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悪役辞退~その乙女ゲームの悪役令嬢は片頭痛でした  作者: 三角ケイ
”僕達のイベリスをもう一度”~7月
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イヴとミグシスの初めての水遊び(後編)

※イヴとミグシスは9年間、傍にいたけれど、想いを交わし合えなかった反動が一気に出ております。相変わらずのいちゃラブカップルで糖度多めですが大目に見て下さい。


 トイレから出てくるのに少々時間が掛かってしまったので、ミグシスは慌てて部屋でサリーのくれた水着に着替え、浴室で待っているイヴの元に行こうと浴室の扉をノックして中に入った。イヴは浴室の縁に腰掛けて、イヴはアヒルのおもちゃを手にして待っていて、ミグシスが来ると嬉しそうにツインテールの髪を弾ませながらミグシスの元にやってきて、ニッコリ笑いかけて、一緒に水遊び、楽しみです!と言ったのでミグシスは、その可愛らしさに内心悶えつつ、こう思った。


(何だ、この可愛い生き物は!?世界中の”可愛い”をギュッと集めたって、俺のイヴの可愛さには到底及ばないに違いない!ああ、イヴと相思相愛で本当に幸せだ、俺!!)


 今、イヴが着ている水着は、『恋人となった女性に人前では絶対に着て欲しくないけど、自分しかいない場所だったら是非とも着て欲しいと、世界中の健全な男達が夢見て憧れるベスト3に入る水着は三角ビキニよ!』と、豪語するアンジュ監修の元、『せっかく奥様譲りの女神のように美しいのだから、もっともっと着飾って、イヴ様の美しさをより引き立てて、ミグシス様をもっともっとイヴ様にメロメロのデロデロにさせて、それからそれから……ウフフフ~!まっかせて~!』と鼻息荒いサリー渾身の手作りの白色のビキニの水着だった。


 胸を隠す上半身の水着部位は首と背中の所でヒモを結ぶ形で、下半身の水着部位も、腰の両脇の所でヒモを結ぶ形の三角ビキニ……とは言っても、その水着は、イヴやミグシスの前世の日本では、少年何々と題字がつく少年漫画の表紙や、10代女性のファッション誌の表紙を飾る清純派の女性アイドルが着るような、清楚で可愛い印象を与える白いリボンやレースが沢山つけられた、前世の日本ではビキニはビキニでも、清純可愛い系と分類される、とても可愛らしい水着だったのだが、まだキス以上の行為(不可抗力的なイベントによる接触は除く)を結婚するまではしないと固く決意していたミグシスにとっては、その清純可愛い系のイヴの水着姿は……ミグシスの理性を激しく揺さぶってくるような、大人の女性の下着姿同然にしか見えなかった。


 愛しいイヴの水着姿が、美しすぎて愛しすぎて……あまりにミグシスの動物的男性本能を刺激してくるので、ミグシスは必死にそれを堪えるのに苦労を強いられることとなった。男の本能を抑えようと懸命に堪えても、イヴの水着姿は、とっても魅力的で、とっても素敵で、とっても可愛くて、とっても愛しくて、とっても眩しくて、とっても恋しくて、とってもとってもとっても刺激的なものだったので、ミグシスは心に浮かんだ心配をそのままイヴに言った。


「6月に初めて、この水着を見せられたときは驚いて、後で、それとなくジェレミーさんやノーイエさん達に世間一般的な女性の水着を聞いてみたら、この程度の露出は水遊びの場では、よく見られるモノだと教えてもらったから、あの時は、そういうものなのかと思ったけれど……。こ、こんな刺激的なイヴの姿を川や海や湖で他の男になんて俺は絶対、見られたくないし、見せたくない!だって、ただでさえ性格がすっごく優しくて可愛いのに、イヴは顔の見た目さえも、とても美しくて、可愛いんだぞ!


