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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第二部・王子と世界編

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哲人王の系譜

フジリナです。

哲人王はなぜ21世紀に必要なのか、この世界でロバートが与えられた役割とは、がわかる物語です。

 フリーメイソン、ニューヨークグランドロッジ。僕は、盟主に案内されて、とある古文書を見せられたのだ。

「盟主さま、これはなんですか…!?」と僕。

 どうやら、古代の文字か何かの古文書らしいのだ。古文書の解読を始めると、それは、哲人王に関する伝承のようだ。

 古代ギリシャの哲学者、プラトンが提唱した、理想の国家に関するものだ。その国家の古文書というのが、ギリシャの古典は、長らくの間、中世ヨーロッパではキリスト教の教典が絶対視されていたため、多くは、中世に最盛期を迎えていたオスマン帝国の、図書館に保存されていたのだ。

 オスマン帝国の絵柄と、アラビア文字と、古代ギリシャ語の文字が並んでいたのだ。

「哲人王は、数学やこの世界のイデアたる、真理を極めて、この世の不浄や混沌を消し去る、秩序の光なり」

「秩序の光は、太陽と月の両儀を司り、太陽のような慈愛に満ちた王であることや、月のような冷徹の光を放つのが、哲人王なり」

「王の血を引く王子こそが、哲人王の後継者、哲人王子なり」

 と。

「盟主さま。僕が哲人王子に選ばれた理由ってなんですか…?」と僕は盟主さまに尋ねていた。

「それはね、お前が無欲な性格だからだよ。」と盟主さま。

 多くの27歳の男性ならば、いろんなものに執着して、タバコやお酒にハマったり、あとはアニメオタクとして、多くのグッズを集めたがったり、女性と遊びたがる年頃だ。

 しかし、僕はあまり欲しがらないのだ。タバコやお酒は、曽祖父がタバコの吸いすぎで、肺と心臓の病気で亡くなっており、お酒に至っては、祖母がお酒の飲み過ぎで糖尿病になっているのだ。

「あとは、その小柄で華奢な体躯が、守りたくなるんだよ…」と独占欲丸出しな盟主さま。

「そういうことだったのはわかったけれど、僕がただ、必要ない買い物をしないのと、オタ活をあまりしないで勉強ばかり打ち込んでいるのが、哲人王の後継者になった理由にはならないよ!」と僕。

 今まで、孤独を抱いていた僕。サークルにも入らず、たった一人の交友と言えば、同じゼミの後輩のヨランダしかいない。図書館で古典文学を読んでいたら、

「何読んでいるの?私も読みたいな」と声をかけられたことがあるのだ。

 最初のうちは、「うるさい、お前にはわからないだろう」と拒絶していたのだが、次第にヨランダの気高さと優しさに惚れて、今は友達以上、恋人未満の関係なのだ。

「わかっただろう。お前が抱いていた、今までの孤独と、誰にも理解されない日々のことが。」と盟主さま。

「それはね、お前は真理に選ばれたのだ。物事の本質に触れて、批判的な立場で物を言う言動と、あとは何よりも、孤独を恐れず、あえて群れぬことをするのが、お前なのだよ。」

「…そうか」

「世の中は欺瞞に溢れている。為政者は民を欺くことに長けているのだ。ニュースは、都合のいい情報しか流さぬ。そう、真実はいつも隠されている。歴史は繰り返されてきたのだ。ニュース番組をご覧なさい。いつも為政者の都合のいい情報ばかりだ。」と盟主さま。

「なんだか、ジョージ・オーウェルの1984年みたいですね…。」と僕。

「いいや。世界は既に1984年なのだ。そう、よく考えておきなさい。…これは、お前に課せられた宿題だ。」

 そういうと、盟主さまは紅茶を飲み始めたのだった。

 どういうことなの…?

またお会いしましょう。

ぜひ、ブクマとコメントをお願いします。

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