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花嫁騎士 ~勇者を寝取られたわたしは魔王の城を目指す~  作者: クラン
第四章 第三話「永遠の夜ー②隠れ家と館ー」
1418/1455

Side Alice.「ちびっ子学芸会」

※アリス視点の三人称です。

 ガーミールは大儀(たいぎ)そうに身を起こすと、ドーム状の巨木の方角――ハックとアリスを見やった。


「子供ほうは天然のオッドアイだ。女――アリスのほうは若い魔術師。性格は跳ねっ返り。数奇者(すきもの)向けには良い商品だろう。メフィストの処遇は任せる。二重歩行者(ドッペルゲンガー)は商品にならん」


 悠々とした調子で腕組みするガーミールを、ヘルメスは見下ろした。一瞬冷淡な目付きになったものの、すぐに平然とした調子に戻る。そしてひと言。「子供は商品にはしない」


「なぜだ?」


「未来そのものだからだ。人間であっても」


 ヘルメスの言葉にガーミールはしばし黙考していたが、やがて頷いた。


「きみが言うのなら、()もう」


 アリスの隣で、小さく息を吸う音が鳴る。


「僕は半馬人と運命をともにするです。ひとりだけ解放されるなんてありえませんです」


 へえ、とアリスは感心した。他種族をまとめ上げただけはある。(きも)は座っているし、言葉にも芯がある。なにより、この状況に動じていない。


 さて、自分はどうすべきか。またヘルメスの野郎に攻撃を仕掛けてみるか、それとも別の手段で――。


「メフィストはボクがどうにかする。問題は、だ。ガーミール。キミの観察眼に致命的な誤りがあること。あの女は魔術師と呼べる代物じゃない。商品価値はあるので治癒してやったが」


 アリスの瞳に獰猛(どうもう)な色が浮かんだのは言うまでもないことだろう。魔術師として歩んできた人生そのものへの侮辱にほかならないのだから。そこには、これまで師事(しじ)してきた幾人(いくにん)かの先達(せんだつ)に申し訳が立たないという思いも多量に含まれている。


「ヘルメス。アンタ、アタシが魔術師じゃないならなんだって言うんだい? 魔術師以外に魔銃が使えるとでも?」


『アリスさん、落ち着いてください』と耳元でヨハンの声がする。わざわざ交信魔術を使われると余計に腹立たしい。


 ヨハンがなにを危惧(きぐ)しているかは分かっている。この状況でヘルメスを刺激して、わざわざ不利な立場に自分を追い込むのは愚策だとでも思っているんだろう。


 でも、生憎(あいにく)だ。愚策だろうとなんだろうと見過ごせない言葉には噛みつくし、気に入らない相手は叩きのめす。


 不意にヘルメスが跳躍した。ふわりと空を飛ぶように、アリスの目の前に着地する。


「アリスくん(・・)」ヘルメスは最前(さいぜん)よりも(ねば)っこい声で呼びかけた。「魔術の組成(そせい)は理解しているだろうな? 魔術は基本的に魔力を原資とする。そうだろう?」


「そんな当たり前のことは知ってるよ、痩せっぽち」


「なら、魔力が魔術となる一連の工程を言ってみたまえ」


「……体内に流れる魔力をイメージ通りに出す」


 不承不承(ふしょうぶしょう)答えたアリスに対して、ヘルメスはぽかんと口を開けて「はぁ?」と声を上げた。「幼児の答えなら微笑ましいが、魔術師としての回答なら論外だ」とも。


