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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第一部・2025年、王子の立志編

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意味がわかると怖い話(2025年12月年末スペシャル)その2

フジリナです。

謎のお客さんが来るお話です。

これは、ガールフレンドから聞いた話である。


【閉店直後のおかしな出来事】体験者:キャロライン・パークス、48歳、ロバートのガールフレンドのヨランダ・パークスの母、コーヒースタンドの店長


 私はいつものように、お店へ来た。閉店前のシフトだったので、夜の訳ありのお客様の対応をしなくちゃいけなかったので、クタクタだった。年末ということもあって、他のメンバーは、うんと殺到している注文に対応しなきゃいけなかったので、ピリピリしていたのよ。

「こちらのお客様にお出しするドリンクお願い!」

「わかりましたー!」

 

 年末ともあって、お客様が来ていて、ドライブスルーやあとは殺到するモバイルオーダーにも、対応しなきゃいけないのでした。


 そんな閉店の時間になると、くたくたになったメンバーの子に、まかないを出すことにしたわ。

 他のメンバーの子は、早い時間にシフトが終わるか、あとは年末ともあって、夕方以降のシフトが多くいることになったのだ。


 2人がラストオーダーまで残ることになったから、よかったわ。

 オーツミルクラテと、あとははちみつラテ。

 しかし。


 カランとラストオーダーの後なのに、お客様が来た。

 彼はあまりに怪しかったの。帽子を目深く被って、顔は見えない。そして、男性向けの香水の匂いがして、スーツ姿で、ステッキを持って、そして…。あまりにきれいな顔だったの。

「…ラテを。」


 それだけだった。声は透き通ってて、そして、あまり交流を望んでいなさそうだし、人を食うような声だったのだ。


「フフフ…。世俗かつ下界の店のコーヒーの味は、なかなか美味なものだ。フフ。」

 え?下界の店?このお方はどちら様かしら…。


 というか、左手薬指には、プロビデンスの目と三角形の金の指輪があったのです。

「あとは、コールドブリューもできないかな?クスクス…。」


 そして、ラテとコールドブリューを差し出した。モバイルオーダーを難なくしていったのは、現代人らしいけれど、あまりにきれいでお美しいのは、この街では不自然なのかと…。

 コールドブリューを飲み、ラテを飲む。口元はお美しいことが見受けられる、彫刻のような顔つきだということがわかるのだ。

「愛するロバートが、いつも世話になっている。ここでも飲んでもらっているよ。」

 え?

「最近は、下界が段々と乱世に近づいているような気がするのだが。」

 

 乱世だなんて、歴史小説みたいな言葉。けれど、このコーヒースタンドではあまり見かけないお客様で、あまりイギリスの貴族の方は、来られないそうだけど。全て執事の方がコーヒーを差し上げるのだけれど、このお客様は、とても珍しいお方だわ。

「下界が乱世だなんて。ここ最近は治安は落ち着いているんだけど。」

「そうじゃない。この世俗の年の年賀の祝賀ムードに包まれて、のほほんとしているというざまが。私には、やはり、平和ボケであるということなのだよ。フフフ…」

 男は、不気味な笑みを浮かべて、美しい灰色の瞳をのぞかせていた。

「でも、スタバでゆっくりお茶ができるのなら、いいんじゃないんですかね?」と私。

「そうだねえ。そのほうがいいかもね…フフフ…」


 男はそう言うと、閉店後に立ち去った。その男は、リムジンに乗って、摩天楼へと消えていった。


 解答編:では、解答の解説をしますね。

 そう、このラストオーダー直前に来たお客様なのだが、それは、「盟主さま」なのだ。盟主さまは、なんと、世俗のコーヒーをお飲みになりたいというお気持ちになられたのだ。その世界の王が来たというのは、僕、すなわち、ロバートの縁者に挨拶をするということなのだが、そう、世界の王が来られたコーヒースタンドというのは、そう、「この店はもうじき買収される」、「この店を運営している会社もフリーメイソンの傘下になる」という非常に、残酷なことになるのだ!!

 意味がわかると怖い話。また後ほど。

では、また後ほど。

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