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第三十五話☆探り手

こんにちは、更新超遅刻作者&不届き者作者の作者照々です^^;

今回は絢芽視点です

早目に更新しなきゃなー

頑張ります!!

「・・・・・・んっ・・・・・・?」

目が覚める。

ゴボゴボゴボ・・・・・・ッ

水っ・・・・・?

「!!!」

水の中に居る

それは現実だった。

でも・・・・・・・

「呼吸出来る・・・・・・?」

目も痛くない・・・・・・

しかも所々にチューブが繋がれている。

長方形と半円を繋げた様な奇怪な形。

硝子・・・・・?

「な・・・・ん・・・・だ・・・・・?」

途切れる言葉

絶句を噛み締めて

「おやおや・・・・もう目覚めたか・・・・・」

硝子越しで少し響く声。

「誰だ・・・・・?」

目を見開く。

恐怖が過る。

「初めまして、僕は冷太レイタ。」

冷ややかな目。

蛍光色の水色を更に薄めた様な色の瞳。

頬には一筋、傷が在った。

「―――――――!!」

バチバチバチィッ

体に電撃が走る。

「うく・・・つぁぁぁぁぁぁ!!!」

絢芽は絶叫した。

痛い

「苦しいか?」

冷酷な目を細めて嘲笑う冷太。

「・・・・・・・・・くぅっ・・・・・・・・!」

苦しそうに顔を歪める絢芽。

「今、お前の過去をいじっている、苦しみはそのせいだ」

冷太は笑みを絶やさずに言った。

「―――――――――!!」

絢芽は自分の頭を押さえた。

「・・・・・・・」

冷太は口角を上げた。

そして、人差し指を上げた。

黒い残像

「ぅあぁあぁあぁああああぁああぁ!!!」

絢芽は絶叫した。

今までに無い痛み

何か探られている様な

激痛が体中を駆け巡る。

「ぐ・・・・ぁっ・・・・・」

力が抜けてゆく。

水の中で息をする違和感

でも息は荒かった。

「―――――――フフッ・・・・・・」

死を予感させる笑み。

「―――――――!!」

絢芽は冷太を睨んだ。

しかし、冷太は笑みを絶やさない。

「良いね、その顔」

冷酷な瞳と同様に、冷酷な言葉。

冷太はさらに目を細めた。

「皆苦しむ顔ばかり見せる。そろそろその顔に飽きていた所なんだよ」

「こんなモノ・・・・・・ッ!!」

絢芽は硝子に体当たりした。

ガンッガンッガガッ

「無駄だ」

パチンッ

冷太は指を鳴らした。

「なぁ・・・・・っ!」

体が、動かない―――――――

「―――――・・・・・!」

意識が遠退いていく。

駄目だ!

眠るな!

そう必死に抵抗した。


グラリ


眩暈と共に、意識は途切れた。


「さて、そろそろか・・・・・・」


冷太は、呟いた。




絢芽ノ存在時間、残リ、162時間

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