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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第一部・2025年、王子の立志編

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2026年新年スペシャル・真知子姉さんの料理

どうも、フジリナです。

真知子姉さんのある「才能」についての、お話です。

やはり、みなさんが多くの作品で見てきた、「料理の天災」というものです。

では、お楽しみください。

 日本、東京の中村家の屋敷。

 僕は、まさに試練に苛まれていた。純和風の屋敷で、悪臭がしているので、尚ちゃんが鼻をつまんで、不快な表情になっていたのだ。

「どうしたの、尚ちゃん?」と僕は尚ちゃんに尋ねた。

「姉が、また変な料理を作りやがった!」と尚ちゃん。やはり、変な気を察知したのだろう。

「え、また作ったの!?」と僕。


 道理で、和希くんと貴音ちゃん、そして篠原教授が出前を頼もうとしているのを見たのだ。

「あのさ…出前で、ラーメン頼んだ?」と和希くん。

「頼んだ。コンビニごはんでもいいからさ。」と貴音ちゃん。

「そうだよね」と僕。


「悪い、僕は急きょの会議が入ってしまった…。」とレオン・ジャン・タジミが、ナプキンで口元を隠して言う。

「オレは、急きょの柔道の稽古が入ったので、じゃあね」と慎太郎。

「みんな、それぞれの言い訳をして、逃げていったな。」と僕。

「ほら、言っただろ。姉貴の料理は、友達が一緒にいると、たいてい逃げられるから。」と尚ちゃん。

「だよな…。あんなの、いやだよ。」


 だが、真知子姉さんは、最恐の無自覚だ。

「みんな、おいしいから、柔道の稽古とか、会議だとかの腹ごしらえにどうぞ!」

 真知子姉さんが出した戦慄のメニューがこちら。

・溶岩スープ

 火山の噴火を想起させるような、トマトたっぷりで、胡椒たっぷりで、なおかつじゃがいもは生の、生々しいスープ。

・炭トースト

 どうしたら、こんなにこんがりになるんだというぐらい(おそらく、火力強すぎ✕焼く時間が長すぎ)の、地獄の産物。

・お砂糖たっぷりのハンバーグ

 お砂糖が入ってるなんて、そもそも論外。ひき肉には、ブラックペッパーとあとは卵と薄力粉があれば十分だろと思うが、なぜかお砂糖が入っている。…しょっぱめのことを、全部お塩だと勘違いしているのか??

・ポテト??

 最終的に出されたのが、本人はポテトと主張する、何かが焦げたもの。その匂いは、火事を想起させる。


「姉さん…。これだから…自立ができないんですよ。」と尚ちゃんは言葉を選んだ。

 本当なら、結婚できないと言いたいところだが、男性も家事をする時代だし、なおかつ、女性は料理をするものだという考え方はもう古いのだ。

「いやあね!自立ができないのなら、やはり、カップ麺でも行けるでしょ?」と真知子姉さん。

「いや…なんでもないっす」と尚ちゃん。

 

 それが、真知子姉さんはいざカップ麺を作っても、お湯の入れ過ぎで、カップ麺がただのお湯スープになって、足りないからと、大量の粉スープを入れたら、尚ちゃんは悶絶するぐらいのしょっぱさに見舞われた…。

(やはり、姉さんは、カップ麺でさえも調理できない、めちゃくちゃなんですよ。)

(マジか…。)

(真知子姉さんは、バリスタをやって、バイトに応募したんですけれど、その体験でめっちゃくちゃなドリンクを作ってしまって、店長のひんしゅくを買ってしまったんですよ)

(最悪やわ)


 そして、僕は食べてみた。

「げっへげへげへげへ!!」とあまりにまずいから、悶絶してしまった。こんなにひどいものだったのかと思うぐらいのまずさだ。

「これはひどいよ、姉さん…」あまりのまずさに、尚ちゃんは涙が出る。


「おいしくできたわね♡」

(そういう問題じゃないだろ!!)と一同。


【おまけ】

 尚ちゃんが難しい案件で頭を抱えていると…。

「今日の晩御飯は、真知子姉さんの手作りか、デリバリーのおいしいラーメンよ。うまく言ったら、ラーメン、うまくいかないと、真知子姉さんの手作りかもよ?」と貴音ちゃんが脅す。

「やめろおおおお!!」と尚ちゃん。

 尚ちゃんが居眠りしていると、例の溶岩スープの残りで叩き起こす。

「がはべっる!?」と無条件で起きた尚ちゃん。

では、またお会いしましょう!

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