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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第二部・王子と世界編

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レディ・クラリス行方不明事件(前編)

フジリナです。

今回は、レディ・クラリス行方不明事件ということで、ロバートがそこから、本格的に、不条理なことや、陰謀に巻き込まれていくことをメインとして、お話を重ねていきたいと思います。

では、お楽しみにしてください。

 2026年1月7日。

 僕は、マシューさんから聞いた話によると、「母上がいない」とのことだ。

 急に、おばあちゃん――レディ・クラリスがいなくなったのを聞いて、捜索隊を派遣させたのだ。やはり、古代遺跡に行って、そのままタイムスリップしたのか、それとも誰かに襲われたのでは、と頭の中がよぎったのだ。


 僕が、ニューヨークグランドロッジでのんびりしていると、コンコンとノックの音がした。

「マシュー・クラリスです」とマシュー兄さんの声。

「入っていいよ」と僕。

「失礼。実は、母上がいなくなった件だが、こんなメモを残していたのだ。」とマシュー兄さん。

 おばあちゃんといえば、古代遺跡の研究だとかをしていて、たまにのめり込んでしまうことがある。ついこないだ、マシューさんから聞いた話によると、ポンペイの遺跡にて、あの石膏像を見たときに、魔女故か、お骨と髪の毛を集めてしまうことがある。

 博物館の人から「史料に触らないでください」と言われても、魔女の性故に、集めてしまうことがあるのだろう。


「ポンペイとか、あとはストーンヘンジにいないかさ、SNSに呼びかけてみよう。写真を載せて、『この女性を見ませんでしたか』って。」と僕は言う。

 すると、リプライが。

「ポンペイではいなかったよ」

「ストーンヘンジでは、魔女の黒のローブ、羽織っている女の人いなかったよ」

 と。

「タイムスリップしてるんじゃ。」と僕。

 そして、第二の手がかりである、メモ。


「本当に、私は行かなきゃいけないわ。――あの子の約束の場所へ。そう、ロバートの約束の場所へと。そこで、パズルを解かなければ、やはり、世界は救えないわ。それなら、行くわ。――さあ、行きましょう。」


「おばあちゃんは、どこへ向かうんだろう」と僕。

「でもね、少し目撃情報を募って、やるしかないか。人海戦術でね。」

 地道にやっていくしかないと、僕は思ったのだ。


 そして、僕はさらにSNSでおばあちゃんの目撃情報を募った。

 ニューヨークのJFK国際空港の空港税関の職員によると、「彼女は、パズルを解かなければいけない。ロバートの思い出の地でね。」としか言わないのと、「ただ観光なだけ」としか言わなかったのだ。

 ニューヨークのJFK国際空港を起点に、ニューヨークで少し用を足して、それから、アメリカ国内の国内線で、飛行機を乗り継いでいったのだ。

「ニューヨークのJFK国際空港なら、まっすぐとサンフランシスコ国際空港に行けるんだけど」と僕。「直行便を使わないの、不思議なんだよな。これってさ、匂わせの戦略っぽいね。」

 で、ニューヨークの市内を回ってから、アイオワ州へと向かう。アイオワで何をしたかと言うと、「ここで、一服休憩していた」との情報がある。

 


 そして、座標を彼女は残していたのだ。

「N37,W122」と、ナプキンで書いたのだ。

「…サンフランシスコってことか。僕の故郷だ。で、パズルってなんだろう。で、考えられるのは、シリコンバレーか、オレの母校ってことか。思い出の場所か…。2つか3つあるってことだよな。」

 その、ナプキンの緯度経度暗号の続きは…。

「N37.77,W122.42」と書かれていたのだ。

「これは…。シリコンバレーか。行こう。サンフランシスコへ。」と僕。

 僕は航空券を予約して、故郷のサンフランシスコへ。


 ここから先、どうなっていくのか。思い出の地のシリコンバレーというのは、僕がかつて、高校時代に、エンジニアとしてバイトしていたのだ。そこで、解かなければいけないパズルというのは、やはり世界の存亡に関わることなのか、それとも、何かの陰謀が隠されているのか。

「おばあちゃんを、助けないといけない。一人で何かを抱えているのかも。」

ぜひ、ブクマとコメントお願いします。

またお会いしましょう!

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