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リアージュのサポートキャラ(後編)

※お話の前半に時々、”僕のイベリスをもう一度”のゲーム情報を長々と書いていますが、これは乙女ゲームの世界観を出すためなので、長文で読みづらい方は読み飛ばしていただいても、問題はありません。


【注】ーーーに囲まれている文章は、”僕のイベリスをもう一度”のファンサイトに

 掲載されたネタバレ情報の内容です。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



(学院行事イベント)


 ○4月”体力測定”……これは全ルートで発生。回避不可のイベントです。9面体のサイコロ2個を振り、その合計数で体力の初期値が決まります。このサイコロの出た目で攻略対象者の初対面での好感度の初期値が決まります。このイベント時にサポートキャラと初対面し、ゲームのルール説明を受けます。サイコロの出目が”18”のとき、騎士団長子息が出現します。


 ”親睦会”……”体力測定”で、一番好感度が高かった者と低かった者が出現します。クラスメイトとの親交を深め、最初の”ハプニングイベント”を正しくクリア出来れば、両者とクラスメイトの好感度が上がります。


 ○5月”中間テスト”……これは全ルートで発生。回避不可のイベントで、これは知力の基準値をサイコロの出た目で割り振りする基本設定を決めるイベントで、これの割り振りで攻略対象者の初対面での信頼度の数値が決まります。サイコロの目の数で出てくる攻略対象者は異なり、今までの4つのイベントで、どれも間違わなければ、王子とイヴリンが一緒に出現し、イヴリンの誤解を解く、最初の足がかりを得られます。知力が最大値の時、宮廷医師子息が出現します。


 ○6月”ダンス・マナー・期末テスト”……これは全ルートで発生。回避不可のイベントで、これは淑女レベルの基準値をサイコロの出た目で割り振りする基本設定を決めるイベントで、この割り振りで、攻略対象者の初対面での認識度の数値が決まります。ダンスの数値が最大値の時、大司教子息が出現します。


 ○7月”林間学校に参加”もしくは”実家に帰省”……これは自ら選択し、各攻略対象者へのルート分岐となるイベントです。”林間学校”は騎士団長子息・宮廷医師子息・仮面の先生”へと進みます。実家に帰省”は王子・大司教子息・イヴリンへと進みます。


 ※逆ハーレムルートは攻略を成功した者がいないため、分岐ルート選択の情報無しなので、成功者の至急情報の書き込みを募集しています!


 ○8月”真夏の夜の舞踏会”……ダンスの数値が最大値の時、パーティーの前に催される余興で”神楽舞”を舞う”神子姫”に抜擢されます。これに選ばれると各攻略対象者の好感度が格段に上がります。エルゴールが”神子姫”役をするヒロインに直接指導してくれるイベントが発生します(別名「お部屋デート」)当日に踊りが成功すると各攻略対象者と会話でき、イヴリンとの会話が発生し、彼女の誤解を解くアプローチが取れるようになります。


 ○9月”運動会”……各攻略対象者とのイベントがあります。ここで”ハプニングイベント”を正しくクリアすれば、イヴリンとの直接対決となり、彼女の誤解を完全に解けば、友情エンド、ノーマルエンドのルート分岐へと進みます。


 ※逆ハーレムルートは攻略を成功した者がいないため、分岐ルート選択の情報無し。成功者の至急情報の書き込み激しく募集しています!


 ○10月”文化祭”……各攻略者とのイベントがあります。イヴリンの誤解が解けなかった場合、”ハプニングイベント”は続き、さらに悪質なモノになっていきますが、ここで劇の主役に抜擢されると各攻略対象者達の好感度・信頼度・認識度が、かなり上昇します。


 ○11月”読書のつどい・期末テスト”……各攻略者とのイベントがあります。期末テストで最大値を取ると王子が出現します。


 ○12月”真冬の夜の舞踏会”……ここまでで一番好感度の高い者と一番低い者からダンスに誘われます。誘われなかった者は自分からアプローチをすることも可能です。この選択で各攻略対象者達ルートがほぼ確定します。


 ○1月”実家帰省・学期末テスト”……現時点で一番好感度の高い者が実家から学院に戻る時に馬車で迎えに来るイベントが発生します。ここでのテスト結果も、サイコロで決めますが、その数値は2倍で、各攻略対象者への好感度・信頼度・認識度に加算されます。


 ○2月”3年生と語る会”……各攻略対象者とのイベントあります。イヴリンの誤解が解けていなければ、ここでイヴリン本人から直接罵倒されるイベントが発生します。


 ○3月”卒業パーティー”……最終イベントです。ノーマルエンド、友情エンド以外のルートに進んだ場合、卒業式前日にヒロインが直接、今までヒロインを虐めてきた本当の犯人であるイヴリン自らの手に寄って、階段から落とされるハプニングイベントが発生します。その後”卒業パーティー”へと進み、卒業パーティ前の王子の挨拶時に、ヒロインとイヴリンの最終対決イベント(断罪イベント)が始まります。

