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第九話☆催眠術!

お久し振りです!

第九話です!!

ちょっと長くなりました〜>w<

絢芽はその後、さっさと変身を一瞬の内に解き、水樹の所へ歩いて来た。

「絢・・・芽・・・。」

水樹は、ルルに変身を解いてもらい、へたりと座り込んだ。

「・・・・何だ?」

絢芽が表情一つ変えずに言う。

「・・・・・・っ!」

何か分からない感情がセキを切った様に流れ出す。

涙と、化して。

「・・・・水樹は、過去を思い出している。」

「・・・・・!」

水樹は、驚いた。

何で、オレが思っている事が分かったんだ――――・・・・?

「感情の渦は、その所為セイだ。」

絢芽は蒼く冷たい眼で言う。

「――――・・・・!」

何で、

分かるんだ?

何で、

顔色一つ変えねえんだ・・・・?

絢芽は、

「悲しく・・・ねえのかよ・・・!」

そう言ってる時には、絢芽の胸ぐらを掴んで壁に倒していた。

涙で濡れた頬。

「ただの・・・他人事・・・。」

絢芽は顔色一つ変えずに言う。

「――――っ!!」

水樹は、絢芽に向って拳を振りかける。

絢芽はその手を掴んだ。

「感情の、タカブり・・・。」

水樹には、絢芽の蒼い眼の残像が斜めに映った。

・・・・それまでしか覚えていなかった。

。・。・。保健室。・。・。

「――――・・・。」

全ッ然覚えてね――・・・。

つーかどうやって屋上から保健室に・・・・?

『水樹!水樹!起きてる?!』

「ああ・・・・起きてるけど・・・・?」

『・・・よく寝た?』

ルルがニヤリとする。

「おかげさまで・・・・。」

水樹はルルの羽を引っ張る。

『きゃ――――!!痛い痛い!!』

「ほーう・・・羽と胴体は繋がってるんだ――――・・・。」

水樹は不審な笑みをルルに向ってかました。

『この野郎・・・・!』

ルルは涙目で呟いた。

「・・・で?何の用だ。出来ればこのまま寝たいんだけど?」

水樹が言う。

『そうそう〜ソレソレ〜!』

ルルがニヤニヤする。

『にゃ――――!!』

水樹がルルの羽を引っ張る。

「にゃーじゃねえ!さっさと言え!」

『はい!分かったから早く離して〜!』

ぱっ、とルルの羽から手を離す水樹。

その表情は、確実に残念そうだった。

『絢芽の事だけど・・・。絢芽はさっき、水樹に催眠術をかけたらしいわ。』

どうやらルルは、水樹が催眠状態に陥っている時に、絢芽のその能力を分析していたらしい。

『で、その能力は、絢芽の蒼い眼から発せられるモノだという事が分かったわ。』

「・・・・・はい?」

あの外国人みたいな蒼い眼から??

『そう!そこから発せられる催眠音波が水樹を眠らせたって訳!』

・・・・・理解不能・・・・・。

「じゃあ何で他の奴等に被害が無かったんだ?」

『それは、絢芽が見つめた人にしか催眠状態に陥らない様になっているの!』

「ふーん・・・。でも味方って訳か・・・。」

『此処からは憶測だけど、絢芽は・・・過去を嫌っているんじゃないかしら・・・・。』

「どういう事だ?」

『水樹の過去より酷い過去が有るんじゃないかしら・・・・。』

「――――観たのか?」

『観たって?』

ルルが不思議そうに首を傾げる。

「オレの・・・過去を・・・。」

『観て無いわ?』

「なら・・・良いんだけどな・・・。」

水樹は、口だけ笑って見せた。

「みーずーきー?生ーきーてーるーかー?」

月夜ツキヤが何の許可も無くカーテンを開ける。

「きゃぁぁ―――――!!!」

水樹が侵入者に向って枕を投げる。

「ぐっはぁっ!」

枕は見事に月夜の顔にクリーンヒットした。

「あ、ゴメン!月夜だったの!?」

「そーだよ・・・・。」

枕を剥がし、ムカツキマーク全開で月夜が言う。

「何で保健室に居るんだ?また喧嘩か?」

水樹が枕を構える。

「いやいやいや!わざとじゃないんだ!ゴメン!!」

「・・・・で?何の用だ?今授業中だろ?」

「あ〜その件なんだけど〜絢芽が・・・・つーか二人目が現れたっていうのを伝えに来てただけ・・・・。ルルから聞いたか?」

「まあね。」

水樹はベットに倒れこんでみた。

「なら‘敵―――!’とか言って殺してないか。」

「敵――――・・・・!」

水樹が超棒読みで言う。

「スマンスマンッ!」

「てゆーか敵とか言ってる時に催眠術をかけられてな・・・。」

「ふーん・・・。蒼い眼は、催眠を呼ぶんだ。」

「何で呼ぶんだよ。」

水樹が聞く。

「蒼い眼の持ち主は、身内の争いは好まないんだ。」

「ふーん・・・。」

争いね――――・・・・。

「分かんね。」

「そりゃあそうだろーな。喧嘩が日常茶飯事なんだから。」

「・・・・・日常茶飯事の威力を試したかったんだけど――――・・・実験台になりたい?」

「遠慮。」

月夜が両手を肩まで上げる。

『・・・で。そろそろ保健室の先生が来るわよ?』

ルルが布団から顔を出して言う。

「お前・・・そんな所に居たのかよ・・・・。」

『そうよっ!』

得意気に胸を張るルル。

――――シャァッ

カーテンが開く。

「!!」

水樹は必死に布団に潜った。

「大丈夫?水樹が保健室を使うなんて喧嘩して怪我をした以外無いから―――・・・。」

いつかぶっ飛ばしてやる!

水樹は布団の中で拳を握り締めた。

「あ〜今回は寝不足らしいですよ?」

月夜は笑顔で言った。

「そうなの?」

保健室の先生は驚く。

「どーもクリアーできないゲームがあったらしくて・・・・。」

月夜は演技混じりの溜息を付く。

「そーなの?クリアー出来たのかしら?」

「多分。」

「あと少し寝てもらわないと大変みたいね。」

さっさと保健室の先生は退散していった。

「・・・・・。」

「月夜。」

「・・・ハイ。」

「お前、いつかぶっ飛ばすわ。」

「いいじゃねーか、そういう事を言うより俺の演技力に感謝しろ。」

「ハイハイ。」

――――全く・・・・。

水樹は混乱していた。

絢芽には催眠術かけられるし!

何か訳が分かんなくなってきた・・・・。

――――カラークイーン・・・・!

お前はオレを馬鹿にしたくてカラーの使者とかやらせたんだろ!!

水樹は、一人で未来予想図を創っていた。

そして行き着いたのは・・・・。


      地獄だ―――――!!


・・・・・地獄だった。

作者:こんにちわ〜!

月夜:久しぶりだ・・・・。

作者:んんっ?何か暗いゾッ!?どうした??

月夜:また水樹に殴られた・・・・。

作者:ふ〜ん・・・可哀想・・・。

月夜:可哀想で済む様な痛さじゃ無いからな!コレ!

作者:ふーん・・・。分からない・・・・。

月夜:じゃあ体験してみるか・・・?

ドカーン

バキバキバキッ

月夜:分かったか?

作者:はい・・・とて・・・も・・・。

ガクッ

・*・*・*・*終わり・*・*・*・

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