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破壊屋  作者: 全力疾走
9/11

破〜4・前〜壊

前回はとても考えて書きました。よって最期はもう勢いです、それを今回は反省し、何も考えずに突っ走りました。

もう、なんでもありです。

ハイ、みなさん。

こんにちは、靭です。今、俺スッゴク怒ってます。

もうアレです、この世の全てにです。

今なら捨てられてる仔猫も見捨てられます。

……多分…。

無理かな?いや……無理、ッスかね?


まぁいいや、理由をお話ししますね。

じゃないと話しが進みませんからね。






まず事の始まりはある依頼からだったんです。

「あ〜…私はコノ仕事無理だ……何かブラックそうー」と霧川さん。

何やらパソコン画面を見て嘆いてる。


こういう時は絶対に、そう絶対に霧川さんと目を合わしちゃいけない。

合わせたら最後、昨日なんか、塩酸を買って来い。とか、サスペンスが飛び付きそうな物を要求してきて、結局近くの中学に忍び込んだ俺がいたわけで……だって普通買えないよ!?塩酸って!


だから絶対に合わしちゃいけない、例え今お茶を飲んでいたとしても、めちゃくちゃ忙しい振りをするんだ俺!!

頑張れ、忙しい振りしてお茶を飲め!




「何してんの?バカ犬。」

やってきました、俺の天敵にして、見た目子悪魔(中身はサタン)

自称、破壊屋のマイナスイオン事リンさんが…つーか…………バカまでは許してやるが犬は無いんじゃない?


「…お茶を飲んでるんだが、何か?」

いや、俺ここは自然に振る舞うんだ

怒りは、我が身に刻め

「いや、何か必死な目してお茶見てるから、遂に猫舌克服にチャレンジか?と思って。」そうか、じゃあ暖かく見守っていてくれ。「いやー残念、そうだった決意を揺るがしてやろうと思ったのに。」


コイツカワイイ顔してなきゃためらわず殴ってやるのにな……

死んで男に転換してこねぇかなーー



「ねぇ!!」


ビクン!!!!!!!霧川さんがこっちを見てる。


「ハイ?」

ナイスだリン!!

お前はやっぱり女の子でいいぞー!


「ちょっとコレ見てー」

霧川さんがリンに紙を渡す、さっきの奴コピーしたのか…


「ああ、仕事ですか」リンが紙を貰ってソレを、自然に…本当に反応を楽しむとかそんなイタズラ心も無しに、本当に自然に俺の前に出す。


「待て。」


待て待て待て、どういう流れでこうなるんだ?


「いや、仕事だよ?なに言ってんの?ジン?」


ああ、無邪気ほど邪悪な物って無いんだな…

「いや、コレお前にって霧川さんが…」


「何言ってんの?私はやるなんて言って無いじゃん、見てといわれたから、見た。そして仕事だから、お前に渡した。」


何、そのめちゃくちゃな中間管理職、会社なんて一日で潰せるんじゃないか?



「…俺だってやるとは言って無いじゃん」


ココは噛みつかないと、イエスマンにはなりたくない…


「いや、お前に拒否権無いよ」


「えー?!お前理不尽にも程があん……」

「昨日アンタ夜遅くまでなにやってたの?」

「……………え」

ま、まさか…バレてた?

「いやーまさかアンタが、あんな事するとは、犬から、サルに昇格かぁー?」



昨日、夜、思い当たる事は一つだけ…


いや、言い訳するわけじゃないけど、俺今十代です

十代の男って言ったらもー、アレッスよね?狼に憑かれてるが如くじゃないですか?


多分十代の男は食欲より性欲の方が勝ってるかと思うんですよ


ソレに家って男2の女3じゃないですか、いやまぁ…色々あってこう不揃いなんですけど



しかも皆、美人ときたら男の俺としたらもう、危ないわけで、何するか分からない訳ですよ。


でも…それは法に触れる訳でなおかつ、きっと俺は法外な手段で葬られるだろうし、行動なんて出来ないわけです。

そしたら自然やる事なんて分かるでしょう?多分これ以上言ったらなんか引っかかりそうな気がするんで自主規制をかけますが…


つまりは昨日の夜、俺は一人でヤッたんです。


絶対にバレるはず無いのに、何で?


