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転生サーガ~異世界勇者録~  作者: よっちゃん
第4章 レン編
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風邪引きレン

ヒョウとの闘いで、上半身裸で走り回った上、ヒョウの氷のせいで体を冷やしたレンは、熱を出して寝込んでいた。今、彼女はコロンコロンの二階。つまり、エスティーの部屋を借りていた。


高熱に苦しむレンの部屋に、二人の来訪者が現れた。マックスとフローラである。


「レンちゃん大丈夫?」

「辛そうだな」

レンは見舞いに来た二人に手を振るのがやっとだった。頬は紅潮し、息も荒かった。そんな彼女を見て、マックスはフローラに言った。


「弱ってる女ってエロいよな」

あまりにも不謹慎な発言に、フローラの蹴りがマックスの脛に当たった。

「痛ぇぇぇぇ」

「こら、静かに」

「テメーが蹴るからだろ」


「はあ、体が熱いよおお」

レンは天井を見つめながら、譫言をブツブツと繰り返していた。


「そうだ。私がね。美味しいお粥作るから。マックス。レンちゃんの体を、濡れタオルで拭いたあげて。きっとスッキリするから」

「おい。男にやらせることじゃないだろ。お前が拭け」


二人の争いなど、どうでも良さそうに、レンは起き上がると、パジャマのボタンを自ら外した。


「マジで頼む。体が汗ばんでて気持ち悪いんだ」

「早くしたあげて」

「分かったよ。後で文句言うなよ」


マックスはやけくそ気味に言うと、タオルを水で濡らして、部屋に戻って来た。同時に、お粥を作りに、フローラは階段を降りて行った。


「本当に良いのか?」

「早くしてくれ。お前に汗で体がベチャベチャになる辛さは分からないのか?」

「分かったよ」


マックスはレンのパジャマを脱がせると、彼女の肌から匂う汗の臭いと、女性の甘い匂いのコントラストに目眩を覚えた。馴れない官能に、思わず唾を呑んだ。


「じゃあ、背中から」

レンの胸を見ないように、彼女に背中を向けさせると、タオルを優しく彼女の素肌にあてがった。

「ああん、冷たくてイイ」

鼻に掛かったエロティックな声で、レンは鳴いた。マックスはタオルを彼女の、背骨辺りまでスライドさせた。


「いきなり、そんな。ああ」

「こ、今度は前も拭かないと」

マックスはレンを、自分の正面に座らせると、発育途中の、芯を持ち上を向いた桜色の乳首に、タオルの先端を付けた。

「んん・・・・」

 レンの体がビクッと震えた。同時にマックスの生唾を呑み込む音が、室内に響き渡った。


「おいおい、やばいぜこれ。これ以上続けたら・・・・」

 マックスは無意識にタオルをレンから離した。すると、レンの潤んだ瞳が、マックスの顔を切なげに見上げた。

「ねえ、もっとちょうだいよお」

「や、止めろ。お前、俺を社会的に抹殺する気か?」


 犯罪一歩手前のギリギリな状況の中、エスティーが二人分の紅茶を持って、二階に上がって来た。

「二人とも、今日はお見舞いありが・・・・」

 言い掛けたところで、エスティーは、紅茶の入ったカップを床に落として割ってしまった。あまりにも衝撃的な映像が、目の前にあったからである。こともあろうに、マックスは見舞いに来たふりをして、レンに悪戯をしようとしている。そう解釈した彼女が、箒片手にマックスに襲い掛かるまで、1分と必要無かった。


「よくも、よくも私のレンちゃんの純潔を・・・・」

「いや、待ってくれ。俺は何も・・・・」

 マックスの言い訳も聞かず、彼のこめかみを箒の先が横切った。咄嗟に立ち上がった彼は、半開きのドアに突っ込むと、そのままエスティーに捕まり、こっぴどく叱られた。丁度同じ頃、フローラはお粥を作っていた。

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