 その上、こんなにイヴの体型が……大多数の男に好まれるような魅力的過ぎる体だなんて知られたら、大勢がイヴに求婚を迫ってくるかも知れない!俺がいくら威嚇を放っても追いつかないくらい、イヴは全てにおいて完璧すぎる!もしもイヴが夏が苦手でなくなって、墓の男達がいる川や海でも水遊びがしたいと言われたら俺……その時は全力で止めちゃうかもしれない。ごめん、イヴ。俺、狭量すぎるよな……。ああ、でもでも絶対にイヴを奪われたくないんだもん、俺。こんなに嫉妬深くて、独占欲が強い男で、本当にごめん」


 ミグシスが肩を落とし、眉を下げて落ち込む姿に、イヴは頬を染めながら苦笑した。


「……いえ。私もミグシスと同じ事を思いました。私も、この水着を着るとき、とっても恥ずかしかったの。ミグシス以外の男性に見られたくないし、見せたくないと思ったの。それにね、ミグシス。私もね、同じなの。ミグシスの水着姿を他の女性に見られたくないし、見せたくないなぁと思ったし、ミグシスが他の女性に目移りしたり、他の魅力的な人を見て……その人を好きになってしまったら、嫌だなぁと思ってしまったの」


「え?目移りなんてするわけないよ!俺にはイヴだけだ!それに……って、あれ?俺の水着姿を他の女性に見られたくないって……?どうして、イヴ?」


 ミグシスは上半身は裸で、下半身に膝丈のズボンの水着を着ている。イヴやミグシスの前世の日本ではサーフパンツと呼ばれるそれは、濃い青色の水着だった。


「だってミグシス、とってもカッコ良いんですもの!ただでさえミグシスは優しくて頼りがいがあって、賢くて、とても強くって、見た目だって、世界中の”カッコイイ”をギュッと集めても、ミグシスには適わないくらい、普段から素敵なのに!今のミグシスの水着姿ときたら、反則級にカッコ良すぎて、私は胸がドキドキしすぎて苦しいくらいです!本当に、その水着、とっても似合っていて素敵です!ミグシスの手も腕の形も大好きだし、あ、脚だって長くて、ミグシスのうなじも鎖骨も、む、胸もおへそもお腹の筋肉も完璧すぎて、私だってミグシスを見るとクラクラします!」


 イヴが真っ赤な顔で言うと、ミグシスもカァ~と一気に顔が真っ赤になり、二人はしばし、お互いを見つめ合った。


「あ、ありがとう、イヴ!そう言ってもらえて嬉しい!俺、イヴが大好きだ!イヴが好きすぎて、どうにかなりそう!」


「私も!ミグシスが大好き!ミグシスに大人の女性だと見てもらえることが恥ずかしいけれど、すごく嬉しいの!」


「くぅ~~~!!な、何て嬉しいことを言ってくれるの、イヴ!本当に俺は幸せだ!ありがとう、イヴ!愛してるよ!俺にとってはイヴだけが唯一の女性だよ!……ああ、我慢できない!……出来ないけど、頑張る!と、とりあえず、このまま見つめ合っていると、俺の理性の我慢の限界が来そうだから、早く水遊びをしよう!」


「はい!」


 二人は頬を赤らめたまま、初めての水遊びをし始めた。水を半分くらいまで入れた、大きな浴槽に二人で入り、思い思いの水遊びのおもちゃを手に取った。


「ねぇ、ミグシス」


 イヴはアヒルのゼンマイを撒きながら、ミグシスに声をかけた。


「?ん?なんだい、イヴ?」


 ミグシスは水色のジョウロに水を汲み、イヴの持っているアヒルの上に水をかける。


「あのね、結婚して子どもが出来たら、時々はこうやって3人で、水遊びをしてくれますか?川や海は私は日差しがあるから、水遊びに連れて行ってあげられないけれど、お風呂なら入れますもの」


「っ!?う、うん、喜んで!3人で一緒にしようね!子どもがいなくても毎日一緒にお風呂に入って、毎年水遊びをしよう!」


「はい!ありがとう、ミグシス!私、嬉しいです!」


「ううっ!イヴが可愛い!すっごく可愛いし、愛しいし、俺、い、今すぐ!もう、今すぐイヴと結婚したくて堪らない!」


「……はい、私も。私も早くミグシスと結婚したいです」


 二人は見つめ合い、ミグシスはイヴに顔を近づけた。


「イヴ、愛してる」


 イヴもミグシスの唇が近づくと自然に目を閉じた。


「私も、ミグシスを愛して……ん……」


 二人は水着姿での初めてのキスを交わした。しばらく恋人のキスをして、離れがたい気持ちをこらえ、ようやく離れることが出来たミグシスは、それ以上の繋がりを求める心を抑えつつ、イヴに小玉スイカのジュースを勧めた。イヴは二人で一緒に飲もうと言いつつ、「あ、スイカと言えば……」と話し出した。


