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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第二部・王子と世界編

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ロバートの修道院探索記

フジリナです。

今回のお話は、少し暗い話です。

 僕は、ペンシルベニア州の修道院にやってきた。そこは、しばらく使われていなかったのに、管理している修道士の方に会って、そこで除霊の儀式を行うみたいだ。

 というのも、この修道院は、かなりの悪霊たちが彷徨っているところで、地元の人達は、あまりその修道院には行かないそうだ。

 盟主さまと、レディ・クラリスも同行して、そこで除霊の儀式を行うことに。

 中に入ると、明らかに荒廃してて、それと同時に、霊的な感覚を察知したのだ。

「…やはりさ、僕は何かを察知したみたいだな…。」と僕。

 僕は、ろうそくを立てて、霊的な現象が起きたら、鎮める儀式を行っていたのだ。

「では、始めるか…」と僕。

 そして、霊的な現象を鎮めるために、僕は祈りの儀式を行うことにしたのだ。

 僕と盟主、レディ・クラリスが廊下を渡っていると、そこにいたのは、18世紀にいたとされる、少女の修道女の霊だ。

「私が見えるの」と修道女。

 すると、修道女の幽霊は僕達に襲いかかってきて、「私の安寧を返して!!」と叫んだ。僕は、レディ・クラリスが描いた、手のひらにあるペンタグラムの魔法の絵をかざすと、少女の霊は消えた。

「おそらくは、彼女はいじめを受けて、亡くなったみたいね」とレディ・クラリス。

「何たる悲劇が繰り返されるものか…。」と盟主。

 

 そして、さらなる霊現象に苛まれた。それは、赤い瘴気をまとった、黒い影。そう、ここで亡くなったと見られる、修道士の霊だ。

「この修道院で何が起きたんだろうか…。」と僕。

 修道士の霊に、手のひらの魔法をかざすと、霊は消えていった。


 僕は管理人の修道士に話を聞いた。

「ロバートさま。この修道院は、呪われた修道院でして、実はかなりの自殺者と呪いがかかっている、修道院にございます。噂によれば、この地が開拓されて、すぐに修道院が建ったのですが、その際に、ペストなどの伝染病が流行り、悪魔崇拝者がペストを神聖視するという動きがございました。それで、悪魔崇拝者がこの地に踏み入れて、修道院に唾液を飛ばすなどの呪いをかけた結果、修道院は19世紀以降に使われなくなったと言われています。」

 そうか…。悪魔崇拝者が混ざっていたというわけね。その悪魔崇拝者はどうなったのか。

「悪魔崇拝者の男は、結婚式をこの修道院であげましたが、その際に花嫁とされた女に殺害され、それかつ、女から『十の災いをふっかけてやる』と呪詛をかけられてしまいました。」

 なんてこと。本当に罰当たりなものだ。本当に、この修道院がどうなるのかは、わからないのだが、悪魔崇拝者の聖地になるだけは避けたいものだ。

「その霊たちの正体は何なの?」とレディ・クラリスが尋ねた。

「その霊たちの正体は、悪魔崇拝者によって、殺害されたないしは、自殺するように煽られたのです。そう、彼らは悪魔崇拝者にとって、とてもいい供物だったのかもしれません。」

 そう、自殺ほう助という形で、煽られたらしいのだ。

「キリスト教で、自殺というのは大罪なのです。ですが、現代では極端な管理社会ゆえに、苦しみを抱えている信者たちも多いのです。その悲劇を繰り返さぬよう、祈りをお捧げしたいのです」

 と管理人の修道士。

「そうだよね…。やはり、苦しみを抱えている人は多いけれど、自殺を煽るってことはしてはいけない。」


 僕が、事件の後始末のために、再びペンシルベニア州の修道院を訪れたが、すでに取り壊しの工事が始まっていて、地元の人達は、

「あの呪われた修道院が、取り壊されてよかった」

「若者たちのたまり場になっているのと、ここで若者たちが自殺を遊びにしているという良からぬことをしていたんだ」

 と、様々な意見が上がっていたのだ。

また、お会いしましょう!

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