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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第一部・2025年、王子の立志編

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2026年新年スペシャル・絵馬に書き込む

フジリナです。

お正月と言えば、絵馬ですね。私は、お正月が落ち着いたことに、絵馬を書こうか、迷っています。

 僕は、日本滞在中に、思い出として、日本の友人たちとともに絵馬にお願い事を書いた。

 僕が書いたのは、

「みんなと仲良く、幸せに過ごしたい」

 と平和的なものだ。多くの絵馬の殆どが、「彼氏欲しい」とか「彼女募集中」や、「何々大学に必ず受かる!!」とか、あとは「ハワイに旅行に行きたい!」と、めちゃくちゃ個人的な内容だったのだ。

「ハワイなんかさ、芸能人が行くところじゃんか」と僕。たいてい、ハワイというのは、比較的余裕のある日本人が行くところで、芸能人や売れっ子のタレントや、明るい性格の人が行くようなところだと思う。というか、日本人がほとんどだから、ほぼ沖縄なんじゃないかと思う。


 レオンが書いたのは、

「ストライキが収まって、暮らしやすくなってほしい」

 と、パリジャンのあるあるの、悩みを書いたものだ。それは、市役所に陳情書として書いてほしい。

 

 慎ちゃんが書いたのは、

「オリンピック金メダル!特盛牛丼を、3杯食べたい!」

 と、慎ちゃんらしいお願い事だ。オリンピック金メダルは言うだけでは叶わないのと、日本人の体躯では、海外の選手には叶わないけれど。で、特盛牛丼3杯は、本人には言いづらいが、今すぐ出前で頼んでほしい。というか、金栗四三さんと嘉納治五郎さんをよく見習ってほしい。


 和希くんが書いたのは、

「コンクールで優勝すること。アートコンクール優勝!!」

 と、芸大生らしいことを書いた。芸大生というのは、めちゃくちゃ個性的な人たちが多く、切磋琢磨できそう。よほど、度胸があるのと、才能がない限りは芸大生なんか長続きできないと思う。

 和希くんは、小学生、中学生時代は、絵画コンクールで優勝続きで、本人はあまり自覚がないそうだ。


 ただ、真知子姉さんが戦慄のものだった。

「お料理がうまくなって、料理研究家になりたい!」

 嫌な予感しかしない。絶対に、あの溶岩スープだけはやめてほしい。(前回の話参照)

 尚ちゃんに至っては、「姉の料理で犠牲者が生まれませんように」と、切ない願いが書かれていたのだ。


 貴音ちゃんは、「目指せ!!登録者数100万人!!」と書かれていた。貴音ちゃんの登録者数は、10万人ぐらいだ。とても前向きで、才能を信じているのだから、とてもいいんじゃないのかな。本当に自分の才能を信じて、前に進むことが大切だからね。いくら、大人から「あなたは現状を受け入れろ」と厳しいことを言われても、才能は大人ではなくて、自分自身が秘めているものだから。

 で、それを、目立つために使って台無しにするんじゃなくて、一人ひとりのリスナーさんたちを大事にしているのは、やはりプロ意識が強い証拠だ。


 篠原真毅教授は、「安泰な1年にしたい。体力向上、健康第一」と、僕の中学時代の体育の先生みたいなことを言っていたのだ。

「端的に言うのも大事だよね」とロバート。


 すると、絵馬の写真をスマホで見ていると、30代後半の中村安次さん(歌舞伎役者で、僕の親戚)が、僕の顔を覗いていた。

「やっとさ、新春公演が終わったからさ、覗いてみようと思ってね。」と安次さん。普段でもお着物を来ているのだ。

「え、安次さん!?」と僕は驚いた。

「僕が公演中に書いた、絵馬にはね、『勧進帳、安泰でありますように』と書いたのさ。」と安次さん。その横で、三毛猫のさばちゃんがあくびをしていたのだ。

「さばちゃん、おやすみ」と僕。


いかがでしたか?

みなさん、いいお正月をお過ごしください。

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