表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生サーガ~異世界勇者録~  作者: よっちゃん
第3章・ジン編
110/243

秘密は無しにしよう

仁達を乗せたリムジンはレッキングヒルズに到着した。いよいよ旅にも終焉が訪れたのだ。丁度、仁達がガイア世界を旅立ってから、1ヶ月が過ぎていた。最終決戦に挑もうというこの時に、ジャスティスは咳払いをしながら、仁に言った。


「仁、この際だ。互いに気になる部分を全て明らかにしよう。秘密は無しだ」

「隠し事は無しということだな。じゃあ、俺から質問させてもらうがよ。レベッカの銃に弾切れはあるのか?」

「シルバーブレッドの弾丸は、私の魔力その物です、私が力尽きない限りは無限にあります」


「じゃあ、次は僕から質問させてもらうが、ルミナス君、君は本当に男性なのかい?」

ジャスティスの指摘に、ルミナスは一瞬戸惑っていたが、すぐに真剣な表情で切り返した。

「それって僕に失礼じゃない?」

最後に妙な空気になったが、仁達は互いに抱いていた疑問をスッキリさせ、リムジンから降りた。


「ひでぇ場所だな」

仁はレッキングヒルズについての率直な感想を述べた。空気は汚れていて、深呼吸なんてしたら、病気になりそうだった。さらに、ビルが建ち並んでいると思えば、ビルの間には、神社やら、カジノ、ゲームセンター、映画館、教会なとが、何の法則性も纏まりも見せず、乱雑に並んでいる。混沌と表すのが相応しい街だった。


「みんな見てください。あの黒いビルを。あそこから禍々しい力を感じます」

「ギースの野郎はそこから俺達を観察してるわけだな。悪趣味極まりねえぜ」

「ピピ、前方より敵発見」

リンは突然、両目を光らせて言った。


リンの言葉と同時に、仁のすぐ隣にあった酒場の扉が開いた。そして、まるで掃除機のように、強い引力のようなものが、仁とルミナス、そしてレベッカを吸い込んだ。


「なんだ。こいつは」

「体が言うことを聞きません」

三人は酒場の中に突っ込んで行くと、そのまま酒場の扉が閉まった。まるで建物自体が意思を持っているかのようにも見えた。


「しまった。仁達と分断されてしまった」

「ジャスティス。ここは私達で行くしかないようです。万が一、三人が今ので再起不能に陥った場合、私達しかいません」

「そうだな。先を急ごう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