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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第二部・王子と世界編

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84/88

地下での邂逅(かいこう)

フジリナです。

読みやすいように、改行を多くしました。

 僕が、ディスクを調べ終わったあと、寒気がした。


 そう、あいつの影が襲ってきたのだ。


「誰だ――!?」と僕。


 僕はディスクを調べ終えて、首謀者を突き止めようとした時、不穏な影が僕に近づいてきた。


 鷲のような、鋭い目。獲物を見つけて、仕留めるような目つきの、老いた男だ。

 身なりは科学者風だが、やはり、完全に僕を狙っているみたいだ。


「やあ。哲人王子。会いたかったよ。」

 冷酷な声が、僕の脳裏に響いた。


「お前は誰だ…!?」と僕。

 僕は思い出した。地上の家に、ジョセフという男とその一家の写真が。


「あのさ、お前に聞きたいことがあるんだが。地上の家の一家の写真は何だ?」


 僕の問いに、男は答えた。


「あの一家は、被験者のひとりだ。盟主こと、ロバート・マイケル・セシル公爵と、レディ・クラリスを憎ませて、写真に巨大なバツマークをつけさせて、洗脳したんだ。その時に殺人鬼として徘徊して、お前と会った男は、ジョセフなんだよ。」


 やはり、あのジョセフという名前の少年が、50代くらいの男になっていたとは…。


 男は70代くらい。いや、盟主さまとレディ・クラリスと同じように、実年齢は相当の高齢だが、魔法ではなく、科学の力で、永遠の若さを得ているつもりなのか…?


「どうして、盟主さまと、おばあちゃんを執拗に追いかけているんだ?」と僕は尋ねた。

 あまりに悪質すぎるからだ。


 男はにやりと笑って答えた。

「それは、彼らの若さの神秘を追求したかったんだ。」


 盟主さまの、永遠の若さと命を得た、「真理への到達」というのと、あとは、レディ・クラリスが三柱の神と契約して得た、永遠の若さと美しさ。

 

 やはり、科学では証明できないゆえの、羨望とその個人的な嫉妬が原因だろう。


 だからといって、そのくだらない目的のために、カルト宗教を立ち上げるなんて。

 多くの住民たちの尊厳を冒涜するようなことをしてもいいというのは、絶対に許されない。


 それかつ、盟主さまは、真理への到達をしたのは、もっと崇高な使命と、愛すべき君主への畏敬の念があるからだ。


「盟主さまは、ヴィクトリア女王陛下が崩御された悲しみと、あとは世界大戦前夜ともあって、悲嘆の念に駆られたんだ。

それで、世界を守るという使命を示すために、真理への到達をされたんだ。

そんな個人的な欲望のために、永遠の命と若さを得ていいという理由にはならない!」

 僕は、これまでの教えを、狂った科学者にぶつけた。


「使命だと?そんなふざけたことを言って。

やはり、時代は人間の医療が発達してきたのだから、100年以上も生きれるんだ!」

と主張。


「いいか。100年以上も生きれるとしてさ。人間が生きられる年数は限られているんだよ。

それは、せいぜい120年だよ。それは、科学的にも証明されているんだ。」

 僕はこの狂った科学者に正論を言う。


「何を言う!人間と言えども、心拍数を減らしておけば、生きられるだろ?」

「理論上はな。亀みたいにさ、心拍数がゆっくりなら生きてられるんだが。

神様が決めた、心拍数というのがあるんだ。それを人為的に変えることはできない。」


 僕は決めた。こいつは、何を言っても無駄だと。

「では、勝負をするとするか―――!」

また、お会いしましょう!

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