「もう、やるしか無いよね、ジン君?」


「くっ……」

一時の過ちがこんな結果になるなんて……


「何?イヤなの?仕方ないなーそんなアナタにはケンケンをあげよう!」


「は?ケンケン?」


「そっ、犬の権利と書いて犬権。」


「ちなみに…内容は?」


「主人に忠実に従う。」


「是非ともやらせて頂きます。」


泣いてなんかいないぞ、お茶が熱かっただけだ!!


「なに哭いてんの?」

「哭いてねぇ!!字がちげぇんだよ!字が!」


「あら、そんな怒鳴っていいと思ってるの?……ユリちゃーーん!!昨日ジンがねぃふう!!」


リンの口を思いっきり手でふさいでやった、じゃないと、俺に明日は無い。まぁ……霧川さんのせいで女性は怖くてあまり触れないんだけど、もう、関係ない。俺の明日には変えられない


「お願いだから、言わないで、本当にお願いします」

プライドも何もかもかなぐり捨てて謝る俺………涙が止まりません


「何?昨日ユリちゃんを想像で美味しく頂いちゃった事を言わなきゃいいの?」


わざわざ説明ありがとう。


「…………ん?ジン後でちょっと来い。ちょっと躾がなってなかったかな?」

霧川さん、躾と称して俺のファーストキス奪っといて何言ってんですか?

しかも、あの時俺の鼻つまんで、無理矢理、吸わせたでしょ?


もう、恥ずかしくて、2日は熱出した俺がいたわけですが……


まぁいい。


とりあえずこの場から離れないときっと色々と危ない。


そして今日は黒岩さんと一緒に避難しよう。


あの人も霧川さんにとっては躾の対象らしいから、協力してくれるはずだ…



「じゃあ仕事に行って来ます!」


行ってらっしゃいと、執行猶予が許された、

破壊屋から飛び出す俺、シャバの空気ってこんなにも新鮮だったっけ?


…よし、本気でやろう。今回はいつにも増して本気でやろう。


そう誓い、依頼人の住所へ向かう。


今日は晴れてて、雲一つ無い


爽やかな風が吹き、行き交う人みんな、幸せそうに見える


さて、今回の仕事内容は……と


……………………………参ったね。一瞬にして世界が変わった気がした。


〔破壊対象…私〕


コイツは本気でヤバいな…


行き交う人みんなニヤけてるように見えた。

空気が重くなった気がした









「へー、ジンがねー、ま、そういう年頃かな?」

霧川さん、ユリちゃん、リンこと私は、破壊屋一階のちゃぶ台を囲み、ティータイムを楽しんでいる。


「いやいや、年頃ってかもう、野生化したんじゃないんですかね?」

うん、絶対にそうだ。そして奴を保健所に引き渡し、ユリちゃんを守ろう。


「……で、ユリはどう思ってるんだ?ジンの事?」


うっわースッゲー霧川さんニヤけてる、あれは聞かなくとも分かってるけど、言わせたいんだな……


「い、いや、わ私はその、靭君の事は…」

まだ今日一回も馬鹿犬と顔合わせて無いユリちゃん…そうだよねー、私が知ってるって事はユリちゃんも知ってるよね。

なぜって?私がジンのこの秘密を知った理由は…ユリちゃんがジンの部屋に仕掛けた盗聴機だ


その電波を受信できる奴をユリちゃんから偶然借りて、ソレを返さずに持っているんです。

おかげでこんなに甘い密が吸えてます


つまりはユリちゃんも知ってる訳。


しかもあの馬鹿犬、まさか盗聴されてるなんて知らないから、果てる時に、ユリちゃんの名前を言ったから、さぁ大変。


ユリちゃん護衛兵の私にとって今ジンはただの敵に成り下がったわけだ。


「ユリちゃんジンのどこがいいんだ?アイツ女性恐怖症だし。」

アンタが言いますか、霧川さん。


「いや、ジン君の事好きって、いうか…ただ少し気になるなーって思って」

それで盗聴か、ユリちゃん、本当にピュアだね!

「じゃあ好きでは無いんだ?」

うん?霧川さん何考えてんだろ…凄くにやけてる…「え?いや、好きとかはまだな気がします。」

ユリちゃん、そんなに自分の感情コントロール出来るのかい?