 アリスが銃口をヘルメスの額に突きつけたのも無理はないだろう。こうも(あお)られて黙っているつもりはない。


 引き金に指をかける。しかしヘルメスは一向に気にせず(まく)し立てた。


「体内に魔力が流れている認識に間違いはない。特定の魔術を行使するのに、一定のイメージが必要というのもおおむねその通り。だが、それだけで魔術は結実しない。キミの言うイメージを実現するにはロジックが必要。魔術の肝はロジックだ。まず魔力がある。それを特定の魔術としてイメージする。次に、肉体を通して魔力を伝播(でんぱ)させる。その後、魔力を成形する。これがもっとも低級な(・・・)魔術の原理だ。キミの回答には伝播と成形が欠けている。それとも、『出す』という単語にこれらが含まれているとでも? ああ、言い訳は結構。キミは魔術らしきもの(・・・・・)は使えても、その理論を理解していない。(たと)えるなら、未開人が棒きれを剣と言い張っているようなもの。呆れて物も言えないという気持ちが一ミリでも理解出来たなら、キミの厚顔無恥(こうがんむち)も多少はマシになるだろう」


 この(かん)、アリスは合計五回トリガーを引いた。しかしいずれの魔弾もヘルメスの額を撃ち抜くことはなく、発砲音だけが虚しく響く。


「キミの稚拙(ちせつ)な魔弾は銃口内で解除した。それくらい分かるだろう? 魔術師未満のアリスくん」


「ああ、知ってるさ」


 言って、拳を振るう。しかしこれも一度試したときと同じく、ゴム質の防御に(はば)まれ、憎たらしいヘルメスの頬までは届かない。


「悲惨だな。非力なのにプライドだけは高いんだから」


 何度魔銃を放っても、強化魔術を(ほどこ)して蹴っても、拳に固着させた防御魔術で殴っても無駄だった。どれもヘルメスは表情ひとつ変えることなく、一歩も動くことなく無効化したのだ。


「キミくらいプライドの高い女の子がいたっけね。そうそう、ルイーザくん(・・)だ! 忘れもしない」


 アリスは思わず攻撃の手を止めた。天才魔術師の名をほしいままにした少女――現在は魔力のほとんどを失った少女の姿を思い描く。


「なんでアンタがルイーザのことを知ってるんだい」


「二年くらい前かな。ボクがヴラドに(つか)えているときにアスターで会ったんだよ」


「アスター? ヴラド?」


「やれやれ。キミはなにも知らないね。ヴラドは夜会卿の名前と言えば伝わるか? アスターは彼の()べる街だ。グレキランスよりも広く、発展していると言えばイメージ(・・・・)出来るか?」


 腹立たしさを一旦(おさ)えて、アリスは冷静に記憶をたどった。確かクロエからは、ルイーザが勇者一行としてラガニアを旅したと聞いている。その過程で夜会卿の街、アスターとやらを訪れたのだろう。


 そしてこの不愉快極まりない男に出会ったというわけか。


「ルイーザくんはキミより少しだけマシだった。ただ、未開の魔術師であることに違いはない。そうそう、彼女に関しては魔術師と呼んでもいいね。それでも」言葉を切り、ヘルメスはあからさまに溜め息をついた。「ゴミカスだった。グレキランスがいかに魔術的に未発達で幼稚か思い知ったものだよ。そうだ! そのときの録画を観てみようじゃないか! ボクはこの映像が大好きでね、何度観ても飽きない」


 言うや(いな)や、隠れ家の空中に一枚のスクリーンが現れて映像が展開された。


 ルイーザをゴミカス呼ばわりするヘルメスという存在が異様に思えて仕方ない。もしルイーザが挫折(ざせつ)するほどの相手に出会っていたのなら、ハルキゲニアや、湿原の館で見せた高慢な態度はありえないように思える。とはいえ、アリスは映像に見入っていた。


 均質な石畳に覆われた広い道。青空を背景に、忘れがたい少女が映っている。三角帽子に、たくさんのフリルが付いた黒のドレス。自信満々な表情に少しだけ曇りが見えるのは、勇者――ニコルとはぐれでもしたからだろうか。


『やあ、おちびさん。ボクはヘルメス。キミはアスターへの侵入者のひとりか? 仲間はどこへ? もしかして迷子になったとか?』


『なにあんた。雑魚のくせに、このあたしに気軽に話しかけるなんて生意気。それに、ニコルたちとはぐれたわけじゃないし。迷子じゃないし』


『それじゃ、仲間を呼んで来な。キミの仲間のせいで街は滅茶苦茶だ。解放された人外があちこちで暴れてる。まあ、それはどうでもいいんだけど、立場上キミらを潰さなくちゃならない』


