レディ・クラリス行方不明事件(後編)
フジリナです。
このお話は、いよいよレディ・クラリスを見つけて、会話をしていくシーンになります。
シリコンバレーの研究棟に向かったロバート。シリコンバレーでは、さまざまなオフィスが連ねる中、白い無機質ないわゆる「研究棟」は、CIA直轄の建物だったのだ。
「…ここに、おばあちゃんがいるって聞いたんだけど。」と僕。
僕は、研究棟に向かうことに。研究棟では、研究員の数が少なく、ひたすらサーバーの音がする中、建物の中へ。
「その、思い出の場所、約束の場所って…。」僕は思い出してみた。
「ロバートくん、素晴らしい研究をしているじゃないか。レディ・クラリスが、ほめていたぞ。」
「本当ですか、先輩。そこってどこですか?」
当時の先輩は間を開けた。
「研究棟の3階の奥の部屋。3‐Bの部屋だよ。そこは、秘密の物語の宝庫なんだよ。」
「そうなんだ。じゃあ、行ってきます。」
レディ・クラリスから聞いた、秘密の物語というのは、
「鍵を開いた王子は、この世界の真実を知ることになります」
と、とても抽象的なものだったのだ。
何を意味しているのだろう。その3‐Bの部屋には、何が隠されているんだろう。
そして、その思い出の場所、約束の場所へ。
「待ってたわよ、ロバート。よく来たわね」とレディ・クラリス。
「おばあちゃん…!!」
僕は、レディ・クラリスを抱きしめた。
「ふふ、久しぶりね、ロバート」
そこで何をしているかと言うと、レディ・クラリスは、とある暗号の解読のために、計算をしているらしいのだ。
それは、未だに未解読の線文字Aだ。
「線文字Aの粘土板みたいで。これには、予言の粘土板なんじゃないかって思われているのよ。」とレディ・クラリス。
「予言の粘土板?」
「世界の政府が作られるという、予言よ」
「…なにそれ。これ、ただのデタラメじゃないか。線文字Aなんかさ、まだ未解読でさ、研究している人だとか、学芸員さんが頑張って、解読していると言うのに。…わけわからない。」
「常識なら、そうでしょう?でも、よく考えてみて。世界は嘘か本当かは、絶対にわからないものなのよ。この粘土板が嘘でもいい。けれど、これは思考停止のドツボにはまることじゃないの?」
「そうか…。」
そして、線文字Aの粘土板を解読することに。
「なんかねえ、ヒエログリフみたいじゃん。ヒエログリフは、規則性があるから、シャンポリオンは解読できたんだよね。」と僕。
「たしかにね。でも、線文字Bとどこか似ているでしょう?」
「ああ、たしかに」
僕が解いた暫定の内容は、
アカイア人が攻める時
ミケーネの王国は滅んでいき
ポリスをまとめた統一政府が
1000年経てば
やがて現れるだろう
というものだ。
(注意;線文字Aは、現実でも未解読ですので、内容は暫定のものであり、確固としたものではありませんのでご注意。解読されたら、読み方が発表されるので、詳しくは読み方の公表や詳しい文字を紹介します)
「そういうことだったんだね。」と僕。
「まだね、解読されてないから。解読の暫定の仕方は、アカイア人が用いた、古代ギリシャ語より前の、線文字Bをなぞっているだけだけど。少し、文法が異なるからね。」
そして、レディ・クラリスをニューヨークに呼んで、これから巻き込まれる、巷で騒がれている、陰謀論の世界へといざなうことになったのだ…。
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