2026年、あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年も、拙い物語ですが、まじょてつを何卒よろしくおねがいします。
僕は、新年の儀式を行うので、盟主さまについてきて、王子の正装に着替えた。
正装というのは、スーツ姿に、首飾りにエプロン、革靴、白手袋スタイルで、白の神々しい装い――白のスーツ、白の銀の鈴が散りばめられたマント、白のレースの手袋、白の革靴、金の首飾り姿と、世界の裏側の王の装いにふさわしい出で立ちだ。
グラウンドロッジのテンプルにて、会員たちがひれ伏し、最敬礼を行った。
「――新年めでたい、諸君」
僕は、盟主さまの後ろについてきて、そのまま黙っていたのだ。
盟主さまが、お祝いの言葉を述べられ、僕はそのまま聞いていた。
「新年の祝いに基づき、ますます、この世界の秩序が保たれ、そして、新世界秩序を保つために、世俗の良きことを取り入れ、世俗の悪しき享楽を跳ね除け、全人類の精神的向上が更に続くように、肝に銘じよ」
新世界秩序だなんて、築くこと自体が難しいけれど、やはり、盟主さまがおっしゃるのなら、仕方がないのかも知れない。
そして、会員たちから拍手が送られ、盟主さまと僕は、居住スペースに戻った。
「ハロルド。ロバートに、お茶を」と盟主さま。「緊張しただろう、ロバート。お前は、今年もがんばろうか。」
にこやかにおっしゃる盟主さま。だが、僕には悩みが。
「あのさ。新年を迎えてもさ、同じ事の繰り返しじゃんか。それのどこがめでたいんだ?」
これは、誰もが悩む悩みだ。テレビのニュースだとかで、新年を迎える人たちで、浮かれているのだが、いったい、何を祝っているのか、僕には正直言ってわからない。滑稽なことに、なんのために新年を祝っているのかわからないのだ。
それは、あのベルツ博士が言うように、「誰も大日本帝国憲法についての内容について、知らないのだ」というように、なんのために新年を祝っているのかも、考えないまま、闇雲に祝っているのだ。
僕はやはり、意味がなさそうなんじゃないのと思うのだが…。
「いいかい、ロバート」と盟主さま。
「新年というのは、ゆく年くる年で、人間たちの魂が入れ替わる儀式でもあるのだ。」
盟主さまの鈴がチリンと鳴る。
「迷える魂が、この世界の夜明けを、迎えられるように…。」
「そうだったのか。」
僕は少し納得したが、やはりこの世界の夜明けが迎えられるために、魂がゆく年くる年で入れ替わるというのは、やはり、少し現実離れしているんじゃないのかと思う。
「現実離れだというのではない。真理なのだよ、ロバート」
盟主さまは、ソウルケーキを作ってくれたみたいだ。
「このケーキをお食べ。魂を入れ替えて、年を迎えなさい。」
盟主さまの言うように、僕はソウルケーキを食べた。いちごジャム風味の少しパサパサしている、伝統的なケーキの風味だったのだ。
「美味しい…。」
「でしょ?」
ソウルケーキを食べて、新年に頑張れることを噛み締めたのだ。
僕は、新年恒例の初詣に行こうよと、日本の友人たちから誘われたのだが、行くことにしたのだ。
その友人たちは、僕の母方の曾祖父、中村伝次郎の通っていた、旧制中学の日比谷第一中学の同級生である、経済学者の多治見久良の子孫のフランス在住の日系フランス人の、レオン・ジャン・タジミ、柔道家の芳賀文太郎の子孫の、柔道現役選手の芳賀慎太郎、エリートのとある財閥系商社マンになった
佐木島直哉の子孫で、とある財閥系の商社につとめる、キャリアウーマンの佐木島真知子、弟で国際弁護士の佐木島尚樹、そしてフランスのアバンギャルド系の芸術家の飯塚昌明の子孫で、美大生の飯塚和希だ。
また、中村伝次郎の恩師である、篠原京ノ介先生の子孫の、篠原真毅大学教授と、あとは彼の妹・八重子の子孫の萩原貴音も参加することに。
「ロバートも行けるよね?」
「神社の初詣、行けるかな。」
僕は、「とりあえず行けるよ。」と返事をした。
明日、とりあえず初詣に行くことに。
フジリナです。いかがでしたか?
お正月スペシャルを4日まで描いていきたいと思います。




