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転生サーガ~異世界勇者録~  作者: よっちゃん
第3章・ジン編
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新たな仲間

仁とジャンヌの前に、純白のドレスに身を包んだ、長いしなやかな銀髪を、腰まで伸ばした美女が現れた。彼女はニコッと微笑むと、コバルトブルーの瞳で、ジャンヌのことを見つめていた。


「久しぶりですねジャンヌ。肉体を持つということは辛いでしょう」

「はい、ですが、自分で決めた道ですので、どうか心配などしないでください」

純白の女性は、仁に視線を移すと、突然、何かを合図するように、指を鳴らした。同時に、背後にいる白装束の列から、一人の若い男が現れた。


「紹介します。彼のはジャスティス。ジン、あなたと同じ勇者の素質を持つ者です。さあ、ジャスティス。彼にアレを渡してあげなさい」

「はっ」


若い男は、他の者と同じ白装束を着ており、金髪にメガネを掛けた、聡明に見える容姿をしていた。彼は後ろの列に一旦戻ると、聖剣を一本持って戻って来た。


「この世界の聖剣です。彼が抜きました」

純白の女性は聖剣をジャンヌに渡すと、草むらに横たわるルミナスを見て、眉をひそめた。


「可哀想に。彼は私が天界に連れて、治療したあげます」

「聖女マリア。それは統制者の規則に反するのではないでしょうか?」

ジャンヌは不安そうに訊ねた。純白の女性マリア は、それに対し、諭すような口調で言った。

「ゴッドドラゴンの指示です。人間達から神と呼ばれ、崇められている我々、統制者が、肝心な時に手をこまねいて見てるだけというのもまずいでしょう。今回だけです。我々は今回だけ、人間を贔屓します」


マリアが一通り話し終えると、今度は列の中から、灰色のトレンチコートに身を包んだ、中年風の男性が現れて、一人の少女を連れて来た。


「んふふふ、私はフレデリックと申します。私からもプレゼントをと思いまして。彼女はリン・プロトタイプ。ギースの僕と化したホムンクルスの一つを、改造したものです。きっとあなた方の力となってくれるでしょう」


フレデリックとマリアはそれだけ告げると、光の柱に包まれて、他の者達とともに消えてしまった。ただ、ジャスティスとリンだけは残って、仁達の前に立っていた。


しばしの沈黙、いきなり知らない人間をよこされても、どう反応すれば良いのか、分からなかった。


「おい、レベッカは何処だ?」

「彼女は部屋にいると思います」

仁はジャスティスとリンを見ると、やれやれと首を左右に振った。


「おたくらには悪いが、俺達の仲間はあくまでルミナスだ。奴が回復するまでの付き合いということだな」

仁の言葉をジャスティスは鼻で笑った。

「僕を馬鹿にし過ぎじゃないか。僕はこれでも勇者だ。ガイア世界で死んだ僕を、マリアさまはこの世界に転生させてくれた。あの方の想いに応えるため、ギースは僕が倒す」


ジャスティスはそれだけ言うと、突然、クルリと仁達と逆の方向に体を向けた。見ると、先程倒したはずのハウンドドッグが、フラフラとこちらに向かって来ていた。


「ジンよ。愚かだぞ。きちんと止めを刺さなかったな」

電撃使い(エレクトロマスター) 電撃を体に溜めて発射したり、纏うことができる能力。雷を避雷針のように自分の体に集めることもできるが、それで自分が感電することは無い。


 パワー4 スピード4 テクニック3 リーチ3 タクティクス5


 ※ 能力は5段階評価 1が最も低く。5が最も高い。


 パワー 能力の殺傷力 1 子供並み 2 大人並み 3 兵士並み 4 軍隊並み 5 核爆弾並み


 スピード 能力の伝わる速さ 1 よちよち歩き程度 2 徒歩程度 3 走り程度 4 自動車程度 5 新幹線程度


 テクニック 能力がどの程度まで調整ができるか 1 大雑把 2 使いにくい

3 ふつう 4 手足のように動かせる 5 糸に針を通すような細かい動きが可能


 リーチ 能力の及ぶ距離 1 手の届く範囲 2 周囲5メートル程度 3 周囲1キロ程度 4 周囲10キロ程度 5 周囲100キロ以上


 タクティクス 能力の応用性・自由度 1 限られている 2 少ない 3 多少の応用が利く 4 応用が利く 5 工夫次第で様々な使い方が可能


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