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元魔王の少女と勇者の仲間  作者: ユータロー
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始まりと終焉

へたな文面ですが書いてみました

かつてこの世界を創造した神がいた。神の名はデクストゥロウ。彼は何もなかったこの世界に命と魔法を、そして世界を守護する『世界樹』を創った。後に世界樹は魔力の源である『マナ』を創り『魔法』が生み出された。生まれた命たちは長い年月をかけ様々な形に進化をとげた。デクストゥロウはその様子を静かに見守っていた。しかし、最初は手を取り合っていたものたちも争い始め戦争を起こしたくさんの命が失われていく。世界を見守っていたデクストゥロウはこれに嘆き、怒り、そして自ら地上にこの世界を滅ぼし新たな世界を創造しようとした。もうこの時には彼の心は黒く染まり魔神と化していた。


人々は争いをやめ手を取り合い魔神デクストゥロウと戦った、しかし圧倒的な力の差に手の足も人々は絶望し祈ることしかできなくなっていく。そんな時救世主が現れた。それはデクストゥロウが世界を守護するために創りだした『世界樹』だった。世界樹は人々の祈りの力によりデクストゥロウと対等の力と新たな姿を得ていた。その姿は一言では言い表せないほどの絶世の美女であった為人々は彼女を『聖女』と呼んだ。世界樹は自ら人々の前に立ち精霊と共にデクストゥロウと対立した。膨大な力と力のぶつかり合い、戦いはどんどん激化し限界を超えても二人は戦い続けていた。


「なぜだっ、なぜ私の邪魔をするっ世界樹!?」



戦いながらデクストゥロウは世界樹に問いかけた。


「貴様も見ていたはずだっ、この世界の者たちの醜さを、愚かさを!」


「そうですね。たしかにこの世界の人たちは間違いを犯したのかもしれません」


世界樹はわずかに目を伏せた。


「ですがっ、だからといってこの世界の生きとし生けるものたちを滅ぼすことは間違っています!」


世界樹は目に力を込めデクストゥロウに告げた。


「だまれっ、だまれっ!私はすべてを滅ぼし、世界を創り直すっ!邪魔をするなら貴様も消し去ってくれるっ!」


デクストゥロウは全ての力を込め世界樹に突撃していく。


「この世界の命はこの世界の人たちのものですっ、あなたにそれを奪う権利なんてないっ!」


世界樹もまた、全ての力を込めデクストゥロウに向かっていく。


「ぬああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」


「はああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」


膨大すぎる力がふたりの周囲を埋め尽くす。そして世界樹がデクストゥロウの力に打ち勝った。


「おのれええええええええ!世界樹ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」


そしてデクストゥロウの体は消滅していく。


「諦めぬっ、諦めぬぞおおおおっ、私は必ず甦り必ずこの世界をぉぉぉぉぉぉぉぉっ…」


その言葉を残しデクストゥロウは消えていった。


「はぁ…はぁ…」



世界樹は膝をつき肩で息をした。だがすぐさま異変を感じ空を見上げた。


「…っ」



そこには切れ込みの様なものかあった。膨大な力がぶつかり合った影響で時空が歪み亀裂が出来たようだ。世界樹は少しずつ亀裂に吸い込まれていく。力を使い果たした世界樹はなすすべもなかった。



「…くっ」



世界樹は最後の力を振り絞り小さな光を亀裂の影響のない彼方まで飛ばした。それは世界樹の欠片…種だった。もう自分がこの世界を守ることが出来ないと悟った世界樹は自分の想い、希望を乗せてこの世界の平和とそこに住む者達の幸せを祈りながら時空の彼方へと消えていった。



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世界樹は時空の歪みから別の世界へと飛ばされていた。力を使い果たした世界樹は少しずつ体の輪郭が消えていく。頬を撫でる風で世界樹は目を覚ました。目を覚ました世界樹見たものは、かつて自分の世界が争いもなく平和だった時と同じような平和な世界だった。世界樹は再び薄れゆく意識の中で(ああ…なんて…綺麗な世界なんでしょう…)と祈りながら小さな苗になっていった。後に世界樹は御神木として人々に愛される存在となった。

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