第十一話☆ピンチッ!?
前回が短かったのにかなり長くなりました・・・。
何故・・・・?
まあ読んでって下さい!!>▽</
水樹達が完全に眠りについた深夜――――・・・・。
「全く・・・月夜は何やってんだよ・・・。」
少年は、黒く短いマントを靡かせながら言う。
「さ―――・・・どうやって行くかな〜?」
そうして、少年は残像のみを残して消えた。
。・。・。水樹宅・・・朝。・。・。
「さ〜!今日は土曜日だ〜!」
水樹は大きな伸びをして、ついでに大きな欠伸をした。
「・・・・でっけー欠伸。」
「ふひゃあぁっ!!」
水樹は驚いて後ろを振り向く。
「おはよう。」
後ろには、完全に着替え終わっている月夜が立っていた。
「レディーの部屋に入る時にはノックが常識だろーがぁ!!」
ばっこ―――んっ
「ごめんなさい!!」
枕が月夜に命中した。
「・・・・つーか起きんの早いな。」
「今頃かよ・・・。」
水樹が構える。
「ごめんなさい!多分しないと思う!!多分だけど!」
月夜が謝る。
「OK、でも何で朝飯は自分で作らねーんだ?」
「・・・・それは・・・・。」
「・・・・それは・・・・?」
慎重な空気が漂う。
「・・・・料理出来ないんだ!!」
え。
「料理・・・・出来ないの?」
こくりと頷く月夜。
何か・・・・何か・・・・
「可愛い・・・・♪」
「何をっ!!」
赤面する月夜。
「・・・・くくくっ・・・・。」
水樹は、笑いを抑えきれず、
「あはははははっ!!」
爆笑してしまった。
「わっ・・・笑うな!!人にだって得意不得意あるだろ!!」
「ひゃはっ・・・だからって・・・・あはははっ!!」
「だから笑うなぁっ!!」
「分かった分かった〜!」
「・・・てな訳で、料理ヨロシク!!」
「ハイハイッ・・・・。」
廊下を歩く途中も水樹はひゃはひゃはと笑って台所へと向かった。
「・・・・さ〜て!何を作ろうかな〜?」
「カレー飽きた〜!」
鍋には、作り過ぎたカレーがぐつぐつと煮られていた。
「うるっさい!!あのねぇ、カレーは時間が経てば経つほど、コクが出て美味しくなるの!!」
水樹がオタマを鍋に入れて掻き混ぜながら言う。
「主婦みてーだな、つーかオバ・・・いいえ、何でもござりませぬ・・・・。」
水樹の眼光が月夜にギラリと集中する。
「文句を言わない!文句が有るなら自分で作る!!」
水樹は火を強火から中火に変えながら言った。
「・・・・じゃあ作る!」
「・・・・ハイ?」
「だーかーら!作る!料理を作るんだ!」
「・・・・良いけどさ、料理未経験じゃねーのか!?」
水樹のこの一言に、月夜は胸を張って言った。
「何事も挑戦だ!!」
料理主交代、水樹から月夜へ・・・・・。
じぅぅ――――・・・・
じゃぁぁぁっ
ばっこ―――んっ
「・・・・ちょちょちょ・・・・ちょっと!」
「ん?何だ?」
「何だじゃねーよ!何だ今の効果音(?)」
「あ〜料理してたら、こーなった。」
炭
「ちょっと――――!!何コレ!原型留めて無いじゃない!!」
「そうか?ほら〜ココとかさ〜。」
炭
「よく無傷だったわね・・・料理は重症なのに・・・・。」
炭
「はははっ☆」
『そうやって笑ってられるのもね。』
「ははははっ☆」
「本当にな・・・・。」
「はははははっ☆」
水樹の目がギラリと光る。
・・・そして・・・
「片付けなさ―――――い!!!」
「はいぃぃ!!」
水樹の怒りが爆発した瞬間だった。
。・。・。数時間後・・・。・。・。
「はいっ!出来ました〜ぁ。」
「良し!」
「は――――・・・・。」
炭と化していた台所&鍋を月夜は綺麗に洗った。
「あれ?雨が降ってる〜!洗濯物洗濯物〜!」
水樹がベランダを見て慌てて行く。
「いってらっ・・・・水樹!!」
「はい?」
水樹は、洗濯物を取り込みながら言う。
『ダークレイディアンよ!!』
「え〜?ちょっとまって?洗濯物〜!」
『つべこべ言わない!このマンションの屋上みたいね!』
「屋上ばっかだな・・・。」
『ダークレイディアンは、高い所を好むわ!!行くわよ!!』
「は〜い!」
。・。・。屋上。・。・。
変身を終えた水樹は、ダークレイディアンの姿を探していた。
「は〜・・・何処?」
『・・・居た!!』
「えっ!?」
キイァァアアアァァァアアァアッ!!
