえげつない事になっている。しかも女性陣はみんな美人ばかり。

 そんな異色の団体が目立たないはずがなく、ここ(ガリアス工房)に来る途中も周囲の視線を集めまくり、野郎二人は男達から嫉妬の視線を浴びていたたまれない気持ちになっていたが、なんとか我慢して来たのだ。

 

「きゃあ! かわいい♪」

「か、かわいい!?俺がか?」

「ちっちゃくてころころしてる~♪」

「やめねぇか! こちとらまだ仕事が終わってねぇんだぞ!!」


 優里音と咲良がガリアスをつついたりさわさわして遊んでいる。ガリアスは口や態度では嫌そうな素振りを見せているが満更でもなさそうだ。この時、優之介と斬波の心の中でガリアスはむっつり説が浮上した。

 女子組が一通りガリアスいじりを終えたところで一行はガリアスの工房にお邪魔した。工房の中ではガリアスの弟子であろう複数人のドワーフや人間達が汗水を垂らしながら作業をしていた。

 葵以外の女子大生組と咲良は散り散りになって作業を見学していたが、野郎二人を含むその他のメンバーはガリアスと一緒に一つの作業台を囲んでいた。


「これが試作品だ」 

「おぉ~! これは見事な品々だ」

「凄っ!?ベアリングって実物初めて見るけどこんなふうになってるんだ……」


 ガリアスが作業台の上に置かれている製品を指差すと斬波が感嘆の声を上げた。

 作業台の上には先日斬波が注文したベアリング、ステアリング・タイロッド、サスペッションが置かれている。優之介と葵はベアリングを手に取ってくるくると回してみたり、斬波は斬波でステアリング・タイロッドとサスペッションの動作確認をして満足そうに頷いていた。


「すごい……このベアリング、私が元居た世界の頃の物と変わらないわ」

「シバが用意した図面と作り方を書いた書類がすげぇ優秀だからだ。それより嬢ちゃん、『元居た世界の頃の物』ってどう言う事だ?」

「「あ……」」


 ガリアスは葵の言葉に疑問を感じ、彼女にその言葉の真意を問いただした。葵もガリアスの製作したベアリングの出来の良さについうっかり言葉を零してしまったのだろう、今更訂正はできそうにはなかったので、優之介と斬波は自分達の正体とこれまでの経緯をざっくりガリアスに話す事にした。

 

アクセスありがとうございますm(_ _)m

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