『あっそ。なら、先にあたしを倒して見せなさいよ、よわよわ(・・・・)な痩せっぽち! 死ぬ前に教えてあげる。あたしは天才魔術師ルイーザよ。それじゃ、さよなら。魔を穿つ角(ナハト・マーロ)!』


 一瞬で展開された魔紋(まもん)から鋭い岩石が伸びる。それは映像主――ヘルメスに直撃する前に霧散した。


『は?』と映像内のルイーザが眉間(みけん)に皺を寄せる。なにかの間違いでもあったんじゃないかと思ったのだろう、再び魔紋を展開する。『魔を射る雨(ナハト・シュロート)!』


 無数の岩石。射出されたそれらは、映像主にも街にも被害を与えることなく消えていく。


『なによあんた! キモい! 灼隕爆炎(ポルボラ・メテオーロ)!』


 ルイーザが頭上にかざした手。そこに燃え盛る巨大な岩石が顕現(けんげん)する。それだけではなかった。


複製玩具(フェルシュング)複製玩具(フェルシュング)複製玩具(フェルシュング)!!』


 岩石は合計八つに複製され、それらが一斉に放たれた。しかしこれもまた、なにひとつ被害を与えることなく消え去っていく。


『これで潰れちゃえ! 灼隕轟岩(ディアボロ・メテオーロ)!!』


 映像に影が落ちる。太陽を覆い尽くすごとく巨大な、燃える岩石が映像主へと猛烈な勢いで降下していく。


 そして、消失した。


 ルイーザが膝から崩れ落ちたのは、その少しあとのことである。


『なんなのよ、あんた……』


『だからヘルメスだって』


『名前なんて聞いてない! なんでっ! なんであたしの魔術が――』


『魔術ね、はいはい、魔術でした。ご苦労様。ちびっ子学芸会の見世物としては上々だ』


 パチパチと拍手しながら、映像主がルイーザへと寄っていく。彼女は腰を抜かしたまま動かない。


 やがてルイーザの顔が大写しになる。腰を曲げて見下ろしているんだろう。


『魔術はロジックを理解していれば簡単に解除出来る。キミくらいの年齢なら分かってるはずだが、なんで気付かず攻撃し続けた? 頭が悪いのか? 一発消された時点で格の違いは察したほうがいい。同じような岩の魔術を連発して、それでアスターまで来れたのか? ああ、そうか。仲間が優秀だったんだな。ま、キミは天才だよ。これ皮肉ね。正確には、ちびっ子のお遊戯会にしては出来がいいって意味。え、なに泣いてんの? まさか、この程度のことを指摘してくれないくらいキミの仲間って薄情なの? それとも同じくらい無知なの? まあ、少し感心したのは魔紋ね。身体に()いて瞬時に展開出来るようにするって発想自体は悪くない。でも流行らない。なんでか分かるか? それ、リスクが高すぎるからだ。身体を痛めつけて得たものが魔紋の瞬間生成だけなんて、ゴミカスでしょ。喩えるなら、猿が一生懸命考えた武器が――』


 観ていられない。アリスさえそう感じたところで、画面が乱れた。いつの()にかルイーザのそばに壮年(そうねん)の男がしゃがんで頭を撫でている。中折れ帽も、コートも、その下のスーツも仕立ては良いものの、いかんせん顔に清潔感がない。無精髭に、だらしなく伸ばしたゆるい癖のついた黒髪。


