ワシントン記念塔の真実
フジリナです。
アメリカの歴史の深淵に触れるロバートです。
僕は、仕事でワシントンDCへ。都市伝説によると、僕の母国でもあり、アイデンティティーの一つでもある、アメリカはフリーメイソンが実験場として、建国したのではないかという話が、盛り上がっているのだ。
「影の政府の大統領として、僕は、表向きの大統領と会わないといけないんだよな…。」と僕。
「まあ、いいや。大統領と会ってから、ずっと気になっていたところへと向かおうか…。」
ホワイトハウスの目の前にある、ワシントン記念塔。ただの白い無機質な、尖塔なのだが、やはり絶えない噂というのがある。それは、UFOが来ているということだ。
「やはり、宇宙人と、あの組織がつながっているんじゃないのか!?」
僕の所属している、フリーメイソンは宇宙人とつながっているんじゃないか、という説だ。
「これは…。やはり」
実際、僕の故郷のサンフランシスコでも、UFOの目撃情報が相次いでいるのだ。ウソか本当かは、信じるのはあなた次第であるが。
「だってさ、僕はあまりUFO見ないけれど」
地元にいた頃、僕がUFOが目撃されていると、SNSで知ると、そこにやってきたら、地元の人達からブーイングが上がるのだ。
「あー!!UFOが消えちまった!!」
「おまえのせいだぞ!!」
と。僕に特殊能力でもあるのか、と疑ってしまうレベルだ。
それで、何らかの呪われたバリアが、僕にあるんじゃないかと思うくらいだ。
そして、ワシントン記念塔の中へ入ると、あのジョージ・ワシントンの銅像があったのだ。あまり一般市民は普段は立ち入らないであろう、聖域でもあるのだ。
僕が見かけた、ジョージ・ワシントンなのだが、なんと、フリーメイソンの象徴である、儀式用エプロンを腰に巻いて、じっと見つめていたのだ。
「なんてこと…。」
フリーメイソンのロッジでも、たくさんジョージ・ワシントンを見かけるのだが、これはまさに確信的である。
「―――哲人王子よ、真相を知ったのか。」と背後から声が。
僕が振り返ると、そこには、盟主さまとジョージ・ワシントンの姿が。
「若き石工よ、ようやく真実にたどり着いたか。そう、ここは理想郷の実験場であるのだ。古代ギリシャのポリスで、直接民主主義は採用されていたものの、王がいるという前提であったのだ。そして、ローマで共和制は敷かれていたものの、ユリウス・カエサルと、カエサルの甥である、オクタティヌアス、アウグストゥスが、ディクタトル、ないしはカイザーになって以降は、帝政に走ってしまったのだ。また、中世以降は、共和制が敷かれることはなくなり、王政と、教会による支配が続いていたのだ。その純粋な民主主義のもとでの、議会を通して、民を導く国の実験場が、まさにここなのだ。」
ワシントンさんの理念はわかった。しかし、現実はそうじゃない。ほとんど、大統領が再選されたり、はたまた、強権に走る大統領が存在したりと、そんなに甘くないのだ。
「何を考えてるかは、わからないけれど、多民族国家と、民主主義の実験場がここだったわけね…。」
僕は、その実験場となったとしても、メディアが真実をオブラートに包むような報じ方をするのは、やはり意図的なものだ。
「…わかったよ。そういうのなら、僕はあえて知らないフリをするよ。そう、この真実は誰でも知ることができるという、わけではないからね」
僕は、そういうと、ワシントン記念塔を去ったのだった。
またお会いしましょう!




