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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第二部・王子と世界編

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72/75

母校に忍び込む、解答編

フジリナです。

今回のお話は、すなわち、魔女である、レディ・クラリスと、哲人王子であるロバートの関係性がついに明らかになるお話です。

 僕は、その真相を明らかにするために、ニューヨーク州立大学バッファロー校に向かう。

 そこに書かれていたのは、こんなものだった。


 イギリスは、ヘンリー8世の宗教改革により、一旦はプロテスタントが認められたものの、メアリ一世が熱心なカトリック教徒であるため、プロテスタントは下火になりつつあったのだ。

 やはり、妹のエリザベス一世の尽力が大きいのかもしれないのだ。エリザベス女王は、「良きベス」として称えられていたのだ。

 ふたりの姉妹の死後、クラリスという王女が残ったのだが、彼女がステュワート朝によって、征服された後のイングランドにおいて、唯一の純血の直系のイングランド王室の生き残りなのだ。ウィリアム征服王から続いていた、万世一系の血筋は、エリザベス1世が独身を貫いたことで、途絶えてしまったのだ。

 エドワード6世は、病弱で亡くなってしまったのだが、ウィリアム・セシルは、こうクラリス王女に伝えた。

「この世に、イングランド王室の直系の純血の男子の子孫が、哲人王となれば、この世の混沌は晴れるでしょう。」と。

「私は、王女の産み落とされた男子であり、聡明な美しき青年が、哲人王子となれば、喜んで育てましょう。」

 そう、クラリス王女は、実は真理の探求をしている王女で、女性であるがゆえに哲人王の対象となれなかったのだ。

 そして、理想郷を作り、真理の探求をする組織を探すために、クロムウェルの独裁以降に、ギルドを探したのだ。そこでちょうどよかったのが、石工の組合だったのだ。

 石工の組合から、クラリス王女の尽力もあって、フリーメイソンとなり、アメリカの建国の手助けを、初代盟主である、エドワード・セシル――筆者である私だが――は、測量士志望だった、ジョージ・ワシントンとともに、アメリカの建国に携わったのだ。


 ようやく知れた真実。そう、僕は日系人の血がまじるものの、イングランド王室の直系の子孫であることが、哲人王の絶対条件であることがわかったのだ。古代ギリシャ以降、プラトンが提唱してきたものの、たち消えになったのだ。

 ドイツでもなく、イタリアでもなく、フランスでもなく、スペインでもない…。はたまた、ポーランド・リトアニア共和国でもない。やはり、イギリスの血を引いた男だったのだ。

「そうか…。」

 すると、銀の鈴のチリン、という音がした。

「ようやく、真実に迫ったようだな、ロバート」とあの声が。

「…もしかして…。」と僕。

「そう、お前はレディ・クラリスのひ孫であるというのは、そう、イングランド王室の純血の直系の子孫なのだよ。」と微笑んでいたのは、盟主様だったのだ…。

「最初から、お前を選んでいたのだ。麗しき、哲人王子。」

「まさか、そんなことないよね…?」と僕。

 では、なぜ僕が哲人王子に選ばれたのか、そしてなぜ、イングランド王室の純血の直系の子孫の男子が、哲人王にふさわしいのか?


 エドワード・セシルという、盟主さまの曾祖父にあたる人物の手記を紐解いてみると、


 神聖ローマ帝国は、露骨な野心をむき出しにして、フランスはやはり王妃のワガママにつきあわされている(マリー・アントワネットが王妃だったため)のと、あとはロベスピエールがやはりこわいのだ。イタリアはそもそも、南北分割してて、そもそも独立できていないのだ。

 そんな乱れまくったヨーロッパの国々の中で、小国のスウェーデンなどを除いた、平穏を保てている国は、イギリスでしかないのだ。

 一時はクロムウェルによる独裁が極端だったが、王の帰還がやはり、功を奏したのだ。


「歴史的背景だったんだね…。」と僕。

 謎が解けた今、僕はニューヨークグランドロッジのペントハウスへと、帰っていった。

またお会いしましょう!

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