『ヘルメスくん、あんまりいじめてやるなよ。怖かったねえ、お嬢ちゃん。おじちゃんが助けに来てやったから、もう大丈夫』


『なにが大丈夫だ、レンブラント。キミもアスターの守護者だろ』


『守護者? 守護者かねぇ? おじちゃんは弱者の味方だ。さ、ヘルメスくん。ここで()った全部の記憶を消してやんなさい。でないとこの子は壊れ――』


 不意に映像が消えた。代わりにげっそりしたヨハンがそこに立っている。


「もういいでしょう。サディスティックな映像を観ても良い気分にはなりませんよ」


「なにを言う、メフィスト。これからがいいんじゃないか。忘却魔術をかけてから、ルイーザくんに少しばかり魔術のイロハを教えてやる場面なんか感動的なものだ」


「ええ、きっとそうなんでしょうなあ。しかし、胸焼けしてしまいました。これでご勘弁を」


 アリスはというと、愕然(がくぜん)としていた。自分たちが(たば)になって策謀(さくぼう)をめぐらし、ようやく手が届いた天才魔術師。それをヘルメスは容易(たやす)く叩き折ったのだ。


 泣きじゃくるルイーザの姿は――仮に今も敵だったとして――哀れみを喚起(かんき)させるに余りあるだろう。


「アリスさん」ヨハンがくたびれた表情で笑った。「貴女(あなた)もルイーザさんも、ヘルメスさんに比べれば確かに魔術的に劣っているでしょうなあ」


「メフィスト、キミもだ。多少マシだが、ゴミカスの仲間入りおめでとう」とすかさずヘルメスが口を挟む。


 ヨハンは苦笑し、続けた。


「もうお分かりでしょうが、ヘルメスさんが異常なほど魔術に卓越しているだけですので、ご安心を。そして性格はご覧の通りです」


 アリスはもはや、ヘルメスを攻撃する意志を持てなかった。この世にはどうにもならない相手がいる。『毒食(どくじき)の魔女』がそうだったように。

発言や単語が不明な部分は以下の項目をご参照下さい。



・『アリス』→魔銃を使う魔術師。ハルキゲニアの元領主ドレンテの娘。実は防御魔術のエキスパート。王都の歓楽街取締役のルカーニアと永続的な雇用関係を結んだ。詳しくは『33.「狂弾のアリス」』『Side Alice.「ならず者と負け戦」』にて


・『ハック』→マダムに捕らわれていた少年。他種族混合の組織『灰銀の太陽』のリーダー。中性的な顔立ちで、紅と蒼のオッドアイを持つ。現在は『灰銀の太陽』のリーダーの役目を終え、半馬人の集落で暮らしている。詳しくは『438.「『A』の喧騒」』『453.「去る者、残る者」』『623.「わたしは檻を開けただけ」』にて


・『メフィスト』→ニコルと魔王に協力していた存在。ヨハンの本名。現在はクロエと契約し、魔王討伐に協力している。初出は『幕間.「魔王の城~尖塔~」』


・『二重歩行者(ドッペルゲンガー)』→ヨハンの得意とする分身の魔術。影に入り込んで移動することが可能。詳しくは『12.「二重歩行者」』にて


・『ヘルメス』→かつてのラガニアでトップクラスに優秀だった魔術師。ねちっこい性格で、人付き合いの苦手な男。もともと魔術学校で講師をしていたがクビになり、一時期ガーミール公爵に雇用されていたが、彼が零落したことでドラクル公爵に鞍替えした。オブライエンの犯罪的魔術を看破し、彼の右腕と左足を木端微塵にした。詳しくは『間章「亡国懺悔録」』にて


・『半馬人』→上半身が人、下半身が馬の種族。山々を転々として暮らしている。ほかの種族同様、人間を忌避しているが『命知らずのトム』だけは例外で、『半馬人の友』とまで呼ばれている。察知能力に長け、人間に出会う前に逃げることがほとんど。生まれ変わりを信仰しており、気高き死は清い肉体へ転生するとされている。逆に生への執着は魂を穢す行いとして忌避される。詳しくは『436.「邸の半馬人」』『620.「半馬人の友」』にて


・『魔銃』→魔力を籠めた弾丸を発射出来る魔具。通常、魔術師は魔具を使用出来ないが、魔銃(大別すると魔砲)は例外的使用出来る。アリスが所有。詳しくは『33.「狂弾のアリス」』にて


