第二十三話☆地下室!後編!
やっと終わります!結構苦労しました〜
苦労した分ちょっと(かなり?)長くなってます><
初の前中後編だったので、結構大変でした!
苦労の結晶!見て下さい!!
(神様母様仏様!どうかこの無限(多分)のダークレイディアン達に一発食らわせ下さい!!炎系で!!)
水樹は念じた。
「バーニングトルネード!!」
ゴォォォオオォォォオッ
パレットの橙の部分から激しく炎が出てくる。
「―――――らぁぁっ!!」
水樹はダークレイディアンに向ってステッキを力一杯に振った。
炎はダークレイディアン達を飲み込んだ。
「出て来い、天麗刃・・・。」
麗の両手が光る。
二刀流の剣が現れる。
「行くぞ!」
剣が黄色く光る。
光が、巨大な鳥を形作った。
「希輝鳳凰。」
光の鳥は宙を舞う。
そしてダークレイディアンへと急降下して行った。
「・・・・切りが無ぇな。」
「どうする?」
水樹と麗は背中合わせになって言う。
「何か・・・・源的なモノが在るんじゃないか?」
麗が言う。
「オレもそう思っていた。」
水樹は肯定する。
「探すぞ!」
「了解!」
バッ
水樹と麗は再びダークレイディアンに向って跳んだ。
「源―――――!」
水樹が叫ぶ。
[おや?]
零の眉がピクリと動く。
[どうやら勘付きましたね・・・・・。]
零は水樹と麗を見つめた。
「―――――水樹!」
「在った?!」
「らしきモノは!」
「今行く!!」
水樹は麗の元へ走った。
「・・・・・麗?」
「多分だけど・・・・。」
「源は?」
「零だ。」
「――――――えっ?」
水樹は驚愕した。
怪しいと思っていたが、人型のダークレイディアンは見た事が無いのだ。
「とりあえず、零に攻撃を仕掛けてみる、水樹はダークレイディアンと戦ってて。」
「――――――分かった。」
水樹は頷いた。
麗は小さく呪文を呟いた。
「雷鶯の舞、初曲・・・・」
麗の剣の先端が光る。
「雷邑歌!」
バチバチバチッ
零の足元に向って火花が走る。
[!]
零が跳ぶ。
「――――――――・・・・・。」
水樹にアイコンタクトを送る。
水樹は麗の元へ走った。
「そうなのか?」
「らしい。」
「じゃあアイツも源って訳か!」
「そういう事だ!」
[完全に気付きましたね・・・・・]
水樹は念じた。
(神様母様仏様!どうか零に攻撃を!炎系!!)
「ファイアーストロングウィンド!!」
ゴォォォオォォォォオオオォオォォオッ
炎が零を包む。
「―――――よっしゃ!」
水樹はガッツポーズをした。
「待て!油断するな!!」
麗が叫ぶ。
「えっ・・・・・。」
水樹が振り向く。
ゴァォオオォォォオォオォォオオォォ!!
突風。
「うわぁぁぁっ!?」
水樹は飛ばされそうになる体を必死に抑える。
[そんな攻撃・・・・。]
炎が消される。
意図も簡単に。
「――――――――!?」
零は無傷だった。
余裕の笑みをかましながら。
[ただのごっこ遊びに過ぎませんよ?]
目を微かに開いて零は言った。
「・・・・・ちっ・・・・・!」
麗が軽く舌打ちする。
「どうするんだ?」
水樹が聞く。
「どうするも何も・・・・・分からねぇよ・・・・!」
「じゃあ・・・・・・!!」
「さっさと何も無しで戦うだけだって訳だ!!」
麗が零向って剣を向ける。
「第二曲、水神唱!!」
水色の閃光が光る。
[荒い手は使いたく無いのですが・・・・・。]
零は懐からカードを取り出した。
黒と白のカード。
「・・・・・トランプ?」
[残念。]
カードが宙に浮く。
バンッ
「―――――――なっ!?」
麗が動揺する。
散り散りになる閃光。
零が持っていたハズのカードが・・・・
「巨大化・・・・・してる・・・・・?」
水樹は動揺を隠し切れていない様子だ。
手のひらサイズだったハズのカードが、ましてや楯になる程の大きさになるハズなんて。
水樹には想像し難かった。
[驚きを隠せない様子ですね・・・・・]
零は笑みを絶やさず言う。
[でもこれだけで驚いていては私を倒せるか分かりませんよ!?]
楯になっていたカードが元の手のひらサイズに戻る。
そして、カードを勢いよく投げる。
ザァンッ
「――――――――!!」
水樹の肩が出血する。
「なっ・・・・・いって・・・・・!」
肩を押さえる。
指と指の間から血がタラリと出る。
「水樹!」
麗が叫ぶ。
[油断しましたね!]
シュバァッ
麗に向ってカードが投げられる。
ザンッ
[―――――ほほぅ・・・・。]
零がカードを構えたまま言う。
[麗は中々出来るみたいですね・・・・・]
真っ二つにされたカード。
はらりはらりと落ちてゆく。
「戦闘経験・・・・・甘く見るな・・・・。」
「麗!」
「黙れ。」
麗の青い目は、光っていた。
青く、青く。
少し、悲しい光。
「終曲だ!」
[決着・・・・・ですね?]
麗は零の言葉を無視した。
青い目で零を見つめた。
「最終楽章、雷暫乱舞!」
青い目が、輝く。
刃物の様な閃光。
ザンッ
[――――――――――・・・・・ぁっ・・・・・・!]
零が吐血する。
そして、倒れる。
麗の剣が血に染まる。
無表情で見つめる、麗。
「――――――麗・・・・・?」
「水樹・・・・・・。」
水樹は肩を押さえつつ麗の元へと歩いた。
変身は解けていた。
「ルルカラー☆マジカルっと!」
ふわり
制服に戻る水樹。
「・・・・・悪い。」
「え?」
「何か・・・・自分でもよく覚えてないんだけど・・・・。」
「うん・・・・。」
「何か・・・感情より行動が先走った。」
水樹は麗の隣に立った。
「――――――麗・・・・・。」
水樹は少し俯いて言った。
「水樹っ!!」
「ん?」
声が響き渡る。
「月夜!」
「何か気配を感じるーとかって言って絢芽が言ったんだけど―――――。」
「見事に怪我してんな〜」
月夜の後ろから晶冶が現れる。
「私が、治癒する・・・。」
絢芽が出てくる。
「結構やられてんな。」
「まあな。」
――――――オレは今日、人型のダークレイディアンを見た。
水樹は少し恐怖を覚えたのだった。
零がほぼ一発でやられるのがちょっと作者的に惜しかったですね〜
でもこれ以上長くしたらヤバイ!とか何とか思っていたらこうなってしまいました><;
でも力作かもしれません!
違うかも?でも見てくれた皆様!有難う御座いましたぁ!
終わって・・・・良かったぁ・・・・・!