 ここでヒロインが勝利すると各攻略者との告白イベントが始まり、イヴリンが勝利するとバッドエンドとなります。またノーマルエンドや友情エンドの場合は、最終対決イベントなしで、いきなり告白イベントへと進みます。。


 ※上記以外でのハプニングイベントについて……その時々のレベルやサイコロの目により、ランダムで各行事の合間に各攻略対象者とのハプニングイベントが起きる場合があります。


 ※僕イベのゲームスタイル……毎週、日曜の夜、次週に頑張ること(勉強・淑女教育・身嗜み・交流)を選択する形式で日常的な、コツコツとしたレベルあげがゲームの基本となっています。


 ※最後のイベント終了後、各攻略者とのハッピーエンドを迎えられた場合、各攻略者との後日談がスチルムービーで15分程度流れます。ただし最後の隠しキャラクターであるミグシリアスルートだけは復讐エンドを迎えた場合30分のスチルムービーが流れます。


 ◎なお、ゲームのスチル、スチルムービーはスキップ可能。直後に保健室にいるサポートキャラのルナーベルに話しかけないとセーブ出来ず、スチルの保存も出来ないので、スチルの保存を望む者は必ず保健室のルナーベルに話しかけること。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 リアージュは行事イベントの情報を聞く前に、肝心な攻略対象者のことをルナーベルに尋ねた。


「ルナーベル!……先生。王子や騎士団長の息子や大司教の息子や宮廷医師の息子には、どこで会えますか?」


「……リアージュさんは男爵令嬢ですから、彼らに会っても彼らが話しかけてこない限り、会話することは出来ません。……お相手をお捜しなら、まずはご自身のことを見直されて、ご自身に相応しいお相手をリアージュさんのお父様に紹介していただいた方が……宜しいかと思います」


 ぎこちない笑みを浮かべながらそう言ったルナーベルに、リアージュはイラッとした。


(え?この女、私じゃ、王子達は無理だって言ってる?身分がふさわしくないって、暗に言ってるよね?あんたは私のサポートだけしてればいいのよ、おばさん!あんたの心配は無駄なのよ!だって、私はゲーム通りに彼らと恋に落ちるんだもん!ゲーム知識チートだもん!


 ……でも”体力測定”が存在しなかったように、”親睦会”やハプニングイベントが起こらない可能性もあるかも……、ちょっと自前で用意しておこうかな?……そうだ!良い考えがある!()()を使えば……、うん!超・前世知識チート炸裂ってね!前世と今世の嫌がらせの実績がある私なら、完璧に出来るはず!うん!イケるイケる!楽勝楽勝!


 ……気に入らないから、次の”親睦会”で、このおばさんにも、ちょっと痛い目に会ってもらおうかな?私がヒロインで、サポートキャラのおばさんは私が幸せになるための()()でしかないって思い知らせてやらなきゃね!)


 リアージュは散々ルナーベルに情報を教えてもらったのに、少しも感謝するどころ一言の礼も言わないまま、悪巧みを思いつき、顔を歪めて、にやついた笑みの表情を浮かべた。そこへまた別の学院生達が訪れて、リアージュは保健室の前で待機するため退出したが……その表情が物語に出てくる鬼女のようだと、保健室に来た学院生達はリアージュに怯え、彼女はどうしてあんなに色々不可解な行動をするのかと、震えながらルナーベルに尋ねた。ルナーベルは、彼女は入学式前の熱病のせいで、あのような言動をするようになったのだと説明し、不可解な行動をするのも、そのせいだろうから、大目に見てあげて欲しいとリアージュをかばった。



 もう一度保健室に戻って来たリアージュは、前世の世界では僕イベの情報サイトをよく利用していたので、僕イベの大体の行事イベントを覚えていたが、ここでは”体力測定”イベントがなかったこともあり、自分のサポートキャラに、行事イベントを確認することにした。


「学院年間行事って、何があるの?」


「貴族は基本、毎日がお見合いの勉強と各自の家からの見合いを兼ねた社交が中心となっていますが、年間行事表は寮の部屋にある学院案内のしおりに記されておりますよ」


「読むのが面倒だから聞いてるの!ケチケチしないで教えてよ……っと、違う、教えて下さい……」


「……貴族の生徒の4月の主な行事は、入学式だけです。後は3月まで学院に……在籍されているならば、来年の3月に卒業式があります」


「ハァ!?入学式の後が卒業式って、意味わかんない!どういうことよ!」


 リアージュは、詳しく聞こうとルナーベルを問い詰めようとしたが、その時、ガララッ!と扉が開き、学院の事務員がリアージュに至急、学院の正門前に行くようにと言った。


「ヒィー男爵様が約束の時間にいないと、たいそうお怒りのご様子だったので、早く向かって下さい」


「まぁ、それは大変ですわね。リアージュさん、大急ぎで行ってきて下さい」


 事務員とルナーベルにそう言われて、仕方なくリアージュは、大事なところなのに!と苛立ちながらも、保健室を……やっぱり礼も言わずに出て行った。そしてリアージュは、どうして貴族の生徒の学院行事が2つしかないのか……身を持って思い知ることとなった。

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