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十三話 亡霊盗賊団、捕縛完了!!


「嘘でしょう? ドラゴンが……」


 二頭のワームドラゴンの死骸を見てジャネットがそうポツリと呟いた。

 固まっている女性陣と喜びの舞? を踊っている男性陣の温度差が激しいせいで、温度が低い女性陣は誰も言葉を発せられないでいた。


「レミリア~こっちは終わったよ~~♪」

「ゆ、ユウノスケさん……。本当にドラゴンを倒してしまうなんて…………」


 喜びの舞? を踊り終えた優之介がレミリアに勝利報告をするが、彼女は固まったまま喋りがぎこちない様子だ。


「クラウ、そっちはどう……まだ終わってなさそうだな、手伝おうか?」


 斬波は斬波でクラウディアに声を掛け、応援が必要かどうかを確認した。二頭のワームドラゴンが骸とかした今、残る敵は目の前にいるジャネットだけだ。

 クラウディアは一度目を瞑ってから真剣な表情で言った。


「そうだな、加勢願おう」

「言っといてなんだが意外だな、騎士たるものは何とかって手は借りないって言いそうだったのに」

「一対一の真剣勝負ならそう言ったがこれは単なる戦、勝たなければ意味がない。勝つためには手段を選んでいられないんだ」

「二対一でも決着つかないから三体一とはねぇ、でもアタシは卑怯とは言わないよぉ? 戦いとはそーゆーものさ。それに、元々こっちは四十一人と封印を解いた制御できないドラゴンがいたのに、たった四人でここまで制圧されてしまった。降参よ降参、ドラゴンを単騎で倒せる相手に勝てる気なんてしないわよ」


 ジャネットとはそう吐き捨てると装備していた鉤爪を外して地面に放り投げ、両手を上げた。

 彼女の行動にクラウディアは眉を顰め、彼女に問いただす。


「何のつもりだ?」

「そう警戒しなさんな、可愛い手下を見捨ててアタシだけ逃げるなんてできない。ただそれだけよ」

「……わかった」


 クラウディアはそれだけ言うと、彼女が持参した魔法鞄から縄を取り出し、ジャネットを縛り上げた。

 優之介、斬波、レミリア、ハイエルフ、ダークエルフの五人も地面に伸びてる亡霊盗賊団のメンバーを縛り上げ一箇所に集め、これで亡霊盗賊団の捕縛が完了した。

 優之介達は休息をはさみ、亡霊盗賊団を連れて一度アインの村に戻り、亡霊盗賊団と二人のエルフの事情聴取を行った。


「今回の騒ぎはお前達の仕業で間違いないな?」

「えぇ、この森を行き来する商人や冒険者を相手に盗賊をやったのはアタシたちだよ」

「ふむ、それで四十一人分の生活はできないだろ?」

「狩りや採取で補ってたのよ。あのドラゴンの封印が解けたらそのまま奴を誘導して、チョークズの街を襲わせる予定だった」

「…………」


 チョークズの街と言う場所がどんな場所か気になった優之介と斬波は、ジャネットに聞いてみた。

 彼女曰く、チョークズの街とはここから東の方角にあるマーゼスト帝国内にある街の一つで、街を統治している領主がとんでもないクズらしい。


「領民を自分の道具としか思っていない様な奴だ。気に入った女は夫がいようと強引に連れ去り、壊れるまで嬲るのが趣味なんだ……。女の夫が抵抗しようものならその場で処刑なんて当たり前、それでアタシの大切な友人達も奴に…………」

「ひどい……」

「そう言う話があるんだな……」

「そしてアタシは復讐を誓った! 手下の大半はあのクソ領主の被害者さね。軍属だったアタシが徹底的に手下達を鍛え上げ、いざ復讐を果たさんとしたわけだけどこの様さ、参ったわね……。でも、盗賊やってる時点でアタシらも同じだよねぇ……、悪かったねエルフのお二人さん。アタシ達はこの先の人生を牢屋で過ごすとするよ……」


 ジャネットは言いたいことを言ったら目を閉じて俯いてしまった。やるせない雰囲気が漂う中、クラウディアが「何を勝手なことを言っている?」と言って怒り出した。


「貴様達の恨みはそんなものか? その程度のものなのか? 違うだろ!!」

「あぁ違うさ! でもこうして王国の人間に捕まった今どうすることもできない。それとも何よ、アンタ達があのクソ領主を殺してくれるのかい?」

「そうだな、お前達は王国に捕らえられて身動きができないわけだが、私はお前達を牢に閉じ込めるつもりはないぞ? まぁ後は王国で処分を待つがいい。迎えの衛兵が来たようだ」


 クラウディアはジャネット達亡霊盗賊団にそれだけ言うと、衛兵に連行するように命令して踵を返してその場から立ち去った。


「クラウさん、牢に入れるつもりはないって……どうするんだろう?」

「私にもわかりませんね……」

「まぁクラウの考えがあるんだようよ」


 

――――――――――――――――――――



 次に優之介達が向かった先はアイン宅のリビング、そこには亡霊盗賊団に捕らえられていたハイエルフとダークエルフが静かにお茶を飲んでいた。


「あっ、先程は助けていただきありがとうございます」

「なんとお礼を申したら良いか……本当に心から感謝する」

「私は当然の事をしたまでです。さ、お座りください」

「ご無事で何よりです♪」

「いえいえ、どういたしまして♪」

「気にするな、大したことはしてない」


 優之介達が入って来た事に気づいたハイエルフとダークエルフは席を立ち上がり、それぞれお礼の言葉を述べた。

 クラウディアは二人を座らせた後、彼女も向かいのイスに座ったので優之介達もクラウディアと並んでイスに座った。


「さて、ほんの少しだけでよろしいので、そちらの経緯をお聞かせ願えないだろうか?」


アクセスありがとうございますm(_ _)m

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