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召喚陣攻防戦3


日本海軍 阿武隈型フリゲート


「方位302から303にかけて探知されている多数の飛行物体、なお本艦に向けて接近中」


「警戒レーダが飛行物体を探知、追尾開始。...報告。も、探知目標数の上限数を超えたため識別できない目標が多数あり」


「引き続き対空見張りを厳とする」


「了解」


「冬月が陣を通過」



秋月型ミサイル駆逐艦


「状況を確認せよ」


「予定通り利根、大淀が警戒を続けています」


「利根から報告。81式の探知目標数上限を超える未確認飛行物体が本艦隊に接近中。距離25km」


「いきなりか、対空、対水上捜索開始。対空戦闘用意!」


自衛隊のあさひ型護衛艦に似ているがこの艦もまたいろいろと異なっていた。

まず艦橋上の上部構造には自衛隊のFCS-3より一回り大型のCバンドレーダーが載っていてタレス社製Xバンドレーダーはない。

その代わりMk.99 ミサイル射撃指揮装置に似たカセグレン式アンテナのイルミネーターが艦の上部構造に2基設置してあった。

そして武装がMk.41VLSが48セルに増えていた。


「飛行物体を探知。目標数、86。距離、19km」


「多いな」


「目標捕捉、追尾開始」


「僚艦へデータリンクを開始」


攻撃態勢がほぼ整ったことから攻撃指揮官の指示がCICに轟く。


「左対空戦闘用意。CIC指示の目標へ攻撃始め!」


「ラックナンバー130から135、シースパロー発射」


「シースパロー、発射用意。撃て!」


VLSからESSM艦対空ミサイルが数発発射され、いったん高度を上げた後方向を変えると目標目がけて加速していった。



帝国軍の飛竜部隊


「味方の軍船が全部沈んでいるように見えます!全滅した模様!」


目の良い飛竜師がそう言うと指揮官と思われる飛竜師がうろたえる。


「全滅だと?まだあんなに離れているじゃないか、何かの間違いだろ?!」


「敵飛竜の攻撃を受けたのでは?」


「だとしても早すぎる!よほどの大群でなければこうはいかんぞ!誰か、敵の飛竜は見えないか?」


「どこにもいません!」


「どうなっているんだ...。ん?敵船の形が変わったように見える、だと?なんだあれは?」


飛竜師が日米艦隊から15km以上離れた位置からミサイルブースターの白煙をかすかだが肉眼でとらえる。

しかしこれが何なのかは誰にもわからなかった。

そもそも軍艦の視角が極僅かなうえに、船の形状が陽炎で歪んで見えるのを持ち前の優れた視力で微かに肉眼視しているのだからそれを判別するは酷な話である。

その正体がわかったのはその40秒後のことだった。


突然無数の爆発が襲い掛かるように発生し、何騎もの飛竜が撃墜されて落ちていく。


「こ、これは?!」



秋月型ミサイル駆逐艦


「マークインターセプト。目標にすべて命中」


「目標まで13000」


「主砲、射撃用意」


「射撃目標、トラックナンバー142。撃ち方始め」


秋月型駆逐艦のMk.45 5インチ砲が旋回し、主砲を十数キロ先の飛竜に向けた。

この時、阿武隈型フリゲートも主砲を目標に向け始めた。


「撃ち方始め!」


艦隊からの砲撃が始まる。



帝国軍の飛竜部隊


「なんだったんだ今のは?」


「わかりません!何かの魔導攻撃ではないかと!」


飛竜部隊は先に全滅した偵察部隊と同じような状態に陥る。

彼らはなおも直進するがやがては奇妙な風切り音がいくつも響き始めまた爆発が起きて飛竜が撃墜された。


今度は艦隊からの艦砲射撃で先ほどの風切り音は近接信管が動作しないくらい外れコースを飛び去る砲弾の音だった。


「蛇行しながら飛べ!」


飛竜部隊の指揮官は的確な判断を下した。

対空砲弾は10km以上先の小刻みに蛇行するような目標にはほとんど命中が期待できない。

だが同時に到達時間が伸びるのでミサイルの苛烈な迎撃を受けることとなった。


またもや十数回も連続爆発が起きて味方の飛竜が急速に損耗を始めたのだ。



阿武隈型フリゲート


「目標に命中」


「近SAM、発射用意。撃てえ!」


RAM艦対空ミサイルがSeaRAM発射機から撃ちだされ、冬月からデータリンクで指定され有効射程内に侵入した目標へ飛んでいく。



帝国軍の飛竜部隊


既に40騎以上が撃墜され戦力がほぼ半減していた。

まだ敵との距離が10kmあるのにこれでは到達する前に全滅するのは誰でもわかった。


「...く、くそ」


「隊長、このままでは!」


「言われなくてもわかっているわ!全騎、退却!」


飛竜部隊が反転していく。



秋月型ミサイル駆逐艦


「目標が転進します」


「作戦計画にのっとり攻撃を続行する」


「攻撃を継続」


「SM-2、射撃準備」



帝国軍の飛竜部隊


「敵は化け物だ!本陣に知らせなくは大変なことに..」


指揮官の騎乗する飛竜が爆発し撃墜された。

もちろん指揮は引き継がれるがその飛竜も撃墜される。

飛竜師たちは恐慌状態に陥りつつもとにかく逃げ続ける。


だが最後の飛竜は艦隊から35km離れた地表上空で撃墜された。



秋月型ミサイル駆逐艦


「目標全機撃墜」


「了解」


「海上優勢確保。次の作戦に移る。伝令を出せ」


日米軍艦隊は次の作戦に移る。


すると陣から後続の艦隊が次々突入してくる。

日本海軍の水上戦闘艦のほかにアメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦も数隻が異世界入りする。


そして完璧な布陣が敷かれたところで目玉の艦艇が召喚を開始した。

陣の光と共に現れたのは大規模な揚陸艦隊だった。

軍事ばかり書いてるのはまずいですね。

もっと淡泊にすべきですかね。

アルカディアンズもはやく再開したい、ブクマがはげ続けてきついです。

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