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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第一部・2025年、王子の立志編

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2026年、あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年も、拙い物語ですが、まじょてつを何卒よろしくおねがいします。


 僕は、新年の儀式を行うので、盟主さまについてきて、王子の正装に着替えた。

 正装というのは、スーツ姿に、首飾りにエプロン、革靴、白手袋スタイルで、白の神々しい装い――白のスーツ、白の銀の鈴が散りばめられたマント、白のレースの手袋、白の革靴、金の首飾り姿と、世界の裏側の王の装いにふさわしい出で立ちだ。

 

 グラウンドロッジのテンプルにて、会員たちがひれ伏し、最敬礼を行った。

「――新年めでたい、諸君」

 

 僕は、盟主さまの後ろについてきて、そのまま黙っていたのだ。

 盟主さまが、お祝いの言葉を述べられ、僕はそのまま聞いていた。

「新年の祝いに基づき、ますます、この世界の秩序が保たれ、そして、新世界秩序を保つために、世俗の良きことを取り入れ、世俗の悪しき享楽を跳ね除け、全人類の精神的向上が更に続くように、肝に銘じよ」


 新世界秩序だなんて、築くこと自体が難しいけれど、やはり、盟主さまがおっしゃるのなら、仕方がないのかも知れない。

 そして、会員たちから拍手が送られ、盟主さまと僕は、居住スペースに戻った。

「ハロルド。ロバートに、お茶を」と盟主さま。「緊張しただろう、ロバート。お前は、今年もがんばろうか。」

 にこやかにおっしゃる盟主さま。だが、僕には悩みが。

「あのさ。新年を迎えてもさ、同じ事の繰り返しじゃんか。それのどこがめでたいんだ?」

 これは、誰もが悩む悩みだ。テレビのニュースだとかで、新年を迎える人たちで、浮かれているのだが、いったい、何を祝っているのか、僕には正直言ってわからない。滑稽なことに、なんのために新年を祝っているのかわからないのだ。

 それは、あのベルツ博士が言うように、「誰も大日本帝国憲法についての内容について、知らないのだ」というように、なんのために新年を祝っているのかも、考えないまま、闇雲に祝っているのだ。

 

 僕はやはり、意味がなさそうなんじゃないのと思うのだが…。

「いいかい、ロバート」と盟主さま。

「新年というのは、ゆく年くる年で、人間たちの魂が入れ替わる儀式でもあるのだ。」

 盟主さまの鈴がチリンと鳴る。

「迷える魂が、この世界の夜明けを、迎えられるように…。」

「そうだったのか。」

 僕は少し納得したが、やはりこの世界の夜明けが迎えられるために、魂がゆく年くる年で入れ替わるというのは、やはり、少し現実離れしているんじゃないのかと思う。

「現実離れだというのではない。真理なのだよ、ロバート」


 盟主さまは、ソウルケーキを作ってくれたみたいだ。

「このケーキをお食べ。魂を入れ替えて、年を迎えなさい。」

 盟主さまの言うように、僕はソウルケーキを食べた。いちごジャム風味の少しパサパサしている、伝統的なケーキの風味だったのだ。

「美味しい…。」

「でしょ?」

 ソウルケーキを食べて、新年に頑張れることを噛み締めたのだ。


 僕は、新年恒例の初詣に行こうよと、日本の友人たちから誘われたのだが、行くことにしたのだ。

 その友人たちは、僕の母方の曾祖父、中村伝次郎の通っていた、旧制中学の日比谷第一中学の同級生である、経済学者の多治見久良ひさよしの子孫のフランス在住の日系フランス人の、レオン・ジャン・タジミ、柔道家の芳賀文太郎の子孫の、柔道現役選手の芳賀慎太郎、エリートのとある財閥系商社マンになった

佐木島直哉の子孫で、とある財閥系の商社につとめる、キャリアウーマンの佐木島真知子、弟で国際弁護士の佐木島尚樹、そしてフランスのアバンギャルド系の芸術家の飯塚昌明の子孫で、美大生の飯塚和希だ。

 

 また、中村伝次郎の恩師である、篠原京ノ介先生の子孫の、篠原真毅大学教授と、あとは彼の妹・八重子の子孫の萩原貴音も参加することに。


「ロバートも行けるよね?」

「神社の初詣、行けるかな。」

 僕は、「とりあえず行けるよ。」と返事をした。


 明日、とりあえず初詣に行くことに。

フジリナです。いかがでしたか?

お正月スペシャルを4日まで描いていきたいと思います。

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