※10「説得と真実」
ゆっくりしっていってね♪
「…大事な話があるんやけど」
俺は早速難問に取り掛かろうとしていた。そう。弟をここに住んでいいかという問題だ。
「話?」
「連華を俺の部屋に連れて行ってから話すよ。」
そして俺は連華を俺の部屋に案内をした。少しばかり弟には居なくなって貰いたかったからだ。
「ここにいて。すぐ戻るから」
「あ、うん。」
流石は我が弟よ。偉いぞ。
さて問題の時だ。
「お待たせ。おばちゃん」
「それで?何の話?」
「連華はな、大阪に住んでたのはわかりますよね?」
「うん。」
「この前大阪に大地震あったでしょ。それで連華の両親が亡くなったんだ…」
「あら…かわいそうに…」
「それと連華の家も倒壊したんだ。」
「…そういうことね。だいたい話が解ったわ。」
「それで…」
「ここに住ませてあげたいですお願いします!!」
俺は土下座をした。俺の全身全霊をかけて言い切った。
「あぁ、やっぱそうだわ。うん。」
なんの話をしているのだろう。
「あの子って男の子よね?」
え?なぜそれを?
「なんでおばちゃん知ってるの?」
訳が解らなかった。
「あんた知ってる?」
ゴクッ俺は唾を飲んだ。
「あの子、連華ちゃんは…」
「あんたの実の弟よ。」
ありがとうございました。
いつも短すぎてごめんなさい!