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僕には2つの顔がある!

作者: 七瀬



俺には、皆に秘密にしている事があるんだ!

それは、、、俺には2つの顔がある!


1つ目の顔は、、、?

心優しく控えめな感じの男の子。


2つ目の顔は、、、?

夜の顔だ! 俺は夜になるとホストクラブで働いていて、、、。

しかも、、、そのお店のナンバーワンホストだ!

そのお店での名前は【来星】で、お客さんは俺を指名しまくる!


『今日、来星いる? 指名したいんだけど、、、?』

『来星をワタシの座ってる席によこして!』

『来星クンいる~?』

『私、来星がいいな~』



僕の名前は、、、 『高井 貴裕』 


僕は20歳でバイトを2つ掛け持ちしながら一人暮らしをしている。

バイト先でも、自分から話せないからみんなの輪の中にはいるのだけど、、、?

ただ皆の中にいるだけという感じ...。



 

まさか!? 貴裕は俺が夜も仕事をしているとは思ってもみないだろうな、、、!

貴裕は、もう一人の俺のことを何も知らないからだ、、、。


アイツはまさか、、、!?


俺がホストクラブでホストをしてるなんて夢にも思っていないのだろう。

そもそも、アイツが11歳の時にアイツの中から俺が産まれたんだ!



弱虫で気の弱いアイツは何時もクラスの子にイジメられていて、、、。

抵抗もしないから、いいようにされていた...。


家に帰ると、、、?


両親は厳しい人で、イジメられた事がバレたら、、、?

逆に怒られると思い、ずっと自分の気持ちを押し殺して生きてきたんだ!


だからだよ! そんな時に俺が誕生した。



貴裕がよく言ってるよ。


『何でだろう、、、? よく寝ているはずなのに、、、眠くて仕方がない!』


そりゃあ~そうだろうな!

俺は夜仕事をしてAM5:00に家に帰る。

寝ている時間は、数時間といったところだろう、、、。


しかも、、、貴裕自身も仕事をしているのに、、、。



何だか不思議な事が多い。


朝起きると、、、?

見たことがない派手なスーツを着ていたり、知らない女性から携帯に

LINEがあったり、電話があったりして、、、。

僕が前を歩いていると後ろから知らない女性が僕に話しかけてきて。

しかも【来星】と呼ばれた事がある、、、。

まったく僕には身に覚えのない女性だった。



彼女はかなり怒っていたけど、、、?

いったい僕に何が起きているんだろうか、、、?



そう言えば、、、?

ホストクラブで俺をよく指名してくれる女の子がこんな事を言ってた!


『この前、昼間に来星を見かけて話しかけたら、私の事知らないって

言ったのよ~もぉ~どうなってんのよ~!』

『ごめんごめん、昼間はさ~記憶喪失になっちゃうんだよ~! 今日は

サービスするから許してよ~!』

『もぉ~仕方がないな~』


少しは貴裕、俺の存在に気付いているかな、、、?

本当は【俺の存在】を貴裕に気づいてほしいのかもしれない、、、!


俺もアイツの一部だから、、、。




気づいた事がある!

朝何時ものように僕は派手なスーツを着て寝ていた。

内ポケットに物凄い数の1万円の札束が入っていて、、、。


ひょっとしたら、、、?

僕は何かの事件に関わっているのかな、、、?

心配で心配で眠れないよ。


どうして、こんな数のお金が僕の着ている服の中に、、、。

もしかして、僕は誰かに追われているのか、、、?




アイツ変な心配をしていたな~!

あのお金は、俺の給料だ!


何時もなら、貴裕にバレないように、、、。

給料が入ったお金は、部屋のあるところに隠しているのだが、、、!?

この日は、お酒がかなり入っていたから、家に着くなり寝ちゃって、、、。

隠すのを忘れただけだ。


もうそろそろ、、、俺の存在を貴裕に言わないといけないと思った。

だから俺は小さなテーブルの上に置手紙をしておいた!



『おはよう貴裕! びっくりしないで聞いてくれ! 俺はお前だ!

もう一人のお前! 俺の名前は来星 以前、若い女の子に話しかけ

られただろう? その子は俺の知り合い! それと俺の仕事はホストだ! 

しかもNO.1ホストで女の子からLINEやら電話があっても貴裕は気にするな!

全部俺だからだ! それと俺が着ていたスーツにお金が入ってたよな!

あれは俺が稼いだお金だよ! だから事件とかに巻き込まれてないから心配するな!

これからは俺の存在も認めてくれ! 勝手な事を言ってるのは分かって

いるが、お前が俺を作ったのだから、許してくれるよな貴裕!』



...正直、びっくりした。

僕の中にもう一人の僕がいる事、、、。

でも、何となく気づいていたのかもしれない、、、!

気づいていて知らないふりを僕はしていたんだと思う...。


彼を【来星】の存在を認める事にするよ。

彼も僕なのだから、、、。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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