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第四十三話☆侵入!鎌

今回やたら長いです。

何ででしょうね?

「暗いな・・・・・。」

水樹が言う。



「――――あら、予定よりも早かったんじゃあなくて?」



高い女の声。

人型のダークレイディアンだ。


「!」

麗が声の方へ視線を向ける。


「初めまして、カラーの使者と戦士さん達」


漆黒の服、丈の短いドレスみたいだ。

髪は金髪。


「私はルーシャ。まあ、ここの門番よ。」


麗が身構える。


「あら、そんなに警戒しなくていいのよ?」


麗は身構えを解かない。

蒼い眼が底光りする。


「私が欲しいのは貴方じゃないの。」




シュンッ




――――――消えた!?




麗が動揺する。






「この子だから。」






水樹の背後にルーシャが現れる。


首元にはナイフの様な刃物。

「なっ・・・・!」

水樹は動揺して振り向こうとする。


「あら、動くと首が無くなっちゃうわよ?」


ルーシャが不敵な笑みを浮かべる。

「ふーん、そうなんだー」

晶冶が言う。


「じゃあ、俺達が動いても大丈夫なんでしょ?」


そう言った、刹那。


ルーシャの足元に魔方陣が浮かび上がる。


「業火にて灰塵かいじんとなれ!!」


魔方陣から業火が吹き荒れる。

ルーシャがその炎で消え去る。

晶冶は水樹の手を取り、跳んだ。


「わぁっ!?」


水樹が驚いて言う。

「ふー♪大丈夫?」

「大丈夫もあるかぁ!!」

「そ?」

にこっ

少し殺意。

でも我慢我慢・・・・と。



「――――――おい・・・・・其処の餓鬼・・・・・!!」



ルーシャの声。


「んー?餓鬼じゃないよー?オバサン・・・・。」


にこっ

晶冶が綺麗に微笑む。


ルーシャの顔が恐ろしく歪む。


「・・・・・お前からでも構わないか・・・・」


水樹に突きつけていた刃物が光る。




「お前から殺してやる・・・・・!」



鎌、と言った方が分かり易いだろう。

黒い柄

銀色に光る刃


「オバサンから出てくる言葉とは思えないねー、その鎌もそうだしー」


晶冶が紅い眼を細める。


「オバサンには井戸端会議がお似合いださー」


晶冶が跳ぶ。


「言葉を加減した方がいいわよ、餓鬼。」

「何で敵に敬語使わないといけない訳ー?」

「――――――――死ね。」

「きゃー怖いねー」


「黙れ餓鬼風情がぁあぁぁあ!!」



「キレちった。」

晶冶がちろりと舌を出して言う。

「アホ!」

麗が言う。

「はー、馬鹿だな。」

月夜が言う。


「目覚めよ、パレット!輝け、ガーディアン!!」


水樹が叫ぶ。


「変身完了!」


だいぶ変身にも慣れてきた。



「あらーオール出演って言うのかしら?コレ。」


「んーまあこれ位俺一人で良いよ・・・・・・・・・・?皆ー。」

「アホ!門番だぞ!?」

「ずっと此処から侵入者を退けてきたとしたら相当強いんだって!」

「分からないか!?」


「あーやっぱ年イッてんだーこのオバサン。」


「そっちか!」

水樹がツッこむ。



「舐めやがって・・・・!!」



ルーシャの怒りが頂点に行きかけてきた。



「皆殺し決定だ!!」



刃物を振りかざす。

晶冶に向って。

晶冶は動かない。


「晶冶!!」


水樹が叫ぶ。


「バ――――――カ」


「!?」


ルーシャ動揺。


晶冶笑み。


「結界・・・・だと・・・!?」


「何でそんなにビックリしてるのさ、結界じゃない、ただの。」


「余裕ぶってんじゃないわよ!」


バリィッ


結界が壊れる。

「そら油断した!」

「自分で言ってどうするの?」

「!」

晶冶が後ろへ跳躍し、手を突き出す。

「結界よ、今防御を捨て、武器となれ!!」

バンッ

蒼い結界

四方には丸い球の様な結界の塊。


「愚かなる敵を滅却せよ!!」



ドドドドドドドドドドッ


四方の球体状の結界から光線が出てくる。


「くっ!」


鎌で光線を防ぐ。



「無駄だよ?」



晶冶が呟くように言った。


同時に光線の量と速さが増す。


「あと少し、大きく出来るんだよ?」


晶冶が微笑む。


「餓鬼・・・・!こんなものっ・・・!」


鎌に力を入れて弾き返そうとする。


「―――――――――!!」



バキィッ


鎌が破壊される。


「あ・・・・!」

ルーシャが弱弱しい声で言う。

「鎌壊れちゃったね、どする?」

晶冶が近寄ってくる。


「・・・あ・・・」


死を覚悟している形相。



【弱い・・・・お前はもう用済みだ】



男の声!?


「冷太・・・・!」

月夜が動揺する。


記憶が渦巻く。


あの冷酷な顔。


俺をダークレーディアに・・・・


駄目だ


考えるな!


月夜は必死に記憶の蓋を閉じた。


月夜が少し、眼を閉じた――――



刹那




ドッ




ルーシャの脳天を晶冶の攻撃とはまた別のものが貫いた。


「あ―――――――」


ルーシャはそれだけ言うと力無く倒れた。


「・・・・・!」


水樹は思った。


なんでだ


こんなに容赦無く・・・・



仲間を殺せる?!



「仲間って思ってないからだ。」



「!」


水樹が振り向く。


結構すぐ後ろに月夜が立っていた。

「冷太はアイツを仲間と思ってない、手下・・と思ってるんだ。」

だから安易に殺せる。

そう月夜は付け足した。

月夜の額に汗が溜まっている、数滴、頬を伝った。


「予想以上に惨いぞ、此処に入るの。」


麗が言う。


「お兄ちゃっ・・・・」


月代が絶句する。


「あ・・・見ない方が良かったな。」


麗は静かに掌で月代の目を隠した。


月夜は月花の眼を掌で隠した。


「水樹も掌で隠してあげよーかー?」


「アホ!!」

水樹は容赦なく晶冶を殴った。

「痛いー」

晶冶が頭をさする。


「落ち着いたか?」

麗が優しく言う。

月代は黙って頷いた。

「月花は?」

「うん。」

二人同時に手を離す。


「行くか・・・・。」


城への入り口。


地獄を突破する為。


絢芽を助けるためだけに


オレは、進む――――――――!


そう心に誓った。



遂に城への侵入を果たした水樹達!

これからの敵と水樹達の活躍に期待!!


予告でした^^;

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