嘉瀬卿平1
懇談会、はじまります。
黎明(以下、れ):えー。復活したことですし。懇談会やっていきます。まず、自分たちの作品の汚点をあげていってください。
嘉瀬(以下、か):うちはやたら難読漢字が多いことやな。まあ、筆者が漢字好きやからしゃあないけど。
れ:それはいいでしょ。ちゃんと振り仮名も振ってるわけですし。
か:いやいや、あんなんじゃ、あきまへん。もうちょい分かりやすい文章がかけへんのですかい。
れ:ん~。でも色んな表現の仕方が浮かんできちゃうんですよ。そこで、ちょいと難しい熟語使ってみようとか。思っちゃってついつい。
か:ほうほう。つまり自分が表現技法に富んでいるといいたいわけですかな。
れ:そういうことじゃなくてですね。なんか、こう。その方が裏社会モノだし、型にはまらないかなーと思ってね。
か:んな型がどこにあんねん。「アウトレイジ」もっかい見直せ。
れ:そういうてもね。新世界ってものを切り開きたいんよ。私は。
か:新世界?は?何をわけわからんこというてますの。
れ:いや、人情とか侠気とかそういうのを主題にした話じゃなくてね。なんか、もっと別のジャンルを切り開きたいのよ。
か:裏社会モノは、裏社会モノですがな。それ以外の何物でもない。
れ:いや、まあ、そうなんやけど。ちょっと違った特徴のお話が好きなんよ。私は。
か:キチガイか。
れ:キチガイとはなんですか!独創性を求めてるんですよ。
か:独創性ねえ。難読漢字ばっかり並べるアマチュアが、んなこと考えてんの。
れ:まあ、そこは反省点やね。ご指摘いただいたし。
か:やっぱり言われましたか。アホやな~。さっさと作風変えたらええのに。無謀な作者さんで。書かれてる自分が情けのう、なってきますわ。
れ:痛いとこつくね。毒舌芸やるなら、武道館でも貸し切っておやりよ。きみまろさんみたいに。人気でるかもよ。
か:実はそこの枠、狙ってるんですわ。黶が終わったら、実行しよっかなー。
れ:ごめんね。黶完結すんのに後、20年はかかるから。
か:ええ年齢ですわ。
れ:あの手の業界はキャリアが大事でしょ。電撃デビューしても結果はわからんよ。
か:スリルがあってええですがな。
れ:なら好きにおやり。
難読漢字、徐々に少なくしていきます。読みにくいという読者さんの指摘や、友人の指摘もあったので。
今回は黶の嘉瀬卿平くんに来てもらいました。
彼は苛つかせる天才ですね。
次回は、風車の少年と懇談会します。