「あのね、ミグシス。馬車で一週間横になって、ずっと眠っていたせいか、背中に()()が出来たようなので、一度ミグシスに背中を診てもらいたいの。お願いしてもいいですか?」


「っ!?も、勿論、いいよ!どこかな?」


 イヴは赤面しつつもミグシスの傍に行き、クルリと後ろを向いた。ちょうどビキニの後ろを結ぶヒモが当たる辺りに少し赤い発疹があり、ミグシスはドキドキしつつも、患部が診たいからヒモを解くので、イヴに胸元を手で押さえるようにと伝えた。ハラリと解けた背中には少しだけ赤い汗疹があるだけで、後はシミ一つ無い白い背中をミグシスに見せていたイヴが、後ろにいるミグシスにふり返って言った。


「もしも汗疹なら、私の背中にお薬を塗って下さいね。ミグシスも汗疹がありましたから、一緒に後で塗り合いっこをしましょうね!」


 胸元を両手で隠し、恥じらいつつもそう言って笑うイヴに、またまた愛しさが抑えられず、ミグシスはイヴにキスを求めてしまい、結局二人の初めての水遊びの大半の時間……二人は恋人のキスを何度も繰り返してしまい、たいして水遊びが出来なかったと詫びるミグシスに、「楽しい恋人との時間を過ごせて、すごく幸せだった、ありがとう……」と、イヴがお礼を言ったので、ミグシスは蹲ってジト目でイヴを見て唸った。


「ううっ!本当にイヴは俺を煽りすぎ!もうホントに許さないからね!絶対結婚したら離さないんだからね!覚悟してよ、イヴ!」


 ミグシスの鉄のように固い自制心により、それ以上進むことはなく、ミグシスはイヴの背中のヒモを固く結んで水遊びは終わり、……ミグシスの尋常ではない固い自制心は入浴後に汗疹の薬をお互い塗り合いをするときも揺らぐことはあっても、崩れることがなかったが、ミグシスのトイレに向かう回数が増えてしまうのは致し方がないことだった。ミグシスはイヴとの初めての水遊びで、自分が最も愛するイヴの、普段は見ることが出来ない、イヴの魅力的な水着姿や、水遊びを喜んで可愛らしい笑顔のイヴに、いつも以上に萌え、ときめき、いつもの何倍もの極上すぎる天国と激甘な甘い地獄の責めを同時に体験することになって、物凄く幸せな苦労を味わった。


 そして毎年の夏の季節に、いつも片頭痛で苦しんでいるイヴが、()()()、この旅行中は一度も片頭痛になることがなかったので、二人は自然とそれからの旅行の宿でも、毎日水遊びをするようになっていき、鉄より固い自制心で、己の劣情を押さえ込んでいるが、ミグシスも健康的な大人の、イヴに恋し愛する普通の男だったので、それ以降も、その苦労を毎日体験すると分かっていても、彼は嬉々として受け入れたため、バーケックに着く頃にはミグシスの鉄より固い自制心は、金剛石並みの強度を誇るものへと進化を遂げていた。

※作中にアンジュが『恋人となった女性に人前では絶対に着て欲しくないけど、自分しかいない

場所だったら是非とも着て欲しいと、世界中の健全な男達が夢見て、憧れるベスト3に入る水着は三角ビキニよ!』と豪語していますが、この意見はチヒロの個人的な主張なので、実際の男性の方々が、どんな水着に憧れているかは不明です。ちなみにユイもアイも前世では、三角ビキニは着ていません。この世界は日本人の作ったネット小説とゲームの小説化した物と乙女ゲームが入っていますので、ネット小説や恋愛シュミレーションゲームに出てくるような多種多様な水着が流通しているようです。

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