・『魔弾』→魔銃によって放たれる弾丸を指す。詳しくは『33.「狂弾のアリス」』にて


・『ルイーザ』→ニコルと共に旅をしたメンバー。最強と目される魔術師。高飛車な性格。エリザベートの娘。『針姐』の墨の魔術により全身に縮小した魔紋を刻んでいたが、クロエの持ち込んだ『墨虫』により無力化された。現在は魔力の大部分と記憶を失い、平凡なひとりの少女としてローレンスの館に住んでいる。詳しくは『幕間.「魔王の城~記憶の水盆『魔女の湿原』~」』『第二章 第六話「魔女の館」』より


・『夜会卿ヴラド』→黒の血族の公爵。王都の書物でも語られるほど名が知られている。魔王の分家の当主。キュラスの先にある平地『毒色原野』を越えた先に彼の拠点が存在する。極端な純血主義であり、自分に価値を提供出来ない混血や他種族は家畜同様に見なしているらしい。不死の力を持つ。詳しくは『幕間.「魔王の城~ダンスフロア~」』『90.「黒の血族」』『幕間.「魔王の城~尖塔~」』『565.「愛の狂妄」』『927.「死に嫌われている」』にて


・『グレキランス』→通称『王都』。周囲を壁に囲まれた都。また、グレキランス一帯の地方を指して用いられる。詳しくは『第九話「王都グレキランス」』にて


・『ラガニア』→かつてはグレキランス同様に栄えていた地域、と思われている。実際はグレキランスを領地として治めていた一大国家。オブライエンの仕業により、今は魔物の跋扈する土地と化している。魔王の城は元々ラガニアの王城だった。初出は『幕間.「魔王の城~書斎~」』。詳しくは『間章「亡国懺悔録」』より


・『ハルキゲニア』→『最果て』地方の北端に位置する都市。昔から魔術が盛んだった。別名、魔術都市。詳しくは『第五話「魔術都市ハルキゲニア」』にて


・『ニコル』→クロエの幼馴染。魔王を討伐したとされる勇者だが、実は魔王と手を組んでいる。黒の血族だけの世界を作り上げることが目的。クロエの最終目標はニコルと魔王の討伐。詳しくは『875.「勇者の描く世界」』にて


・『魔を穿つ角(ナハト・マーロ)』→鋭い巨岩を展開する魔術。ルイーザが使用。詳しくは『509.「魔術詠唱」』にて


・『魔を射る雨(ナハト・シュロート)』→拳大の岩石を大量に放つ魔術。ルイーザが使用。詳しくは『510.「わたしと彼女の幸福論」』にて


・『魔紋(まもん)』→魔術の応用技術のひとつ。壁や地面に紋を描き、そこを介して魔術を使用する方法。高度とされている。消費魔力は術者本人か、紋を描いた者の持つ魔力に依存する。詳しくは『186.「夜明け前の魔女」』にて


・『灼隕爆炎(ポルボラ・メテオーロ)』→燃え盛る巨岩を放つ魔術。詳しくは『531.「複製玩具」』にて


・『複製玩具(フェルシュング)』→対象そっくりに魔力を練り上げる魔術。無機物に対して使用するのが一般的。通貨偽造の懸念から、王都では使用が禁止されている。詳しくは『531.「複製玩具」』にて


・『灼隕轟岩(ディアボロ・メテオーロ)』→途轍もなく巨大な燃え盛る岩を放つ魔術。詳しくは『535.「果てた意識のその先で」』にて


・『忘却(ぼうきゃく)魔術』→記憶を喪失させる魔術。短期的な記憶に限り、消せると言われている


・『毒食(どくじき)の魔女』→窪地の町イフェイオンの守護をする魔術師。『黒の血族』と人間のハーフ。未来を視る力を持つ。本名はカトレア。オブライエンの策謀により逝去。詳しくは『第八話「毒食の魔女」』『Side Winston.「ハナニラの白」』にて

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