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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第一部・2025年、王子の立志編

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意味がわかると怖い話(2025年12月年末スペシャル)

フジリナです。

これは、実際に体験した話で、今でも信じがたく、真偽の方は不明なままです。そう、霊的なものすべてが、真偽の方がすべて不明というのは当たり前の話でもあります。やはり、信じるか信じないかはあなた次第であります。

そして、偉大な作家たちも、建具の不具合や霊障を経験しています。泉鏡花は、建具の不具合を気にしたり、ゲーテはそもそも感受性が人一倍強かったり、フランツ・カフカは原因不明の体調不良が続いたり、夏目漱石は、神経質な気質と、ロンドン留学中に霊的なものに遭遇したりということがありました。

 僕は、実際に体験した話を、もとにして、このお話を書いていった。

 この話は、実際に僕が経験した話だ。(※これは、めちゃくちゃ作者周辺の実話ですが、若干フィクションが入っています。)


 ある冬の日のこと。ゴミ出しをするときに、ロッジの物置にゴミ袋が入っていないか、確かめに行った。

 すると、僕が物置のドアを開けただけなのに、グラッと引き戸のドアが外れてしまって、それで、引き戸をはめさせようとする。

「ふん!!」

 ハマらない。ハマらないのと、めちゃくちゃ重いのだ。

 20年以上前の物置のドアの引き戸、アルミサッシが重いわけがない。せいぜい僕の体重以下である、10キロから15キロ程度なのに。それかつ、僕が持っていると、40キロ感覚になったのだ。

 そして、垂直に立てかけて、風もない、人もいないところに、引き戸を寄りかからせた。

 すると、


 ガシャアアアアアアアアアン!!


 と、引き戸のドアがひとりでに倒れたのだ!!

「うわっ!!」僕は、あわてて軍手と危険物のゴミ袋を、持ってきて回収したのだ。

 

 段ボールとガムテで、ドアを補修して、立てつけようとしても、本来なら耐水性があるのに、うんと濡れてしまって、めちゃくちゃぼろぼろになっていたのだ!!

「ぼろぼろになってるし、最悪…。」と僕。

「お怪我はないですか、ロバートさま」と付き人が心配してくれた。

「ありがとう…。」


 その後、物置のドアは屋内に退避させて、業者さんが直してくれることになった。


 ちょうど、物置のドアの近くに、亡くなった曽祖父の祭壇があり、イギリスの父方の曾祖父のデイビッドと、日本の母方の曾祖父の中村伝次郎の遺影があるのだ。

 デイビッドの遺影は、金髪と碧眼で、精悍な顔つきのスーツ姿の壮年で、中村伝次郎の遺影は、着物姿で、僕に似た背格好――散切り頭に、丸メガネに、明治末期生まれの男性らしい顔つき――で、当時の国民服なのだ。


「もしかすると、ふたりにお焼香しなかったのかもしれない。」

 僕は、手を合わせて、お焼香をした。


 というのも、奇妙なことがあって。7月から8月にかけてに、物置のドアのサーチライトが、決まった時間になると、点灯して、その後に消えるという、理解しがたい現象が起きたのだ。

 日付は、7月13日から8月15日にかけてのことで、夏だから、夜行性の虫が飛び交ったり、あとはちりや水分、そして雨風にさらされたから、感度が壊れているんじゃないのかと疑うのだが、8月15日以降になると、急に決まった時間になると点灯するということがなくなったのだ。

 しかも、僕が入浴する9時から10時にかけての時間に集中しているのだと言う。


 僕は、その日にお風呂掃除をすると、急にサーチライトが点灯して、その後に急に消えたのだ。

「え、何!?」

 やはり、何かがおかしい。


 あとは、次の日になると、肩の可動域が急に狭くなって、急に痛くなる、原因不明の体調不良に見舞われた。

 椅子を引くのも、上にあるものを取るのが、とてもじゃないけれど、難しくなったのだ。


 意味がわかると怖い話の、真相なのだが。

 あくまでも推測ですが、曾祖父の霊によるメッセージの可能性があるということだ。

 引き戸というのは、天岩戸神話にあるように、あそこの世界とこちら側の世界の境目でもあり、あとは、サーチライトが光った時期が、先祖の霊が現世に帰ってくる、お盆であること。

 あと、お風呂の時間というのがヒント。お風呂というのは、いにしえの時代では、お清め、すなわちみそぎを象徴しているのだ。

 

「まさか、ひいじいちゃんの霊が、過敏に反応しているんじゃ。」と僕。


 そして、お焼香をすると、騒動は落ち着いたのだ…。

フジリナです。

いかがでしたか。意味がわかると怖い話。きちんと、故郷へ帰省しましたら、ご先祖様への供養を忘れなく。

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