田舎の家
フジリナです。
ここから、新編開始です。
僕は、ニューヨークグランドロッジのペントハウスの、リビングルームにて、テレビのニュースを見ていたのだ。
いつもの、退屈なテレビのニュース。なにか刺激的なものはないのか、と思っていた矢先のことだった。アメリカの片田舎で起きた、奇妙な事件を、アナウンサーが淡々と伝えていたのだ。
「次のニュースです。ケンタッキー州にて、住民が次々と行方不明になる事件が多発しており、ケンタッキー州は、住民や企業・学校に対して、夜間外出禁止令の戒厳令を出しました。中継です、スピアーズさん?」
スピアーズと呼ばれた、男性の記者が、現地で中継をしていた。
「ケンタッキー州では、住民の連続行方不明事件が多発していることを受けて、人身売買などの犯罪事件に巻き込まれていることや、近隣諸国などの犯罪事件なども懸念されることから、FBIとCIAに捜査協力をするように要請しました。引き続き、夜間の外出禁止令を遵守するように、住民に呼びかける見込みです。」
やはり、これはなにか面白いぞ。
ケンタッキー州から渡された資料によると、ガソリンスタンドに併設されている、コンビニのアルバイト店員が、夜勤中に消息を絶ったと言われているのだ。(アメリカでは、オクラホマ州を中心に、ガソリンスタンドにコンビニが必ず併設されているのだ。)
「コンビニの夜ってさ、結構ヤバいからね。ガラの悪い客が多いし、それかつそれに合わせた店員が結構レジにいるんだよね。」と僕。
僕は、親の言いつけで、おとなになっても夜に外出するのはあまりないのだ。
「ロバート。この事件は、どこか真理の深淵を感じるね。」と盟主さま。「ロバート、気をつけなさい。すでに、私は既にチェックメイト済みなのだ。」
出た。盟主さまの口癖のチェックメイト。やはり、既にわかっているのだが、あえて口に出さないというスタイルなのだ。これがどこかひっかかるものだ。それは、盟主さまのチェックメイトという言葉は、大抵が、経験と直感なのだが、どこか陰謀臭いところがあるのだ。特に、CIAやペンタゴン――アメリカ国防総省が絡んでいる陰謀なのだ。
「では、真理の探求をしてきなさい。」と盟主さま。
「誰と行けばいいのかな…。」と僕。大抵、事件性が高い行方不明事件は、アメリカでは高確率で殺人事件なのだ。
「既に、バディーは呼んでいるよ。」と盟主さまはにやりと笑っていた。すると、あのレディ・クラリスの息子の、マシュー・クラリスがいたのだ。
マシューは、男性なのだが、中性的な美青年である。
「ロバート副長官、ケンタッキー州へ行こう。すぐにだ。エマニュエル・ハロルドとナセルも同行するからね。」
「わかった」
いつの間にか、ナセルも僕の背後にいたのだ。
「おまかせください。ナビゲートは僕が行いますから!」とナセル。
ケンタッキー州の空港で降りると、僕とマシューとナセルは、ケンタッキー州のCIAのエージェントの運転する車で事件現場に向かった。
「副長官、最終報告によりますと、どの該当する行方不明者も、特定の住所の住居に集められているようです。行方不明者の親族と友人によりますと、『彼は最後に、殺人鬼がやってきている!助けて!と、電話で叫んでいたが、その後の連絡は取れていない』と言っているようです。」
「やはり、あの殺人鬼が怪しいな。その住居の位置情報は取れているかな?」
「ええ。やはり、数年前に住民がいなくなった、廃屋だそうです。」
僕らは、その後に陰謀が絡んだ、複雑な事件に巻き込まれることになったのだった…。
また、お会いしましょう!