無理だよ、コントロールするのは、だって


「じゃあ今日、私がジンをペロっと食べるけど問題ないね?」

ここは破壊屋、魔女が住む店なんだから。


「え!?い…や、それは」

ユリちゃんってはっきりとヤダって言えない子なんだよなー、ま、そこもカワイイ所なんだけど


「う〜ん?何か問題でも?大丈夫、ファーストキスも奪ってるし」

もう何がどう繋がって大丈夫なのか全然分からない。

「でも、霧川さんには黒岩さんがいるじゃないですか?」

えーー!?ソコそう繋がってたのー!!?


「いやいやいや、アイツからは全て奪った、もう奪う物は無いよ」

いッや、霧川さん!何気なくサラッと言ってのけてくれましたが、ソレ爆弾発言ですよ!?!



「で、でも黒岩さん、きっと霧川の事好きですよ?」


えッコレッて…まさかまさかの形勢逆転か!?


「いや、それは知ってる。」

アッサリ認めてしまいました


「それに私もアイツの事好きだし」な、ななななななななな………なんだってぇぇェェェ!!!


衝撃告白ぅー!!?

「え?き、霧川さん、黒岩さんの事好きだったんですか?」


ダメだ同様しすぎて声が震えてる…


「い〜や」

霧川さんが笑って目を瞑り紅茶を覗く

「え?違うんですか?」

もうユリちゃん興味津々だ。さっきからずっと紅茶を持った姿勢で固まっている


「好きだった、じゃなくて、今も好きだよ。」


グッは!!大人の女ってスゲーー


ユリちゃん顔が真っ赤だぞ



「ねーなんでユリちゃんは黒岩と私の事知ってたの?」

あっ、そういえば…何でだ?


「あ、あの、それは…見ちゃったんです。その霧川さんと黒岩さんがキ、キスするのを…」


なるほど、それでか…

「ああ、それでか…………じゃあ話し戻そうか?ユリちゃん、私、ジン食べていい?」


きーりかーわさーん!!!?!


「え??……だから黒岩さんは??」


「ううん、私が黒岩を好きだろうと、ジンを食べるのには関係無いわ。」


いや普通関係してきますよ?そこら辺は…


「今聞きたいのはユリちゃん、アナタの気持ちよ、イヤなのか?それとも良いのか?アナタはどっちを望むの?」


「わ、私は……」

霧川さん……頑張れユリちゃん!!


「い、イヤです。イヤなんです!!」


「それが聞きたかったの、……ジンに伝えなきゃね、躾は延期だって。」


――――ゴーン、ゴーン――――


時計が4時を知らせる、かれこれ一時間も話していたようだ…


ユリちゃん、泣きそうになってる。

霧川さんもよくやるよなー






“拒否、否定が出来ない”これはすんごく大変な事だと思う、ようは自分の意思を持ってないのと同じだから…

ユリちゃんがココに来た時はしゃべる事が出来なかったと聞いている。

まだちっちゃい時に親を亡くしたらしく、親戚の家をタライまわしにされたらしい、それで、きっと自分の意思を無くしたんだ。

あったらきっと邪魔になったんだろう。


そしていつか頷く事だけしか必要にならなくなった…


………それを変えたのが、あの馬鹿犬だった、どう変えたかは知らないが、変えたんだ。

そこはまぁ誉めてやるべき所かな?



そして今、霧川さんもユリちゃんを変えようとしてる。


なんとも釈然としないが、あの馬鹿犬を餌にして。



まったくあの馬鹿犬……仕方がない犬権に、一日一回の拒否権を加えてやるか……



それにしても、まさか霧川さんと黒岩さんがねー


あれ?黒岩さん…


「そういえば昨日黒岩さん見てないんですけど?何処か行ったんですかー?」そう、昨日から全然姿を見てない。


「あー、何か仕事やってるらしいわよ?また金にならない奴、アイツ性格が良すぎるからさ、商売は出来ないんだよねー」



そう言って霧川さんはスッゴク楽しそうに台所へ食器を片付けに行った。

なんなんだよ、チクショーここは乙女ばっかか!?

さて、今回書いてみてヤバいですね、全然テンポが揃わない感じになりました、やっぱし考えてやろうと思いました。

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