※15「得意と苦手」
俺は、はいっと渡した。
「ありがと」
すると弟はどこからかシャーペンを出して、やり始めた。
ちなみに渡したのは数学だ。
気が付けばさっきまで机の上にあったシャーペンが消えていた。
「なるほど。」
弟がそれを使ったんだ。
「アヤ兄~やっぱわからないやw」
そんなことを考えていたら弟がSOSしてきた。流石に高2の問題はー
「…ッ!」
なんとページの最後から2問前の問題まで出来ていた。
「うん?流石に高2の問題は出来ないよ」
弟がショボ~ンて感じになった。
こっちがショボ~ンてなるよ。
「俺が解るとでも?」
「いやw」
「勿論w」
なんて言い合っていた。高2の問題を高1が解きやがった。
「ありがとな」
「…?私、何もしてないよ?自分でしただけだし…」
「そっか」
それから俺は再び勉強を始めたが、俺はあと2問が解けた。解けてしまった。高2で習ったところだったからな。
弟は英単語を覚えていた。
「連華、英語が苦手なのか?」
「あ、うん」
日本人だもんね。子供みたいな理由
「どうも覚えるのは苦手みたい」
「まあ、連華みたいには役にたたないけど、がんばりや」
「うん。ありがとう」ニコッ
がふぁッ!!
弟は笑顔で言った。