超音波の様な声を出しながら水樹に気付く。
「今回もでっけーな・・・。」
ハッキリ言って大蛇。
どくろ巻いてるし
「水樹!」
「月夜!」
月夜(変身後)が走ってくる。
デカイ刀を持って。
「デカイな!」
「そうか?」
「てゆーかさーよくそんなデカイ剣持って戦えるな・・・。」
「そうか?別に・・・・。」
別にって。
『呑気に会話してないで早く戦いなさいよ!!』
「はーい!」
タタタタタ・・・・タンッ!
フェンスを使って勢いをつけて、飛ぶ。
(神様母様仏様!!コイツに一発食らわせてやって下さい!!出来れば電気系!!)
水樹が半分お喋りみたいな感じで念じる。
「サンダーアッパー!!」
何だか知らないが、念じた後に感情問わずに口が動き、呪文が唱えられるらしい。
「らぁぁっ!!」
バチバチバチバチィッ!!
キィァァァァシャァアァァァァアアアァァァァ!!!
攻撃がかなり効いたらしく、ダークレイディアンが倒れる。
「止めを刺せ!水樹!!」
月夜が叫ぶ。
「ああっ!」
水樹はそう言って頷いた。
(神様母様仏様!どうかコイツに一発キツイの食らわせて下さい!!あ、水系で!!)
一番大切な部分をついでみたいに言って、念じた。
「ウォーターアーチ!!」
パレットの橙色の部分から水が溢れ出す。
バッシャアァァァァッ!!
水がダークレイディアンに直撃する。
「――――何っ!?」
ダークレイディアンは、再びドクロを巻き始めた。
そして――――・・・・
「きゃぁっ!!」
ドカァァンッ
ダークレイディアンが地面に激突し、地面を抉る。
コンクリートの破片が飛び散る。
「水樹!!」
「平気っ!」
水樹は態勢を取り直す。
【フフフッ・・・駄目ね・・・それでもカラーの使者?】
水樹に向って声がする。
「誰だっ!!」
【フフフッまだ知る必要は無いは・・・・でもいつか知る時が来るでしょうね・・・・。】
それっきり、声は消えた。
「――――――・・・・っ!?」
「水樹!危ない!!」
月夜が叫ぶ。
「――――えっ・・・・。」
―――――――――――――――ドォンッ
「水樹っ!!」
ダークレイディアンが水樹に直撃した。
「月・・・・夜・・・・?」
意識が遠のく。
駄目だ―――・・・・死ぬのかな・・・・?
降り注ぐ、雨。
「大丈夫か?」
「――――え・・・?」
誰?月夜じゃない・・・・?
「麗!!」
月夜が言う。
「―――久し振り、月夜。」
冷静な声。
麗と言う名前らしい。
「スッゲードジだな、お前。」
カッチーンッ
「・・・・・ああっ!!?」
意識が完全に覚めた。
「あ、動かないで。」
「――――お前・・・・。」
・・・・・
「誰だっけ?」
「絢芽だ。」
「絢芽、殴って良いんだからな?」
絢芽の隣に月夜が居た。
「・・・・もう一人・・・・誰?」
「あ、麗だ。」
「俺の弟。」
「――――へえ・・・え?」
「ヨロシク。」
「弟?」
「そうだ、双子の弟の、麗。」
「・・・・月夜って双子だったの!?」
新事実発覚――――!!
月夜は双子でした。
「似てる・・・・。」
水樹が呟く。
「「双子だし?」」
ハモル月夜&麗。
麗は変身すると、黒くて短いマントで、中は白い中国服みたいな横にバッテンの縫い目がある
服を着てる。
月夜は変身すると、深緑の腰までありそうな長いマントで、中はマントよりも少し薄い色の麗同様、中国服みたいな服を着てる。
「絢芽は何で此処に居るんだ?」
「私は救護。」
「でも変身してないぞ?」
「変身すると攻撃ができる様になっている、その他の能力は変身しなくても出来る。」
「ふ〜ん・・・。」
「雨が上がってきてるな。」
月夜が言う。
「そうだな。」
麗が月夜に続いて言う。
時刻は午前から午後に変わりつつあった。
作者:はいはい久し振り(?)です!初めての人は初めまして!作者照々デッス!!今回のゲストは麗です!
麗:初めまして。
作者:早速!好きな食べ物は!?
麗:・・・・甘味?
作者:?って何でしょうか??
麗:いや・・・和菓子より洋菓子の方が好きだから。
作者:ふ〜ん・・・私は和菓子派なんだけどな〜。
麗:へぇ・・・・。合わない・・・・。
作者:何だとっ!!0□0
麗:悪い・・・・。
作者:ではでは!また次回!お楽しみに!!
じゃーんけーんぽんっ☆
ウフフフフフッ♪