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魔女と哲人王子  作者: フジリナ


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今年も残すところ…(2025年年末スペシャル)

フジリナです。

年末ということで、本編からは少し外れますが、年末年始スペシャルを、2026年1月4日までお送りしたいと思います!では、みなさん。よいお年を。

 所変わって、2025年12月。

 僕は、2025年の年末を穏やかに過ごしていた。ニューヨークは雪景色に包まれて、ロッジの居間の暖炉が赤々と燃えていたのだ。 

「…みんなさ、年末の番組ばかりだね…。さっきさ、コーヒースタンドに行ったら、お客さんでいっぱいだったし。で、雪も降ってたし。」

 僕は、テイクアウトカップをゆったり飲んでいた。

「ロバート。ニューイヤーカードは書いたかな?」と盟主さま。

「なんとか、まとめて出せた。カリフォルニアんところの、同級生とお世話になった先生と、あとは、家族に出したかな。あとは、彼女のヨランダや、おばあちゃんところにも出したよ…輪ゴムでまとめて出さないといけないし、あと、エアメールもあるから…」

 めちゃくちゃ疲れた。本当にだるすぎる。

「ニューイヤーカードはたくさんあるからな。いまはSNSとかで送れるんだけど、やはり、手書きのほうがいいという人もいるからな。」

 ニューイヤーカードは、SNSの方がいいという人も入れば、郵便がいいという、伝統的な考えを守っている人もいるのだ。僕は、やはり、伝統的な考えを大事にするのかな。

「私へのニューイヤーカードはないのかな?」と盟主さま。

「ありますよ。ポストカードにちゃんと書きましたよ。」と僕。僕は、シマエナガちゃんのポストカードを盟主さまに差し出した。

「どれ?」

 僕は、ポストカードにこう書いておいたのだ。

「盟主さまへ あけましておめでとう。昨年は、社会人デビューしたけど、急に自分が盟主さまの推薦での出世をしたのだから、戸惑ってしまったから。けれど、僕に合った仕事なのかもしれないね。でも、ありがとう。 今年もよろしくね。ロバート・マイケル・ナカムラ」

 盟主さまは、僕のニューイヤーカードを見て、にっこり笑った。

「ほう…。いいニューイヤーカードだ。フフ」

 僕が思ったのは、社会人というのは、平安時代で言うと、「宮仕え」なのだと。そこで、僕は今は休職中だけど、のちに、改めて詳しくお話をしておくのだが、僕はニューヨークの半官半民の銀行の総裁になったのだ。総裁になったのと、あとは盟主さまのゴリ押し??で、CIA副長官にも推薦され、就任されたのだ。

「なんでさ、ゴリ押しされて、こんなんなったんかよ…。」と僕。

 10月に誕生日を迎えたので、27歳のおじさん??になったのだが、半官半民の銀行の総裁になったのと、あとはCIA副長官になったのだ。

 27歳という年齢にしては、この出世というのは、かなり重圧なのかも知れない。だって、国家の中枢の中にいるのは、かなりきついのだ。そのうえで、この役職自体は、年末年始休みは庶民と違って、休めないのと、年中無休、24時間365日対応しなきゃいけないのかもしれない。僕はこの役職自体が静寂を求めるこころに、重大な負担を強いられてることになっているのだ。

「ロバートさま。あなたは、世界から求められておられるのです。ですから、あなたさまのその心は荒廃した世界に必要なのです」

 そうハロルドは、僕に言う。しかし、彼の言う世界というのは、エリートたちが会議に集まって、殿様座りしている、会議やコンセプション会場のことを指しているのだろうか。そんなことしても、誰も見ないのと、現実性が全く見当たらない、荒唐無稽なものだ。あまりにおかしすぎるのだから、もういつやめたっていいし、僕なんか世界(笑)にいなくたって、こんなハロルドの主張する世界(笑)は回ってると思うんだ。

 そうぼやいていると、

「いいえ。あなたは求められているのです。お覚悟を」とハロルドは睨みつける。

「何を言うのかよ…」

「ハロルド、もうよい。少しは休むべきだ。…ロバート。年末年始でも哲人王子は、世界のために働くのだ。」

 要はワンオペですか。これ、バイトで言うなら、店長が新人のバイトに、ワンオペさせる気だ…。盟主さま…。オレひとりだけに世界の監視はきついっす。ワンオペなんかさせないでください。

 世界は、複数人いる前提です!!

「そうか。哲人王となると、ワンオペはさらに強化されるぞ☆」

 やめてください!!世界統治を、27歳の男子だけの、ワンオペなんて、ブラック企業よりさらに悪質です!!

「ならいいだろう。ゆっくりおやすみ。」

 僕は、スーパーで買ったお菓子と、お弁当を食べていった…。

いかがでしたか?

私は年末に食べたいのは、焼きそばとかです。もちろん、年越しそばも食べたいですね。

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