第三十二話☆誘拐?!
今回からマジカル発動です!!(遅
ではではっ!!↓
「・・・・・そうか」
絢芽は頷いた。
「残り、一週間・・・・・・」
月の光が、絢芽を照らした。
。・。・。・。・。水樹宅。・。・。・。・。
「明日から夏休みだ―――――――――!!」
水樹のテンションは 高い。
「「わーい♪」」
月代と月花のテンションも 高い。
「・・・・・・・はぁ・・・・・・・・」
月夜のテンションは 低い。
「どうした月夜!夏休みだぞ?夏休み!!」
水樹が言う。
「・・・・・・暑いから」
月夜はため息をついた。
「そんな理由か!」
水樹がツッこむ。
「夏の暑さなんかな!こうガーンッとカっ飛ばせばビューンッて飛んでくんだよ!!」
何かオヤジ臭い事言ってます、水樹。
「「ガーンッ♪」」
月代と月花も真似て言う。
「真似するな月代、馬鹿が移るから」
「「バカー」」
其処を真似るか、双子よ。
ピリリリリリリリリ――――――――
「ん?メール」
水樹は携帯を取る。
パカリ
携帯を開いて受信BOXを開く。
「・・・・無題?イタズラじゃなさそう・・・・・」
「見せてー」
月夜が水樹の携帯を覗き込む。
「何でだよ!」
「良いじゃん」
「良いけど・・・・」
メールを開く。
すると、こう書かれていた。
カラーノ使者ヨ
絢芽ノ存在時間ガ一週間ヲ切ッタ
絢芽ヲ助タクバ
午後二十時
西ヶ丘公園デ待ツ
「・・・・・・・はぁ?」
「イタズラじゃなさそうだな」
「何でオレのメルアド知ってる!!」
「そっちか!」
「他に何があるんだよ!!」
水樹が言う。
「メルアドの前に何で俺達がカラーの戦士って事だろ?」
「・・・・・あ、そういえば」
「俺達の存在を知ってるって言ったら、ダークレイディアンとかだろ?」
「そうか・・・・!」
「でも何だ?絢芽の存在時間って」
月夜が言う。
「絢芽が絢芽で居られなくなる、って事じゃない?」
水樹の後ろには、晶冶と麗が立っていた。
「・・・・・・・・・・!!!」
「やほ♪水樹〜」
晶冶がルンルン顔で言う。
「や」
麗が軽く手を上げて言う。
「絢芽とは連絡取れる?」
晶冶が言う。
「お前、携帯持ってきてないのか?」
呆れた様に水樹が言う。
「良いじゃん♪俺の所にメール来なかったし?」
「はっ?」
「だってさ、俺はカラーの戦士だろ?でもコレは使者って書いてある。つまり水樹宛」
「・・・・・・そっか・・・・・・」
水樹は感心した。
「ささっ、連絡連絡!」
「分かったてばー」
水樹は絢芽の電話番号を目に見えぬ速さで打った。
・・・・・・・・・・・
沈黙が流れる。
「駄目か?」
「駄目みたいだ・・・・・・」
水樹は携帯を閉じた。
「じゃあ・・・・・アレ?二十時って何時だ?」
晶冶が言う。
「アホか!!夜の八時だ!!」
水樹は怒鳴った。
「ひ―――――」
晶冶は両手で耳を押さえた。
「夜の八時に西ヶ丘公園で待つ・・・・・か」
麗が言う。
「挑戦状?」
月夜が言う。
「違うだろ、誘拐?」
麗が言う。
「「ゆーかーい」」
月代と月花がハモる。
『絢芽が誘拐されるってこと?』
水樹の後ろからルル現れる。
「・・・・そう言う事に・・・・なるのか・・・・・?」
水樹は動揺した。
「そうなる・・・・な・・・・」
麗が言う。
「・・・・・・・クソッ・・・・・・・」
晶冶は自分の拳を睨んだ。
絢芽を守れなかった
そんな自分を、後悔した。
―・―・―・―夜の八時・・・・・―・―・―・―
西ヶ丘公園・・・・・・・
「此処で合ってるよな、麗」
月夜が聞く。
「大丈夫だ、合ってる」
麗が言う。
空は三日月が輝いていた。
【こんにちは・・・・・・カラーの使者と戦士の皆様・・・・・】
怪しい男の声
!!
水樹の危険信号が光る。
「お姉ちゃんっ!」
「・・・・・・月代、月花!!」
水樹は後ろを向いた。
「何でお前がいる!?」
麗が驚きの余り、声を張り上げる。
「ゴメン、俺が連れて来たわー」
晶冶がニコニコしながら言った。
「晶冶が!!?」
水樹、驚きの余り、絶叫。
「いやー俺がさ、此処まで走ってる時にー月代ちゃんと月花ちゃんが連れてって〜って言ったからさー可愛いから良いかなって思ってさー連れてきた。」
許される理由かソレ
「まあ良いか、別に足手纏いにまではならないはずだ。」
「そうなのか・・・・・?」
水樹が意外そうに麗を見る。
「まあな」
「「強いのー♪」」
月代と月花がハモる。
「・・・・・・・」
強い・・・・・
なんかリアルに聞こえてくる。
何故?
水樹は月代と月花を見て思った。
【絢芽を・・・・・奪還したい・・・・か・・・・・・?】
また、怪しい声。
「何だと・・・・・?」
水樹は声のする方を睨んだ。
【絢芽の存在時間は残り一週間・・・・その間、お前達は絢芽を奪還して見せろ・・・・・】
「どういう事・・・・だ・・・・・?」
水樹の頬に汗が一筋、流れた。
【もし奪還できなくば・・・・・】
空気が張り詰める。
声は、こう続いた
【絢芽は、この世から存在ごと消える、無論だが、お前達の記憶からも消え去る・・・・・】
―――――――――――――――――!!
全員驚愕の表情になる。
【絢芽を助ける為の道が、此処に在る】
――――――ブワッ
黒い光が視界を包み込む
「うわっ・・・・・!!」
水樹は思わず眼を閉じた。
光が治まり、水樹は眼を開いた。
其処には、黒い円状の空間
そして、空間の中には一本道が続いていた。
先が見えない闇に包まれた道が見えた
【先に進むか?それとも・・・・・】
声が言い掛ける
水樹は声が続ける前に言った
「進む!!」
迷いは無かった
少し怖かったけど。
『変身するわよ!』
ルルが叫ぶ
「分かった」
ルルはパレットを出した
水樹はそれを受け取った
そして、叫ぶ―――――――
「目覚めよ!パレット!輝け!ガーディアン!!」
水樹を光が包む
パァァンッ
光が解ける
「変身完了!」
水樹は片手でステッキを持って言った。
「じゃあ、行くぞ!!」
水樹が言った。
全員頷いた
さあ
絢芽を・・・・・
奪還せよ―――――――――――――――――――――――・・・・・・・!!
今回の話を書くのに結構時間が掛かりました・・・・
でもマジカルになります!今回から!!
書くのに・・・・時間が掛かりますが・・・・・・
頑張りますッ☆